やっぱりアルスは

やっぱりアルスは、大胆不敵なボクサー犬です。

雨台風一過、今朝の安濃川は相変わらず水量が多く、水が突堤まで押し寄せていましたが、中洲はチョッピリ水面から出ていました。
アルスは突堤まで下りると、躊躇なく水中に身を躍らせました。
中州まで泳ぎ、中洲でクルクル走り回ると、私の待つ岸まで泳いで戻って来ました。
そして、力強く、突堤に前足を掛けると、そのまま勢いを付けて躍り上がって来ました。
全身の水をわたしに振りまきながら、とても得意そうな顔をしていました。
ボクサー犬って、とても人間に似ていると感じるのはこんな時です。
まるで、「やったぜっ！リベンジだ！」といわんばかりの得意げな顔をして見せるのです。

１０年が寿命と言われるボクサー犬です。
ハーフターンを折り返した６歳のアルス。
最近は随分落ち着きました。
ブリーの挑戦的な態度にも、我慢する聞き分けの良さを見せだしたアルスです。
そんなアルスに、わたしはうれしいと思いながらも、一抹の寂しさも感じていました。
それが、今朝はわたしの前で、キラキラ目を輝かせて、腕白アルス健在、を見せてくれました。
気持ちよく体を振るわせるアルスに、川の水を跳ね掛けられながら、わたしはとても楽しい気分で笑っていました。

家に帰って、ぬるめのシャワーを浴びた後は、またリビングでゴロゴロしています。
ソファのお守犬に戻っています。