「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.18 民主主義とマスゴミの偏向(p376~)

2012-11-23 21:36:37 | 左翼思想批判
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フョードマン同志


 出典

 民主社会の言論機関には、いわゆる第四権力として政府機能を監視し、公益にかなう問題を啓発する責任がある。だが最近は、政界とマスゴミの首領たちが権銭して、重要な問題で偏向したりスルーしたりする傾向が強まっている。これが特に顕著なのが多文化主義や大量移民、反差別に関する問題である。EUという統一組織の下にある欧州の現状は、米国よりも深刻である。
 欧州の国内政治はどんどん空洞化してきている。問題が国民に示された時にはもう回答が出ている状態で、欧州人民は真摯に討議することができない。欧州人民は今や、尊厳ある一個人から、EUという巨大官僚が操る巨大機械の歯車になってしまった。議会の技師たる官僚機関はもう歯車の不調など気にせず、腐偽の潤滑油で歯車を動そうとする、
 2007年ドイツのヘルツォーク大統領は、EUが自国の議会制民主主義を脅かしていると警告した。1999~2004年に成立した法律の内、実に84%がEU出所のものだったからだ。ところが、EU関係の話題は2005年の総選挙でほとんど争点化しなかった。国内の選挙はどんどん「空虚なる儀礼」と化している。EU関連の法律を自国の国会議員が修正できない、そして説明責任なきEUの官僚はイスラム勢力に買収されているとなれば、自由公民にその法律を遵守する義務があるだろうか?
 保守党のダニエル・ハンナン議員は、「EU創設者は、加盟国の民心を聞いていたら永久に欧州単一政策など生まれぬことを知悉していたので、民心とは無縁の官僚機関を整備した。EUは本質的に反民主的だ」と述べた。
 あの「言語左柱臣」ノーム・チョムスキーは「体制の許す範囲内でのみ活発に議論させることこそ、人民を受動化させる賢明な方法なり」と述べた。現時点で最も自由なはずの電網空間を「時間の無駄」と呼ぶのは矛盾だが、この発言は確かに首肯できる。
 2004年6月、スウェーデンでの移民規制支持者が5割と過去最高に達したが、その年の選挙では政党とマスゴミが見事に共謀して移民政策をスルーすることに成功した。その代りに、最近の選挙ではあらゆる政党が「衡性的」でフェミ的かを競うようになり、ムスリムが課す検閲的規制に代えて、異性愛の囚人服をどう脱ぎ捨てるべきかが自由国スウェーデンの中心論点になった。
 ブルース・バウアーがオランダでの事例を取り上げる。「右翼の衆道」ピム・フォルタインが現れるまで、オランダ政界は上に挙げたような総意的空気に取りつかれ、反ムスリム移民という真に重要な問題を表に出すことができないでいた。人民の意志が無視されていたのだ。フォルタインがこの禁忌を破ったため、「極右、人種主義者、新ヒトラー」という烙刻をマスゴミより浴びせられた。そして、フォルタインは2002年、ムスリムでなく左翼の活動家によって暗殺された。
 2年後、イスラムを批判した映画監督テオ・ヴァン・ゴッホが白昼堂々と殺害された。2006年には映画製作に協力した「棄翠のソマ」アヤン・ヒルシ・アリ議員が[経歴詐称を問われて]国会から追放され米国に逃亡した。フォルトゥインがオランダ国民に振り撒いた希望の花はEU人材の手で摘まれてしまったのだ。徐々にイスラム化していくオランダに倦んだ志士たちはどんどんカナダやオセアニアへと脱出している。今やオランダでイスラム化を食い止めようとしているのはヘルト・ウィルダースぐらいだが、ムスリムが彼への脅迫を止める日は決してない。オランダのEU人材たちは公共の議論を独占し、オランダ農奴の起義を鎮圧している。
 敵は3つに分けられる。反西洋的なマスゴミと学術界、EU内のユーラビア主義者、そしてムスリムだ。この枢軸勢力は協力して欧州先住民の民心を検閲し、移民反対論を輿論形成の場から締め出した。BBCも多文化主義では偏向的報道を行っていると認めているし、2005年にフランスでムスリムが騒擾を起こした時は「右翼政党の利益」にならないよう報道を抑えた。
 米国でのある調査も、2004~07年の内に143人の記者中125人が民主党の方に献金したことを明らかにしている。イスラエルのラジオ主査も、仲間2人と2000年からイスラエルのレバノン撤退を支持させるような報道を行ったと白状している。反ジハードのブログ「小緑蹴球団」を主宰するチャールズ・ジョンソンもいう。「記者たちは今や事実を伝える使命を放棄し、左翼的、超国家主義的な行動主義へ乗り出している。これを白状する記者までいる。その影響はあらゆる場所に汎在している」

(中略)

 スウェーデン人のチングとチャウシェスクの時代に育ったルーマニア女と話し合った時、PC主義と多文化主義を信じる西洋人は共産主義と同じくらい洗脳されているという風に結論できた。事実、多文化主義の「真正なる信者」はどんどん減少している。しかし、1978年時点で共産主義を信じていた東欧人より、1998年時点で多文化主義を信じる西欧人の数は多い。
 共産国家の市民は、「自分たちは社会の大いなる実験計画に参与しているのだから、特定の思想が前衛に立っていても仕方ない」と思い、その謀宣に目を伏せた。そして西洋人も多文化主義の大いなる社会変態実験の前で、マスゴミが一方的に垂れ流す妄想に触れても、「俺たちは自由だ。均衡ある情報をとっているんだ」と幻想している。
 ジハードや移民問題では特に、マスゴミ情報と独立系電評(ブログ)との乖離が際立つ。これを観れば現代マスゴミの客観神話は明らかだろう。こうした懸隔が欧州でのジハードに一役買っているのだ。
 例えていうなら、ジハード報道に対するマスゴミの姿勢は、血に飢える北極熊が人を襲っているのを、「カワイイ」コアラ熊がじゃれていると報じるようなものだ。どんなに凶暴な生物に対しても笑顔を浮かべるよう求める御目出度い思考法が西欧全体に蔓延している。こんな思考法を広めるマスゴミと教育機関の偏向姿勢を改めぬ限り、西欧は決して生き残れないだろう。

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