「YAMAHA」といったら、ヤマハ音楽教室や「ピアニカ」などの楽器を思い出しますか?それとも、オートバイやヨットを思い出しますか?
楽器の「ヤマハ」と、乗り物の「ヤマハ発動機」。この二つのデザイナーを交換して、バイクのデザイナーが楽器を、楽器のデザイナーがバイクをデザインしたらどんな新しいものができるのか?
そんな面白いプロダクトの展示が、先日六本木ヒルズで行われました。
例えば、ヤマハ発動機のデザイナーがデザインした「楽器」がこちら↓
FUJIN(GOD OF THE WIND)
「風神」と名付けられたこのマリンバ、どうやって演奏するのかというと…
FUJIN (God of the Wind) - project AH A MAY
(▲ ヤマハ発動機”project AH A MAY”紹介ページより)
二人乗りで、くるくると鍵盤を回しながら演奏するんですね。
一方、「風神」に対しての「雷神」は…
RAIJIN(GOD OF THE THUNDER)
RAIJIN (God of the Thunder) - project AH A MAY
(▲ ヤマハ発動機”project AH A MAY”紹介ページより)
”演奏を聴く”というよりも、パフォーマンスやスポーツのようです。
この「project AH A MAY(プロジェクト アーメイ)」は、2015年春にフランスの『第9回サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ2015(Biennale Internationale Design Saint-Étienne)』に出展されたものだそうです。
逆に、楽器のデザイナーがデザインしたバイクは…
√ (ROOT)
ライダーの⽬前から計器類を排除し、視線の先が⾵景と⼀体とするバイク。シートからタンク上まで流れるようなフォルムは⾺をモチーフとしているのだそう。(計器は腕時計になっていて、これがまたカッコいい!!)
0±0 (Zero plus/minus Zero)
充電スタンドに設置し、自らペダルを漕いで充電し、充電した電気を家族とシェアする自転車。
バイクに乗ったことはありませんが、√ (ROOT)みたいに美しいデザインだったら一度乗ってみたいなぁ…なんて思います。
この、デザイナーを交換する「project AH A MAY」以外にも、会場では様々なプロトタイプを展示していました。
面白かったのが、この「VOCALOID KEYBOARD」。
(”ボーカロイド”は、ヤマハが作っているんですね。)
スマホで歌詞を打ち込んで送信してキーボードを弾くと、弾いた通りにその歌詞を歌ってくれるというもの。ワンタッチでビブラートをかけたり、声色を調節したりなんてこともリアルタイムでできます。
私も少し触らせてもらいましたが、直感的に操作できてとても面白かったです!
(YAMAHAさん、是非コレのオタマトーンVer.を作ってください…顔がついている楽器がそのまま歌ってくれたらすごく楽しい…!)
新しい楽器なんてもうそんなに出てこないんじゃないかと思ってしまいますが、新しい組み合わせで、よりパフォーマンス的な要素を持った、演奏する方も聴く方もわくわくするようなものが生まれてくるんですね。
(ファッションデザイナー・廣川玉枝さんとコラボレーションした”電動車椅子”もありました。
電動自転車「PAS」の技術が活かされているそうです。)
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余談ですが、ふたつの「YAMAHA」のロゴの見分け方、ご存知ですか?
色は青い方が楽器、赤い方が発動機ですが…
「YAMAHA」の「M」の中央部が長い方が発動機。
あと、シンボルマークの「音叉」のマークが長くて円にかかっている方 & キラリと光沢があって立体的な方が発動機なのだそうですよ。
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残念ながら六本木ヒルズでの展示は終了してしまいましたが、公式サイトでパフォーマンスの様子の動画も拝見することができるので、気になったらぜひ見てみてくださいね。
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■DATA
Two Yamahas, One Passion 〜デザイン展2015〜
会期 2015年7月3日(金)〜5日(日)
時間 開場/11:00 ~ 終了/18:00
会場 六本木ヒルズ 大屋根プラザ
入場料 無料
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