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『ミケランジェロと理想の身体』展を観る

2018年06月29日 | アート
梅雨が明けた今日、上京する予定がありましたので、上野の西洋美術館で開催されている、『ミケランジェロと理想の身体(Michelangelo and the Ieal Body)』展に足を向けてみました。立体の観覧は久しぶりです。始めてお目にかかることになるミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)の2作品に期待を寄せながら、館内へ入りました。

会場内は照明を落とし、スポットライトの当った作品が立体的に見えるよう工夫されています。古代ギリシャ、ローマ時代の作品(壁画等平面作品を含む)とルネサンス期の作品を観ていくと最後にミケランジェロの傑作とされる「ダヴィデ・アポロ」や戦乱の破壊から復元された初期の作品「若き洗礼者ヨハネ」に到達します。

「ダヴィデ・アポロ」は事情があって未完のため、どちらを表現したものか不明ということと、未完のゆえ、現代作品とも見紛う普遍的な美が備わり観る人を魅惑します。荒削りのまま残された肌の奥にミケランジェロは何を見ていたのか、そんな想像をするだけでも興味が尽きません。



ルネサンスの彫刻家に大きな影響を与えた「ラオコーン」(模刻)も展示されています。美術の教科書などでお馴染みですが、もちろん、見るのは初めて。このコーナーのみ撮影可(発光、三脚禁止)なので、数枚撮影しました。圧倒的な立体感と躍動感。まさに、時間が凍りついたような作品です。

実は、個人的には、前半に置かれていたの「6人の奏楽天使の群像」(17世紀)が最も面白かったです。5人目の「ヴィオラ・ダ・ガンバを弾く天使」は楽器を首から下げて演奏していました。ただし、隣の「ヴァイオリンを弾く天使」の楽器に比べはるかに薄っぺらでした。材料費の節約でしょうか(笑)。また、ガンバはバロック弓ですがヴァイオリンはモダン弓でした。はてな。。


関東地方は異例に早い梅雨明けとなりました。やはり、梅雨は開けていたのですね。上野公園では日影を選んで歩きました。
これからは暑い日が続きます。どうぞ、皆さまも御身体に気を付けてお過ごしください。

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