やっぱりユーミン♪

Ｔ嬢　　『ただいま～』
カレラ　『ママ！たったっ大変デツ！！…Ｋ君が苦ちがって…おかちいデツよ！！！』

Ｔ嬢　　『えっ！どうしたのＫ君！！？』
Ｋ君　　『ぐるじぃ～・・・・』
Ｋ君の顔は白く、額に汗を浮かべ、丸くうずくまりうなりながら横たわっていた。
思いもよらぬ突然の事態にＴ嬢は演劇でも見ているような気がした。

Ｔ嬢　　『救急車呼ぶ？』
Ｋ君　　『わからない・・・腹が死ぬほど痛い！！』
Ｔ嬢　　『昼は元気だったのに…何が起きたの？』
Ｋ君　　『昼に食べたカレーに…新しい辛子が旨くて…一杯かけたのがぁ～』

そう言えば、Ｔ嬢にも『旨いからかけてみろ…』と強く薦めて
断ったＴ嬢のカレーにほんの一振りかけて
『もっとかけると旨いのに…』と言っていたＫ君を思い出した。

昼過ぎにＴ嬢が出かけた後、その大量の辛子はＫ君の胃から腸に移動し
夕方頃から腸の辺りが激痛になったのだろう…

Ｋ君　　『牛乳の温めたのが良いかも…』
と言うので、近所のセブンイレブンで牛乳とバームクーヘンを買ってきた。
白湯が飲めたので、牛乳も少し温めてみた。

Ｋ君　　『バームクーヘンの甘みが旨い…』
力無く言いながら牛乳とバームクーヘンを食べるＫ君

『バームクーヘン旨かったな…』とブツブツ言いながらＫ君は寝た。

カレラ　『ママ…Ｋ君大丈夫？』
Ｔ嬢　　『わからないけれど目が覚めたらお医者さん行くか決めようね』
カレラ　『お腹が破裂したデツか？』
Ｔ嬢　　『そうじゃないのよ。辛子の食べ過ぎみたい・・・』
カレラ　『辛子は怖いデツね…カレちゃんも拾い食いしないように気をつけるデツ』

カレラ　『それより、こんなに大変な時にママは何処に行ってたデツか？』
Ｔ嬢　　『ユーミン・・・Ｙおばちゃんと行ったのよ！』
カレラ　『えっ！Ｙおばちゃんも！？　カレちゃんもご一緒に！って言ってなかった？』
Ｔ嬢　　『ユーミンも犬持込検査があるからダメよ』
カレラ　『ユーミンもキビチイデツね・・・』

カレラ　『ママ、北京ダックのにおいがするデツ』
Ｔ嬢　　『秘密よ！』
カレラ　『・・・』


2時間ぐらいするとＫ君は目を覚ました。
顔色も赤みがさしていつものＫ君だった。

Ｋ君　　『あ～もう大丈夫だ…死ぬかと思ったよ！どうもありがとう』
Ｔ嬢　　『そう言えば前に藤原紀香も火鍋でお医者さん運び込まれたよね』
Ｋ君　　『辛子って腸にくるんだな・・・』

Ｋ君　　『今日は楽しかった？』
Ｔ嬢　　『うん・・・とっても！！』


4月16日　今日は親友Ｙ嬢とユーミンのコンサートに行った。

30年も前から聞いていたユーミン
私の青春そのもの・・・♪

公園通りのウエスタンブーツ専門店でＫ君に買ってもらった
真っ白なブーツを履いてＹ嬢と横浜アリーナに向かった。
先週のＢＯＮＪＯＶＩとは雰囲気も違い、Ｔ嬢年齢もかなり多く
子供の手を引いた女性もたくさんいた。

話には聞いていたが、ステージはとても凝ったつくりで見ていて楽しい。
でも・・・音響がＴ嬢の耳にはフィットせずいつまでも耳障りな感じがした。
ユーミンって音痴なんだよ。。。って聞いたことがあるけど
それは言えてる♪

音楽の学校で学んでいた頃に知り合ったＫ君から
『Ｔ嬢って音痴だね・・・』と良く言われた。
そのＴ嬢が言うのだから
ユーミンの音痴もお墨付き…って訳

それでもやっぱりユーミンはスーパースターだ！！
可愛くって、素敵で、ハンサムな女性で…バービー人形のようだった。
憧れるわ～

Ｔ嬢は10年ぐらい前にユーミンに会った事がある。
挨拶をした程度だったけれど、華奢で小さな感じがしたユーミンだった
でも、ステージの上のユーミンはスーパーユーミンだ！！
ホッペもキラキラして、とっても綺麗！
Ｔ嬢もユーミン目指して頑張ろう・・・っと
元気をもらえる・・・ってこういう事なんだ♪
日頃元気でポジティブなＴ嬢もユーミンパワーにすっかり感激！！

その後、Ｙ嬢と横浜の中華街で美味しい北京ダックコースを食べた。
安くて美味しい店…と、Ｙ嬢のお嬢さんが教えてくれたところだった
不覚にも食べきれず残してしまうほどのお腹一杯コースだった。
お腹が破裂するかと思ったくらいだ。

中華料理を食べながら、Ｙ嬢から昨日の末広寄席の話を聞いた。
竹丸さんの人情話を語るＹ嬢の話を聞いて少し泣けた。
感動…！　Ｙ嬢もなかなかの役者だ♪

帰り道…人通りが少なくなった夜の中華街を
Ｙ嬢とＴ嬢はユーミンパワーとお腹満タンで特別なオーラを放っていた。