「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.69 欧州文明の終焉(p642~)

2013-01-14 21:13:52 | 現代欧州
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フョードマン同志


 出典

 当代欧州の問題はすべて内発的問題だ。しかし、それで惨禍が小さくなることはない。フランス啓蒙革命(スコットランドは宗教的だったが)以来、西欧文明の中枢に猶督なる宗教文化の空白が生まれている。自文化への信用を放棄した結果、人口構造が崩壊した。未来を信じぬ文明は出産をも拒むからだ。今は奇蹟に期待するしかない現状だ。
 米国と欧州で移民問題は対照的だ。米国の主要移民たる黒人やヒスパニックはキリスト教徒だ。世俗化久しい欧州への移民はムスリムだ。世俗化した文明は快楽主義を以て本懐とするので、死刑宣告されると戦闘放棄して容易に屈服してしまう。快楽主義の旗に殉じる者は少ないのだ。
 米国には欧州で絶えて久しい「保守の居留地」が存在する。ドイツのアルノルト・ゲーレンがいう「あらゆる種類の国家活力と自負、原初性、寛容性、富を内包する存在力」だ。その自由なる空気を求めて渡米する欧州保守は僕だけではないだろう。
 宗教意識健在な米国の「保守の居留地」は欧州より遥かに強固だ。この居留地が衰退すれば、米国も欧州と同じ命運を辿るだろう。しかし、米国は欧州の教訓に学んでくれるはずだ。米国が滅びれば、人類は欧州と同じく邪世に突入するだろう。
 僕はこのことに特に悲壮感など感じていない。欧州は当世の享楽のために未来をハラキリしているのだから。欧州の問題は内発性だ。より大きな敵はイスラムでなく、世俗主義だ。
 今後数十年間、イスラムの価値観と頽廃した享楽的サヨクの価値観との間で戦争が起きるだろう。デンマーク預言者戯画騒擾やフランス蕃流でのジハードなど「始まりの始まり」に過ぎない。僕は現実主義者だ。どちらが敗北するかはもう明白だ。

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