Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

CUBA★06「チェが見守る」

2007-01-15 | Cuba(きゅーば)

 前夜はカールマルクス劇場で開かれた全体集会の後、会場を移して深夜までサルサ・パーティ。やっとホテルに帰って来て、式典に備えて早く寝ようと思ったら、近くの広場で花火をバンバン上げてくれちゃうし。
 それで、会場までの道が混むから翌朝6時半集合って・・・ちょっと。マジですか?
 しかしキューバ人って本当にタフ。「徹夜のコンサートって何時までいたの?」と聞けば「朝まで」って答えるし、「アナタは何時間寝たの?」と」聞けば「ぜんぜん」って簡単に言っちゃうし。

 会場は、ハバナ市中央にある革命広場だった。公式行事の場所は、要人の暗殺を警戒して、直前まで知らせないのがキューバ流だ。私たちも、前日に渡されたナンバーリングされた招待状で初めて革命広場で開かれることを知った。

 まだ薄暗い早朝の革命広場。チェのイルミネーションと「ビル」サイズのキューバ国旗、それと、横の、あれは国立図書館?・・・窓の明かりで「50」の数字を浮かび上がらせていた。

さあ行こう
黎明の燃えるような予言者よ
音も無くひそかな道を抜け
きみがかくも愛する緑のカイマンの解放へ

 1956年、カリブに浮かぶ「緑のカイマン(わに)」キューバを解放するため、フィデルとともにグランマ号でやって来たチェ。あなたが降り立った日から50年経った今日の式典を、イルミネーションの光となって照らしているのね・・・。
 キューバをかくも愛するフィデルと、あなたを愛し、あなたもまたこよなく愛したこの国の人々を、チェ・・・あなたはずっと、穏やかな光を灯し見守ってきたんですものね・・・。
 チェのイルミネーションを眺めつつ、思わず涙腺が・・・うるる

 そんな感傷を打ち破ったのは、気合いの入った同行者N。「早く前に!前に行かなくちゃ!」と前方に走り出し、最前列をゲット。
 この人、式典が始まる前に「アタシ、フィデルが出てきたら、フィデルぅー!って叫んできっと走り出してしまうと思うの。こんなところでキューバ国軍に銃殺されたらニッポンの恥だから、何とか止めて下さいね!」と、不吉なことを言う。
 私もかなりの「キューバキチ」だけど、このヒト、私のはるか上を行っているよ・・・。 

 私たちの席は、左隣にアルゼンチン人ご夫妻を挟み、その横はおそらく革命英雄かキューバ国軍のOBだろう。軍服の高齢者がズラリと並ぶ来賓席にほど近い特等席。
 右には、スペイン人のナイスミドルなオジサマ
 この人、スペインの下院議員だそうで、日本のセニョリータに、「日本には下院はある?」「議員は何人?」「日本は何体制かね?」「日本に社会主義政党はある?」「共産主義者はいる?」と、ややこしい質問を繰り出してくる。スペイン語も大事だけど、自国に関する知識も大事だなー、と考えさせられることしきり・・・。
 ついでに、私の興味から「サパテロ(現・スペイン首相)は社会主義者?」と聞くと「もちろん。私は彼のブレーンだ」とのこと。おそるべし、エスパーニャ
 隣のアルゼンチンご夫婦はリュックから茶道具一式を出してマテ茶を飲んでいる。アルゼンチン人は、いつでもどこでもマテ茶を煎れると聞くが、こんなところにまで一式持参とは。おそるべし、アルヘンティーナ

 こちらハポネッサは、軍服のおじいちゃま方にお願いして、一緒に記念撮影などを楽しみつつ、開会の瞬間を待つのであった。
 はいっ、ういすきぃ~(←ら米の「はい、ちーず」)



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