今日のCandy

横浜市港南区にあるペットショップCandyの新着子犬情報や、かわいい仔犬たちが元気に遊ぶ姿を見せちゃいます。

予防のお話し【Part.4:犬フィラリア症】

2010年05月31日 19時58分34秒 | 日記

少し暖かさが戻った横浜

ペットショップCandyではトイプードルの男の子がプレイルームデビュー


初日は小さなチワワの女の子とご対面



プードル君は日曜日に新しいご家族様にお引渡しです。

とてもおっとりタイプで甘えん坊な男の子



チワワちゃんとは喧嘩せずにお利口に過ごせました

その後は、シーズーちゃんとミックス犬マルプーのなっち

この2頭は明日、混合ワクチンを接種する予定です。

土曜日に店頭デビューしたばかりのマルプーちゃんは


寝た姿勢から顔だけ起こし



寝たままお水を・・・


横着です

フレンチブルドッグオセロちゃんは、おニューのお洋服で着飾って



少し、女の子らしくなりました
女の子だけどボール遊びもしちゃいます



外の世界にも興味があるようで



でも待った
外には怖~い「蚊」がいるんだよ

と言うわけで、今日はフィラリアのお話しです。

この時期、フィラリア予防を始めている方も多いと思いますが、この犬フィラリア症、感染すると治療が困難で死亡率の高い怖い病気です。

どうやって感染するのか?

「蚊に刺されると感染するんでしょ。知ってるよ!」

と言われそうですが、もう少し詳しく解説しましょう。

①まず、蚊がフィラリアに感染した犬の血を吸います。
 吸血時にフィラリアの赤ちゃん(ミクロフィラリア)を一緒に蚊が吸い上げます。つまり、蚊自体フィラリアの感染をしたことになります。

②その蚊の体内でミクロフィラリアが成長し、感染能力のある幼いフィラリア(感染仔虫)に成長します。
 ※蚊に吸われて蚊の体を借りないとミクロフィラリアのままで成長できません。蚊はフィラリアの中間宿主なのです。

③その蚊が刺すとき、一緒に幼いフィラリアが愛犬の皮膚に入ってきます。

④その後、皮膚の下や筋肉の中で成長し、さらに成長をしながら心臓に向かっていきます。

⑤心臓(肺動脈、右心室、右心房)が最終の住みかになり、そこで赤ちゃん(ミクロフィラリア)を産みます。

⑥ミクロフィラリアはとても小さいので、全身の血液の中を流れます。そこで、蚊に吸われるチャンスを待っています。

こうやって、グルグルと感染のサイクルが出来ています。
つまり、蚊がいなければ、感染しないということですね。


感染するとどうなるのか?

感染しても直ぐに発症する事は無く、数年は無症状の場合がほとんどです。
数年後、咳が出る、元気がない、食欲がない、散歩を嫌がるようになるなど症状は様々です。

では、感染する確率はどのくらいか?

地域によって差はあると思いますが発表されているデータでは、ひと夏予防をしなかった場合の感染確率は30~40%、三夏予防しないと90~100%の感染率だと言われています。
最後の1ヶ月だけ予防しなかった事で感染した例もあるそうです。

高い感染率にビックリしたのではないでしょうか?


こんな怖いフィラリアも予防薬があります。
感染経路で説明したとおり、蚊に刺されて皮膚や筋肉に住み着いた幼いフィラリアは、成長しながら心臓を目指します。この幼いフィラリアを成長させずに殺すのがフィラリアの予防薬です。血管内に入り込む前段階で駆除することで予防します。体内のフィラリアを殺すんだから予防というか駆除と呼ぶのが正しい気もします。

この予防を駆除と呼ぶのが正しい気がすると書いた理由には、既に心臓にフィラリアの成虫が住み着き、血管内にミクロフィラリアがいる状態で飲ませると、そのフィラリアも死亡し、心臓や肺などにフィラリアの死骸が詰まり心不全で愛犬は死亡してしまいます。

予防薬と言いながら、安易に飲ませると命を失う危険のあるお薬なのです。

ですから、毎年予防薬の投与開始前には血液検査でミクロフィラリアが居ない事を確認してから与えるのです。


もし、フィラリアにかかってしまったら・・・

治療は大変困難です。
血液中に薬を注射していく方法や外科的手術を行う方法があります。

外科的手術の成功率は50%と言われています。自分の手術で成功率50%って言われたら・・・覚悟を決めなければなりませんよね。

薬での治療は血液中のフィラリアを一気に死滅させるのではなく、少しづつ死滅させ、血栓にならないようにするそうです。絶対安静が必要で、激しく動く犬や興奮しやすい犬には使えないそうです。
仮に駆除が成功したとしても、臓器に後遺症が出ることも多く、昔のように元気に遊ぶことはできない事が多いとのこと。

フィラリアの薬って高いけど、蚊が居なくなってから1~2ヶ月は継続する必要があること、お分かりいただけましたでしょうか?

既に公園や草むらでは蚊を見かけるようになりました。
まだ予防を始めていない方は、早めにどうぶつ病院へ行きましょうね!

