現実と夢!!

今日は曇り

2011年の見通し

2011-01-07 22:11:40 | Weblog
2011年も色々なことが起きるだろう。
しかし基礎である経済が安定を守ってくれないとこれは
話にならない。
2011年は一言で言えば、通貨戦争につきる可能性はある。
そうはいっても今世界が抱える火種をしっかりと認識しておく必要がある。
それは、大きく4つあるのではないだろうか。

一つ目は、ドルの信用失墜だ。
もう米国の個人消費の回復は期待できない。あの米国の貯蓄率は
今や6%ある。これは少ないのか?実は日本は2%にすぎないことを
考えると大きい数字ではないだろうか。
日本は少し前は貯蓄から消費へと政府すら言っていた。
勿論それはそれでやるべきなのであるが、93年に14%もあった
貯蓄率は今や2%に落ちてきているのだ。
これは貯蓄ができてない人が増えてきていることが大きい。
貯蓄できる人が多く貯蓄しているのが日本の実情である点も見逃せない。
さらに米国の場合は商業不動産の貸し出しが不良債権化する可能性がある。
これは、アメリカの多くの銀行がこの商業用不動産で利益を上げていることを
鑑みれば、金融不安誘発の導火線には火が灯っている可能性がある。


2つ目は、欧州経済の危機だ。
これはいうまでもない。相互依存が進んでいる欧州各国は
どこかの国が危機に陥れば、連鎖的に影響を受け易いのだ。
日本は危機的状況では別格であるが、やはりスペインとポルトガルは危ない。
ちなみにスペインがこけると、困るのはフランスとドイツだ。
これらの国はスペインに結構な金額を与信している。


3つ目は日本国債の暴落のシナリオだろう。
今日本のネットの金融資産は1100兆円ある。そして今の借金は900兆円あるわけであるから
年々50兆円の国債を発出しても4年はまだ不大丈夫だという計算ができる。
これは違っている。4年ももたいないことがわかったのだ。
4年後に米びつがなくなると分かれば、大きな売りが入る可能性がある。
こうなればフリーフォールだろう。それが4年以内に注目を浴びる可能性があるのだ。
日本国債を日本国が国内でさばけなくなったその時が、チェックメイトだ。



最後は、中国不動産の問題だ。
これは重要なので、次回に記載しよう。


これらの4つのことは、独立しているのように見えるかもしれないが、
どれかが、チェックメイトを迎えると、連鎖的に発生する可能性があるのだ。
もうケインズのいう閉鎖経済の時代ではなく、時代はボーダレス経済の色合いが
濃くなっている。

そういったことをしっかり認識した上で、ではどうすればよいかだが、
これは個人にとっては外的なことでどうしようもなことである。
なるときはなってしまうのだ。
そこで、個人がやることは資産の国際化にあるだろう。
海外分散投資だ。銀行に預けている金は殆ど国債と化けているのだから
いつ銀行口座が封鎖されるかもしれないので、近々暴落するだろう国債を
間接的に有している理由はない。上記の4つのリスクはあまりにも
インパクトは大きいのだ。
日本はペイオフがある、セーフティネットがあるとかいう他人任せは卒業するのが
この2011年だろう。

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