ぶっちゃけ既に終了し、アノ選手がチームを立ち上げる話題とかアノ選手がドーピング検査で引っかかったとかその後の話も色々ある、ツール・ド・フランス。
まあ折角ここまで書いてきたので、最後までこのペースでいってみよう。
多くの人は知ってると思うけど、サムライ達の初ツールの結末もね。
------------
第15ステージ、ここからいよいよツールは佳境に入ってくる。
アルプス山脈の険しい山がラストに待ち受ける本ステージ、まずはやはり逃げ集団をメイン集団が追う形。
で、その逃げ集団の中には総合優勝以外の賞の一つ、「山岳賞」であるマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ(要するに白地に赤い水玉)のジャージを狙うリクイガスのフランコ・ペッリツォッティ(読みづらいな…)が中間の山岳ポイントを稼ぎつつ進む。
そんな中、メイン集団の先頭ではアスタナとサクソバンクがしのぎを削る状態。
そう、アスタナにはアームストロングとコンタドール、サクソバンクにはアンディとフランクのシュレック兄弟とそれぞれ総合優勝狙いの選手がいる。
その内二人のシュレックは、まあ兄弟だし協力しての走り前提となる訳だが、アスタナの二人は一体どういう動きを見せるのか?
色々思惑が絡みつつ、本ステージの最後の上りであるヴェルビエへの高度差約600mの坂に突入。つうか普通の人ならこの坂を上るだけでもお腹イパーイだと思うが…
それまで190km以上を走ってきたとは思えない走りで逃げた選手を追う、アスタナとサクソバンクの面々。
これまで必死に走ってきた逃げの選手達を、まるで津波のごとく容赦なく飲み込み、さらにアタックの様子を伺う、シュレックやアームストロング達。
そして残り5.6km。
実は今回も新人賞の表彰対象だったりする、若干24歳の若きクライマー、アンディ・シュレック。
この時先頭を引いていた彼の脇から猛然と飛び出したのは、やはり。
アルベルト・コンタドール…!
加速だけ見ていたらとても勾配7、8%の坂でのそれとは到底思えない走りに、アームストロングや他の選手達は追おうと動くことすらできない。
ただ一人、アンディを除いて。
ツールに限らず、急な上り勾配でしかも終盤付近ではよくある光景なのだが、道路狭しと観客がひしめき合い、もう選手には触ろうとするし、訳の分んないコスプレで追っかけてきたりというわやくちゃ状態の中を、駆け抜けるコンタドール、後方で追いすがるアンディ。
この時アームストロングは、既に1分以上コンタドールから離され、チームメイトのアンドレアス・クレーデン(この選手も地味ながら?総合上位につけていた)と共に上り続ける。
まあ、去年までのブランク、37歳という年を考えたら十分過ぎる位の走りではあったのだが…
26歳のまだまだ若いコンタドールは、決してその走りを緩めることなく。
アンディ・シュレックの追走を突き放し40秒以上の差をつけ、トップで走り切ったのである。
そして、ここまで8ステージにわたりマイヨジョーヌを守る健闘を見せたノチェンティーニが後退し、遂にコンタドールがその黄色いジャージに袖を通すことになったのだ。
続く第16ステージ、スイス、イタリア、フランスと三ヶ国をまたぐこのステージは、「ツイン・ピークス」というか、二つの2000m級の山を上って下るというところ。
まず最初の山はペッリツォッティ(入力さえしづらい名だ…)が颯爽と駆け抜け、続いて集団。
頂上ゴールでない限り、上ったら当然下りがある。
という訳で、見てるだけなら爽やかそうな九十九折の坂を、「げえっ…な、なんてえスピードだ」と言いたくなるような超スピードですっ飛んでいく選手達。
やがてペッリツォッティは先頭を行く集団に吸収され、せめぎあいの中もう一つのピークに突入。
後ろのメイン集団でサクソバンクがペースを上げる一方、先頭ではブイグテレコムが先頭を引き続ける。
だが、もちろんこのままスンナリとレースが過ぎる訳もなく。
先頭では再び(!)ペッリツォッティとベルギーのチーム、サイレンス・ロットのヴァンデンブロックが飛び出す一方、後ろの集団からはアンディ・シュレックが猛アタック!
再びついてこれず?のアームストロングに対し、コンタドールおよびフランク・シュレックら数名の選手がこれにつく。
兄弟の絆で、コンタドールを引き離す走りを見せられるか、シュレックブラザーズ?
と思ったら、あっ兄ちゃんが離れた
さらに、遅れたと思ったアームストロングがまさかの!?猛追、気がつけばコンタドール達に追いつき、サクソバンク勢とアスタナ勢の立場が逆転。
またも車道に観客がひしめき、猛ダッシュで選手を追いかけようとするヴァカ者達の攻撃?にあいつつ、頂上。
先頭ではまたもペッリツォッティがトップ通過、集団は気がつけば十数人の大所帯になりつつ、下り最速伝説スタート!
