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第60回カンヌ国際映画祭 −カンヌのできごと−
第60回カンヌ国際映画祭
第60回カンヌ国際映画祭特集


ウォン・カーウァイのオープニング作品


左からウォン・カーウァイ監督、ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ

今年のオープニングを飾ったのは、ウォン・カーウァイ
監督の『My blueberry night』。

「その声に一目惚れして」と、歌手のノラ・ジョーンズ
に熱いラブコールを送って、実現した全編英語の作品です。

迫力満点のドラマティックな画面作りに定評のあるウォン・
カーウァイ監督ですが、ここでは「人々の記憶に残る」ような、
キスシーンが登場します。

「こんな些細なこと(=キス)が、人の人生を変えるなんて
素晴らしいことだよ!」というのは、主演のジュード・ロウ。
作品同様、キザなセリフがキマル俳優さんですね。

ところで、本作のキーワードとなるのが、ブルーベリーパイ。
失恋の痛手を負ったヒロインが、ジュード・ロウ扮するバー
テンを前にブルーベリーパイを夢中でほうばるシーンがあり
ます。

「どうして私を見つめるの?」
「食べる姿には、その人の本質が見えてくるんだよ。」
「会話だって大切よ」
「口下手なんだよ…」。

プレス上映では、賛否両論。このクリシェ(ありきたりの
常套句)だらけのセリフの洪水に、凡作と受け取る人も多
かったよう…。

ガードマンに囲まれて登場するノラ・ジョーンズ

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