政府は15日、2004年度の政府開発援助(ODA)で行う中国向け円借款について、前年度より1割弱削減し、880億円前後とする方向で最終調整に入った。対中円借款はピークだった2000年度の4割程度の水準となる。北京五輪が開かれる2008年度をめどに対中円借款の新規供与を打ち切る政府方針とともに、17日の自民党の合同部会での了承を得て、月内に正式決定する。
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さくっとやっちゃってください。国連の常任理事国で、オリンピックと万博を開催する予定で、他の国に億単位で援助して、来年度の軍事費も二桁の伸びを示す国に、それでも880億も出すのかー…。正直、出しすぎだとは思うんですけどもね。とはいえ、たった4年でほぼ半額ってのが急な話で…。
…4年前といえば、小泉首相が総理大臣になったのもその頃だったような気がするのですが…どうだったっけ。郵政民営化や道路公団事業、景気対策など、国内に政策に関しては今ひとつ成果が見受けられない小泉政権ですが、こと外交に関して言えば目を瞠るような成果がありますね。単純に運が良いという見方もあるでしょうけれども、中国に歩調をあわせるようにして日本に対し厳しくなりつつあったアメリカを味方に引き戻し、イラクやスマトラ島沖地震の被害地に自衛隊を派遣し、韓国とは竹島で退かず、中国とは潜水艦を晒し者にしたり春暁油田に抗議して、対中ODAを半減。…こうして書き上げると、改めてなんというか…だいぶ進歩してきてるなぁ、と思います。10年一昔とは言いますが、ここ最近の時代の流れには本当に感心します。少し話がずれるけど、新聞のコラムに堂々と「日本は自分の国を誇りに思う若者が少ない。もっと好きになれるよう、がんばっていい国にしていこう」なんて、昔だったら即座に「愛国心は戦争を煽る」とかなんとか、文句をつけられたに違いないでしょうし。
中国はプライドもありますから、なかなかこの現実を受け止めにくいかもしれませんが…どう対応するんでしょうね。1割減らして880億ということは、去年度の円借款はおよそ978億ということになりますが…おおまか100億というのは大きいですねぇ。地方へ配る金が減ればそれだけ貧乏な地方と裕福な都市部との対立が深まりそうですし、かといって金が減ったという事実を「日本からの援助が減ったから」と正直に言おうものなら、反日の勢いがヘタレの反政府に向かいそうですし。もしかしたら、台湾だけでなく、地方の火の手を鎮圧するための反分裂法だったのかもしれませんね。まぁ、日本に飛び火しない限りはどーでもいいというか…ほら、自分を嫌っている人に手を差し伸べるのは、その人に対して失礼でしょうしね。
猫西は、中国の歴史も文化も好きです。三国志は面白い(吉川英治の、それも旧かなづかいのものが一案面白いと思います)し、水滸伝も好きです。反三国志も封神演義も。中華料理も好きですし、その内南京町で鉄扇を買ってやろうと企んでもいます。ただ…言論統制を強いる上に、少数民族を虐殺するような「国家」は大嫌いですし、滅びるべきだとは思います。…しかし、本当に北京オリンピックまで持つのか心配だなぁ…。