さて、次回は最終回、ノミ・ダニについてのお話です。


予防のお話し【Part.3:抗体価】

2010年05月30日 19時43分10秒 | 日記

今日も涼しい一日でしたね
レンタルペットでお散歩された方々も、ちょっと寒そうでした。

さて、ペットショップCandyでは
ミックス犬チワワ×マルチーズ)の女の子に
新しいご家族様が決まりました

そして連載している予防について
今日は混合ワクチンで作る抗体と何故毎年打つのか?についてです。

抗体価とはウイルスに対する抵抗力の強さだと考えてください。

ある水準以上の抗体価を持っているときは、ウイルスが体内に侵入し感染しても、犬の免疫システムがウイルスに打ち勝ち発症することはありません。
しかし、抗体価が水準を下回った状態で感染すると発症することになります。

産まれたばかりの子犬は母乳から抗体を受け継ぎ(移行抗体と呼びます)、これに守られてすくすく育ちます。人間の赤ちゃんも同じで、初乳が大切と言われる理由はここにあります。

この移行抗体は生後30日頃~100日頃までに消滅すると言われています。
そのため、子犬は生後100日頃までに2~3回のワクチンを打つことで、消滅した移行抗体を補う抗体を作らせる必要があります。

この考え方から、幼犬のワクチンの回数を減らすなら、生後100日で1回ワクチンを打てば良いのですが、その子犬の移行抗体は生後30日で消滅しているかも知れません。100日までの70日間、抗体の無い状態で感染せずに生き延びることができるか?

他の犬と隔離し、無菌状態の部屋で100日まで過ごすのであれば可能だと思いますが、外から帰ってきた人間の手や顔、洋服にもウイルスは潜んでいます。現実的に不可能なのです。

尚、幼犬の体内に母犬からの移行抗体が存在する間に打ったワクチンは、基本的に効いていません。移行抗体がいつ無くなるかわからなので、2~3回のワクチンで感染から守る計画をワクチンプログラムと呼びます。

獣医さんや飼育環境にもよりますが、生後60日と100日で2回打つプログラムや、40日、70日、100日で3回打つ場合もあります。

ペットショップCandyでは3回のワクチンプログラムを基本としています。

さて、このワクチンで作る各種ウイルスへの抵抗力(抗体価)

抗体価のMAXを100と考え、抗体価が30を下回ると感染するとします。
ワクチンを接種した時(MAX100)から時間の経過と共に抗体価は下がります。
下がり方は犬の個体によって様々であり、早い子では1年ちょっとで30以下に、遅い子では3年経過しても30以上をキープできたりします。

抗体価の下降率は個体差があるため、血液検査で各ウイルスに対する抗体価を調べ、まだ高い数値を維持できていれば「今年はワクチンを打たない」という考え方もあります。

しかし、ワクチン1本7千円~8千円の値段に対し、血液検査で数種類(例えば8種類の抗体価)を検査すると数万円の検査費用が必要です。数万円の検査で抗体価が低いと結果がでればワクチンを打つのですから、検査代が無駄になり、かつ、愛犬は血液検査とワクチンの2回の注射をされることになります。

このような背景から「年に1度ワクチンを打つ」のが一番安全で費用の面でも負担が少ないという現実なのです。

尚、ワクチンアレルギー等で、ワクチンを打つと具合が悪くなるワンちゃんも多く居ます。
「8種では具合が悪くなるが、6種にしたら大丈夫だった」という声も良く聞きます。
(我が家のダックスも8種を打つとダウンしてしまい2~3日入院します。2年連続でこの状態だったので、3年目は6種に変えたところ調子が悪くなることはありませんでした。)

「ワクチンを打つと具合が悪くなるから打たない」という飼主様もいますが、ジステンパーやパルボウイルスに感染して死亡する確率を高めるだけです。

ワクチンを打つのに懸念がある方は、血液検査で抗体価を調べてもらうと良いでしょう。もし、パルボやジステンパーの抗体価が低ければ、子犬用の2種ワクチンだけでも打つことをお勧めします。この2つを抑えておけば、感染症で死亡する確率は格段に低くなります。

「予防」=「保険」と考え、途切れの無い保険を掛けることが安心だと思います。

次回は「犬フィラリア症」についてのお話しです。


予防のお話し【Part.2:混合ワクチン】

2010年05月29日 19時49分41秒 | 日記

また小雨のパラつく横浜
気温も上がらず半袖では肌寒い一日でした

さて、

前回の狂犬病予防注射は法律で毎年接種することが義務付けられていますが、それ以外の予防は飼主が任意で受けさせるものです。

なぜ任意なのか?

