情熱の行方～最終章～そして未来へ

午前零時も回る美容室は不気味だ。
戸棚の中には、練習用の頭がいっぱいだし。

5年前、キャレオープンの前は何をしていただろうか？
友達が買い忘れたものを買ってきてくれたり、フライヤーの整理を手伝ってくれていた。

オープンの2日前は、ワックスをかけてたっけ。
工事の最後に掃除してくれていたけど何だかかけたくなった気がする。

ワックスをかけながら祈っていた。

「サロンの神様、私を助けてね」

近年初詣には、家族や友達の健康しか祈らなくなっていた。
頼んでばかりで何やってんのって自分に思うからあまり個人的なことを祈るのをやめた。

でもこの1週間、最後にサロンを閉める為に電気を消すと必ずシーンとなったキャレの店内で一言。

「キャレの神様、エタップを助けてください。」

神頼み。

キャレの神様は、5年間私達を試したり、突っついたり、泣かせたり、そして喜ばせもした。
少しは、「おっ頑張ったな」って言ってもらえるかな。

午前零時をまわり、いよいよetape（エタップ）オープンが明日3月1日となった。

2店舗目は、近い未来に描いていたものではなく、
ただ、年末に吹いた風にのっただけだと思っていた。

数年前の手帳を見ると、いろんなパターンの美容室の間取りがあった。
タイトルも書いてある。

独立シュミレーションアパートサロン。

一生懸命何かをしていると
想えば想うほど
落ちたりするんだろうけど、

未来に希望が繋がるような環境を作りたい。
そんな風に思いだしていたんだろうな。
手帳は、理想でいっぱいだった。

想いは現実になる。

イメージ
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素敵なイメージ
いい風は、吹いている。

”やっかいで素敵”な仲間達の未来に、、、。

yuri