Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

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ブリッジ用語38    スーパー・アクセプタンス

2008年10月22日 | Weblog
表題の基本は,JTB(ジャコビー・トランスファー)に対して,スーパー・フィットが有れば当該メジャーでジャンプすること.

これは『25の…』にも書いてあるし,もともと2/1か5枚メジャーかにも大して関係が無いので,昔から使っておられた方も多いでしょう.つくばでは現マネージャーの堤さんが書かれたテキスト(補足資料を含む)に1NTオープンの後の詳細があり,それをきちんと学ばれたかたも多いでしょう.

さて基本形として, スーパー・アクセプタンスを使う(「使わない」主義の人もいる.)と決めた場合

●MAXと4+枚サポートでジャンプ

ということには,あまり問題はないように見えます.

ところが,これも精密に検討すると案外ややこしい.というのは昔1NTオープンが16~18だった時代は,MAXとは18だけでなく17の大部分が入っていた.では今は,17のほかに16の大部分を入れて良いか?

なんと答えは,

「ノー」

なんですね.

これが『25の…』の立場です.大勢の方がお持ちの本ですから,ここで詳しくは書きませんが,要するにスーパー・アクセプタンスは17HCPちょうどのときに限り,それは実質もっと強い手になるから(はっきり書いていないが実力的に19~20にも及ぶと言わんばかりのニュアンス)と言っている.

だが,ハーディになるとさらに高度な問題が入る.

●オープナーがMAX(17HCPに限るかどうかは別問題)で3枚サポートのとき,無関係な他の2スーツの内絵札が集中している方をビッド.

これでは,JTBをSOに使いにくくなるから困るという意見があります.2台を言わせておいてパスするつもりなのに,5-3フィットとMAXで3台縛りにされちゃ敵わん.

それはたしかにその通りです.

しかし従来からのつくばサイエンティフィックのシステムとしての一貫性からいうと,このビッドを認めないのでは片手落ちになる.ある場面ではスーパーカーに乗っていながら,別の場面ではポンコツ車に乗るようなもの.

じつはある大学に出講していた時,国際的に活躍して英語もペラペラの書道の先生と知り合いになりました.新宿の本部から,大抵はロールス・ロイスで来る.しかし私が今日あたり乗せてもらおうと思った日には軽自動車.御本人が「落差」に苦笑しておられた.

さて,スーパー・アクセプタンスの第2形を認めないと何が「落差」になるのかは,後で説明しますが(意外なキーワードで拍子抜けするか驚くかする人も出そうです.),このビッドを採用する限りはJTBを0HCPからのSOに使えなくなることはあり得ます.

そもそも基本形のスーパー・アクセプタンスでさえも,レスポンダーが0HCPだったら普通は1ダウンかときに2ダウンするでしょうが.(つづく)

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