偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 田代山(福島)

2011年07月15日 | 登山

田代山(たしろやま) 弘法大師(こうぼうだいし)

3281 【データ】田代山 1971メートル▼25000地図 湯西川、帝釈山▼最寄駅 野岩鉄道・会津高原尾瀬口駅▼登山口 福島県南会津町の湯の花温泉▼石仏 田代山山頂の弘法大師堂

【独り言】7月9日の土曜日、八千代市の自宅を午前4時半に出発。東北道から塩原温泉、山王トンネル経由で田代山の登山口に着いたのは9時半。駐車場はすでに満杯で、少し下にある第2駐車場はまだ余裕がありました。まだ梅雨が明けないこの時期3282 の田代山に、これほどの登山者があるのは驚きでした。登山者の目的は山頂一帯に広がる地塘とそこに咲くワタスゲ。それは見事なものでした。昨年は新潟の巻機山でもこの花を見ましたが、曇天のときに見る花というのがワタスゲの印象です。

 弘法大師小屋は新しく建て変えられていました。避難小屋を兼ねた3283 3284 3285 高床式の構造で、以前のジメジメした小屋とは比べようもない快適さです。ただ弘法大師を祀る御堂ですから、正面に祭壇が並ぶのは以前と同じ。「弘法大師」を中心に、右に山の神である「大山祇神」、左にはこの田代山の神「田代大明神」が祀られています。弘法大師の大きな目と白すぎる表情が、こちらを見透かされているようでなんとも落ち着きません。それから独鈷(とっこ)を握る手が下向きなのは、疲れたように見えてしまいます。独鈷は弘法大師の象徴。各地に残る伝承では、この独鈷を投げて水や温泉を噴出させる重要な法具ですから、元気に持ってもらいたいものです。田代山も弘法大師伝承があり、ふもとの湯の花温泉には「弘法の湯」があります。

 下山後は湯の花温泉の老人福祉センターの湯で汗を流しました。だいぶ昔、田代山の帰りに湯の花温泉の共同浴場に入ったことがありました。男女別の浴槽のある浴場でしたが、女性用と思っていた方へ地元の男性が入ったため、メンバーの女性は悲鳴をあげて飛び出したことがありました。その男の「ここの湯は男女の区別はないんだよ」という一言に唖然とし、後味の悪い田代山になった懐かしい温泉です。情報のない昔のことでした。この状況、いまは少し改善されたようです。それでも秘湯マニアなら別ですが、女性には老人福祉センターの湯がお勧めです。

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