暮れから正月はほぼ毎日ランニングをしていたが、風邪を引いてこのところ走っていない。そんななかでこの本を開いた。いずれは走りたいと思っているフルマラソンだが、今は練習あるのみ。将来のために(笑)とパラパラ読んでみた。
実は、走れなくて気分が沈んでいたのだが、さすがは小出監督、『風邪をひいたときは「神様がくれたご褒美」だと思ってゆっくり過ごせばいい』と諭してくれた。ついつい毎日頑張って走りがちだが、それでは故障にも結び付く。こういう時は考え方を切り替えることが肝要か。
この本は、新書版ながら、走り方のヒントが多く、意外と(笑)役に立った。前半が走り方、後半部分はレースへのサジェッションだが、随所に自分の練習方法として基本になるようなことが多く書かれていた。タイトルがまんま答えになっているが(笑)生真面目に黙々と走るのではなく、組み合わせ方の工夫や記録の分析が必要なのだ。軽いジョグを挟んだ全力走(インターバル走)を中心に練習メニューが紹介されている。
私も、ただ走る練習から状況に応じてメニューを作りながら走ってみたいと思うのだが、まだ風邪で体調が戻らず、そろそろ「ご褒美」の享受しすぎになるのではないかと心配になってきた(笑)。
■小出義雄著『マラソンは毎日走っても完走できない; 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ』(角川SSC新書083)2009年11月刊.