途中、落車する選手もいてガクブルしながら見ていたが、ヘアピンカーブを見事なライン取りで抜け、あの細いタイヤでよくも…と思うようなとんでもないスピードで下りを走りぬけ。
残り2km、先頭を走っていた4人のうちスペインのチーム、エウスカルテルのミケル・アスタルロサがカメラも見逃すような絶妙の位置で飛び出し、そのままゴール。
一方、下りで先頭とかなり差を詰めていたシュレック兄弟(兄はいつの間にか追いついてた)、コンタドールとそしてアームストロング達の集団も程なくしてゴール。
結局、4人はタイム差なしという第16ステージの結果であった。
アタックに次ぐアタック、激しさを増すトップ選手たちの戦いはまだまだ続くが、17ステージからまた次回となるなあ…
まあ折角ここまで書いてきたので、最後までこのペースでいってみよう。
多くの人は知ってると思うけど、サムライ達の初ツールの結末もね。
------------
第15ステージ、ここからいよいよツールは佳境に入ってくる。
アルプス山脈の険しい山がラストに待ち受ける本ステージ、まずはやはり逃げ集団をメイン集団が追う形。
で、その逃げ集団の中には総合優勝以外の賞の一つ、「山岳賞」であるマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ(要するに白地に赤い水玉)のジャージを狙うリクイガスのフランコ・ペッリツォッティ(読みづらいな…)が中間の山岳ポイントを稼ぎつつ進む。
そんな中、メイン集団の先頭ではアスタナとサクソバンクがしのぎを削る状態。
そう、アスタナにはアームストロングとコンタドール、サクソバンクにはアンディとフランクのシュレック兄弟とそれぞれ総合優勝狙いの選手がいる。
その内二人のシュレックは、まあ兄弟だし協力しての走り前提となる訳だが、アスタナの二人は一体どういう動きを見せるのか?
色々思惑が絡みつつ、本ステージの最後の上りであるヴェルビエへの高度差約600mの坂に突入。つうか普通の人ならこの坂を上るだけでもお腹イパーイだと思うが…
それまで190km以上を走ってきたとは思えない走りで逃げた選手を追う、アスタナとサクソバンクの面々。
これまで必死に走ってきた逃げの選手達を、まるで津波のごとく容赦なく飲み込み、さらにアタックの様子を伺う、シュレックやアームストロング達。
そして残り5.6km。
実は今回も新人賞の表彰対象だったりする、若干24歳の若きクライマー、アンディ・シュレック。
この時先頭を引いていた彼の脇から猛然と飛び出したのは、やはり。
アルベルト・コンタドール…!
加速だけ見ていたらとても勾配7、8%の坂でのそれとは到底思えない走りに、アームストロングや他の選手達は追おうと動くことすらできない。
ただ一人、アンディを除いて。
ツールに限らず、急な上り勾配でしかも終盤付近ではよくある光景なのだが、道路狭しと観客がひしめき合い、もう選手には触ろうとするし、訳の分んないコスプレで追っかけてきたりというわやくちゃ状態の中を、駆け抜けるコンタドール、後方で追いすがるアンディ。
この時アームストロングは、既に1分以上コンタドールから離され、チームメイトのアンドレアス・クレーデン(この選手も地味ながら?総合上位につけていた)と共に上り続ける。
まあ、去年までのブランク、37歳という年を考えたら十分過ぎる位の走りではあったのだが…
26歳のまだまだ若いコンタドールは、決してその走りを緩めることなく。
アンディ・シュレックの追走を突き放し40秒以上の差をつけ、トップで走り切ったのである。
そして、ここまで8ステージにわたりマイヨジョーヌを守る健闘を見せたノチェンティーニが後退し、遂にコンタドールがその黄色いジャージに袖を通すことになったのだ。
続く第16ステージ、スイス、イタリア、フランスと三ヶ国をまたぐこのステージは、「ツイン・ピークス」というか、二つの2000m級の山を上って下るというところ。
まず最初の山はペッリツォッティ(入力さえしづらい名だ…)が颯爽と駆け抜け、続いて集団。
頂上ゴールでない限り、上ったら当然下りがある。
という訳で、見てるだけなら爽やかそうな九十九折の坂を、「げえっ…な、なんてえスピードだ」と言いたくなるような超スピードですっ飛んでいく選手達。
やがてペッリツォッティは先頭を行く集団に吸収され、せめぎあいの中もう一つのピークに突入。
後ろのメイン集団でサクソバンクがペースを上げる一方、先頭ではブイグテレコムが先頭を引き続ける。
だが、もちろんこのままスンナリとレースが過ぎる訳もなく。
先頭では再び(!)ペッリツォッティとベルギーのチーム、サイレンス・ロットのヴァンデンブロックが飛び出す一方、後ろの集団からはアンディ・シュレックが猛アタック!
再びついてこれず?のアームストロングに対し、コンタドールおよびフランク・シュレックら数名の選手がこれにつく。
兄弟の絆で、コンタドールを引き離す走りを見せられるか、シュレックブラザーズ?
と思ったら、あっ兄ちゃんが離れた
さらに、遅れたと思ったアームストロングがまさかの!?猛追、気がつけばコンタドール達に追いつき、サクソバンク勢とアスタナ勢の立場が逆転。
またも車道に観客がひしめき、猛ダッシュで選手を追いかけようとするヴァカ者達の攻撃?にあいつつ、頂上。
先頭ではまたもペッリツォッティがトップ通過、集団は気がつけば十数人の大所帯になりつつ、下り最速伝説スタート!
途中、落車する選手もいてガクブルしながら見ていたが、ヘアピンカーブを見事なライン取りで抜け、あの細いタイヤでよくも…と思うようなとんでもないスピードで下りを走りぬけ。
残り2km、先頭を走っていた4人のうちスペインのチーム、エウスカルテルのミケル・アスタルロサがカメラも見逃すような絶妙の位置で飛び出し、そのままゴール。
一方、下りで先頭とかなり差を詰めていたシュレック兄弟(兄はいつの間にか追いついてた)、コンタドールとそしてアームストロング達の集団も程なくしてゴール。
結局、4人はタイム差なしという第16ステージの結果であった。
アタックに次ぐアタック、激しさを増すトップ選手たちの戦いはまだまだ続くが、17ステージからまた次回となるなあ…