狂犬病は人間も死亡する共通感染症なので強制ですが、
他の病気は人間には感染しないため任意なのです。

ペットショップCandyでは狂犬病と混合ワクチンを接種していないワンちゃんは、トリミングペットホテルのご利用をお断りしておりますが、新規のお客様の3割程度を狂犬病予防注射や混合ワクチンを接種していないためにお断りしているのが現状です。

注射は可哀想」とか「そんなウイルス流行ってないでしょ」という理由でワクチンを打たない飼主様もいらっしゃいます。しかし、流行らないのは大多数のワンちゃんが予防しているからであり、どこの地域でも毎年ウイルス感染で死亡するワンちゃんがいるのが事実です。

また、子犬を購入したペットショップで説明を受けておらず、子犬の時に打ったワクチンが生涯有効と思っている飼主様も多くいらっしゃいます。同じペットショップとして、ただ子犬を販売するのではなく、必要な説明は十分に行っていただきたいものです。

さて、混合ワクチンは5種とか8種とかありますが、どのワクチンにもジステンパーとパルボウイルスが含まれています。この2種に加えパラインフルエンザ、アデノウイルス2型、コロナウイルスなどを加え、何種類のウイルス感染を予防できるかを表して〇種と呼ばれます。

6種にするか?
8種にするか?

飼主様には判断できないことも多いと思います。お住まいの地域や飼い方によって不要と判断できるものもありますので、獣医さんの意見も参考にされると良いでしょう。

ただ、最初の2種(ジステンパーとパルボ)は死に至る確率が非常に高いのに対し、パラインフルエンザ等は適切な治療を行えば死ぬ可能性は低いものです。

とは言え、感染して辛い思いをするのは愛犬であり、治療にかかる医療費を考えると、千円くらいしか違わないので、6種や8種を接種したほうが得策と言えるでしょう。

一般的に混合ワクチンは毎年接種するのが基本となっています。

では、何故、年に1回打つ必要があるのでしょうか?

これには愛犬の抗体価がどの程度あるか?に関係してきます。

次回は、抗体価の考え方と何故1年毎なのか?のお話しです。


予防のお話し【Part.1:狂犬病】

2010年05月28日 20時11分18秒 | 日記

こんばんは
過ごしやすい気温の横浜でしたね

明日の土曜日、ペットショップCandyでは新着の子犬
ミックス犬マルプーの女の子が店頭デビューします
おもちゃでよく遊ぶ、甘えん坊な子です
是非、店頭でご覧下さい。

さて、これから数回に分けて犬がかかる病気と予防について書き綴ろうと思います。
長文ですが興味ある方は目を通してみてくださいね。

犬がかかる可能性のある病気で予防ができるもの。
皆さんもご存知の通り、注射や飲み薬など色々あります。

代表的なものが

・狂犬病予防
・混合ワクチン
・犬フィラリア症予防
・ノミダニ予防(駆除)

第1回目の今日は「狂犬病予防」についてです。

狂犬病は感染した犬に噛まれる(犬の唾液が体内に侵入する)ことによって移り、人間にも感染することから「犬と人間の共通感染症」として有名な病気です。

発症すると犬も人間も100%死亡する病気ですので、日本では狂犬病予防法によって、飼犬は年に一度の狂犬病予防注射を受けさせることが飼主に義務付けられています。

飼犬は予防注射を打ち、野良犬は捕獲することで日本から狂犬病を撲滅させることができたのは、この法律のおかげなのです。

あまり知られていませんが、狂犬病予防注射を受けさせなかった飼主さんには「20万円以下の罰金」という罰則も法令で定められています。

ほんの数年前、中国で狂犬病が流行し、年に数千人が亡くなりました。
中国政府も予防注射の義務化と野良犬の捕獲を実施し、翌年には狂犬病による死亡者は数十人に激減しました。

しかし、狂犬病が減ったことに安心し、予防注射を打たない飼主が増えたことや、広い中国の国土には未だ多数の野良犬が生息していること、そして、中国特有の偽ワクチンが出回り、噛まれた人間が打つ血清にも偽物が登場、という負の連鎖で狂犬病が再度流行する事態が発生しました。

日本では数十年間、狂犬病の発生は確認されておりませんが(海外旅行中の観光客が現地で犬に噛まれ、帰国後に狂犬病で死亡した例はあります)、交通機関の発達した今日、いつ海外から狂犬病が持ち込まれるか分かりません。外部から侵入した狂犬病を流行させないためには、飼犬の予防注射が必要不可欠なのです。

狂犬病予防注射は「愛犬を守るため」ではなく「国民を守るため」と考え、忘れずに接種していただきたいものです。

次回は混合ワクチンについてのお話しです。


なっち待て!

2010年05月27日 19時24分23秒 | 日記
またまた夕方から小雨のパラつく横浜

今日はペットショップCandyのおてんば娘
ミックス犬(マルプー)のなっち特集です

先日よりお食事タイムに「待て」の練習をしていましたが、
ほぼ覚えてくれたので、披露します

他の部屋の子犬に食事を与え始めると
落ち着き無く動き回ります。


はやく~

興奮気味のなっちに「お座り」の号令をかけると


すわったから、早く、早く

フードボウルを差し出して「待て


ねぇねぇ、はやく「よしっ」って言ってよぉ~

何秒待てるかな

ま、あまり待たせるのも可哀想なので

「よし


やったぁ~


ぱくぱく、おいちぃ

なっちお利口でした