MON CAHIER CAPRICIEUX

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「夢」

2012-06-09 13:40:23 | 書籍レビュー
文学日和ときめけ 「夢」
夏目漱石、芥川龍之介他/SDP Bunko

―収録作品ー
夏目漱石「夢十夜」、有島武郎「真夏の夢」、芥川龍之介「夢」
岡本かの子「夏の夜の夢」、森鴎外「夢」、与謝野晶子「夢の影響」
萩原朔太郎「夢」、横光利一「夢もろもろ」


「夢」というからには,寝る前に読みましょうか。
ということで,移動中に読むものと同時進行で,こちらは家で読んでいました。
安吾と中村さんと辻先生のと被ってましたb

やっぱり漱石は凄いなぁ。(でも坊ちゃんとか猫とかあまり読もうと思わない・・。)
夏目漱石の「夢十夜」,途中急に「こんな夢を見た」と出てこないのはなぜ!?
面白いこと書いてないかな~と調べてみたところ,
このフレーズが全部に出てこない事実に触れているものは多いのですが,なぜかまでは語られておらず。。
意外と,あまり意味のないものなのか?笑
冒頭が「こんな夢を見た」の作品は"自分"が見た夢(あるいは,という設定)で
そうでないものは人づてに聞いた(あるいは,という設定)なのでしょうかね・・・。
・・・えーっ うっそだあ。そんなばかな。笑

そことは別に,この作品についての解釈はたっっくさんあります。
フロイトの理論と合わせたもの(これは,夢十夜は漱石が見た夢だとしての解釈)とか,
性の観点からの解釈とかもあるみたいですね。
私は「夢十夜」は漱石が見たものではなく,創り出された"小説"として読んでいました。
本当に見た夢,だなんて単純すぎません?漱石ですよ?
第一夜なんかは,ロマンチックな彼なら見ていそうな気もしますが^^
漱石が見た夢をつづり,小説として成り立たせるために(本来,夢というのは辻褄が合わないものなので。)
少し引き延ばしてつけたしを行ったのでは,という解釈もありました。それはちょっとありそうです。
最初に見つけたサイトは,第三夜についての解釈を述べている方のサイト。怖いっておっしゃってます。確かに第三夜は怖いです。

芥川はさすが、不気味さが少しありますね。
岡本かの子の「夏の夜の夢」というのもなかなか好きだったのですが、最後が意味不明すぎて・・・。不可解とかじゃなくて、「え?w」って感じ。
作者の横光利一って知りませんでしたが、「夢もろもろ」というのも面白かったです。
こちらは、ばつん!ばつん!と、全て数行(中には1行のものも。)の短編?章?で構成されています。
夢の内容もあるし、思ったこともあるのですが、全て思いついたこと書いたよって感じの脈絡の無さが、”夢”らしくて良いですね。
なんか、「あ~そうかもね~」と思えるものばかりです。
その中の一章(全文)↓
「面白くない夢」 金を拾った夢。


さてさて
この「夢」ですがね,

これですよ→Amazon

わぁい

かなこぉ↑↑ www
pixivって,作品の下に関連商品出るのいつからなんでしょうかね!?
ちょっと前になりますけど,自分の作品のとこ行ったら,下の方に関連商品が並んでいて
びっくりしました。
そのとき出ていたのは,あかりんの「蜘蛛の糸」だったのですが,
「へぇ~こんな機能&本あるんだー」とポチっと押してみたら百田バージョンがあったので
そのとき在庫9とか書いてあったので 収録作品どれも知らなかったので
買ってしまいましt
3年前?幼い^^ そしてちゃんと文学っぽく,おとなしいですwえくぼ封印。
そんなきっかけですが漱石の「夢十夜」に出会えて良かったです。

今だと岡田将生くんが表紙なのかな?美しいですヨ。
SDP文庫といって,スターダスト所属の有名人さんシリーズのようです。
サイトで過去のを見ると,色々な女優さんや男優さんバージョンがありますよ。
夏帆ちゃんとか,林遣都くんとか。
ももクロ系はあかりんとかなこだけみたい。
グラビアが数ページのフルカラーでありますし,普通にカッコイイ感じなので
気になるSD有名人さんがいたらチェックしてみては☆



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>画像  夕子(「耳をすませば」)
     '11年7月掲示板投稿作品

「赤い糸祭り」参加したときのです^^

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2 コメント

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Unknown (カボチャ)
2012-07-02 22:22:29
minacoさんこんばんは。
夏目漱石の「夢十夜」は途中まで、芥川龍之介の「夢」、
岡本かの子の「夏の夜の夢」を読みました。
一番ゆっくりと、フンワリと読めたのは、岡本かの子の
「夏の夜の夢」でした。確かに最後が何となく、えっ?
って感じでした^^;

芥川龍之介の文は、どこと無く妖の気があって、
彼らしい雰囲気ですね。
夏目漱石の夢十三夜は;結構怖い;です。

夏目漱石の夢の表現は、どこか古風で、教訓や
深層心理的な雰囲気の描写で、意外でした;
解釈の仕方のサイトさんが結構あるんですね。第三夜についての解釈、など、怖くて;
でも結構読んでみて不思議でした。

第三夜のお話は、夏目漱石の、自分との対話で
背負っている子はまさに漱石自身じゃないかって
思いました。

背中の子が、100年前に殺され、死んだ;
と言う設定は怖いですが;
漱石自身の、家族関係などで、成過過程で、
自分が捨てた自分自身、生き残れなかった自分、
影、との対話じゃないかって。

ユング、というフロイト以降に出てきた人が、
影、のことを述べています。
ゲド戦記の主人公の分身みたいなのがいましたが
あれも影、じゃないかなと思います・。・

他の彼の夢の表現も、結構怖い;って、読んで
思いました;

夢、と言うと、怖いものより、幻想的でしっとりと、
ホッとしたものの方が心地良いです。。。
文章の描かれる雰囲気も、岡本かの子さんの作品が
一番好きでした。


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RE: (minaco)
2012-07-04 22:28:17
>カボチャさん

こんばんは!読まれたのですね^^
「夏の夜の夢」、いいですよね。私もすごく好きです。
でも最後が・・・笑

私は「夢十夜」、漱石が書いてると思うと嫌いじゃないですが(笑)、確かにちょっと、暗い感じや不気味なものが多かったかもしれません。
第三夜のカボチャさんの解釈、なるほどと思いました。
"自分自身が捨てた自分、生き残れなかった自分"って。
子供が漱石自身だとするなら、そういうことなのでしょうね。

夢といったら怖いより幻想的なもの!というのには賛成です^^
ふわっとして、素敵なものがいいですよね☆
でもどんな夢でも、夢は夢という点で、少し悲しい。または、現実ではなかったという安心感、がある気がします^^


オンリーのメルちゃん最高です!!!
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