石畑富士(いしはたふじ) 山王様(さんのうさま)
【データ】石畑富士 188メートル▼国土地理院25000地図 保田(地図に山名なし。保田川沿いの地名・大帷子の南にある188標高点▼最寄駅 JR内房線・保田駅▼登山口 千葉県鋸南町大帷子の保田川中流地点▼石仏 保田川沿いの地名・房ヶ谷近く、地図の赤丸印
【独り言】石畑富士は小さな山です。地元の人に山名を尋ねたら「わからない」との返事。ネット上では石畑富士でヒットしました。鈴木伸一氏の「房総丘陵ガイドマップ」にも〝石畑富士〟とあります。
この山には保田川沿いにある秀東寺入り口の手前から入りました。登りだしてすぐ地蔵菩薩が迎えてくれて、幸先のよい山でした。ところが道があったのは中腹の水仙畑までで、その先は見つけられませんでした。仕方なく右手の尾根に取り付いて登ると、幸運にも188標高に点飛び出しました。尾根通しに南のピークから鞍部に下ると、西に下る明瞭な道に出て、石畑富士の西山麓(国土地理院地図の房ヶ谷と大帷子の間)に下りました。ここで案内する山王様は、山麓に降りた左手の石段を登った上に祀られている石祠です。
山王様は山王大権現を祀る比叡山の神。最澄が比叡山を開く前から祀られていた地主神で、天台宗の護法神として天台宗とともに山王・日吉・日枝などの神名で各地に勧請されとことは、このブログの秋山・桜井峠(山梨)で案内しました。石畑富士山麓の山王様もそのひとつでしょう。ここの山王様のすごいところは二つ。一つは大きな石祠で、台座も入れると140センチにもなる高さで、内部に石像を納めているところ。相当古い石祠ですが、銘は見当たりません。二つは内部の石像。三体あり、これが猿であること。石祠の窓からのぞいたかぎりでは、一部しか見えないので正体不明でした。三猿ということは、下山して出会った地元の人から聞いたものです。家に帰ってから写真をよく見ると、確かに猿のような姿が映っていました。それも口を押えている格好の猿です。猿は山王様のお使いです。山王の猿が庚申塔の猿になっていたという経過はさておき、鋸南町には、石畑富士山麓の山王様と同形の祠が、下佐久間の白幡神社にもあると、先ほど話を聞いた人から聞きました。寛永19年(1642
)の銘がある庚申石祠で、祠内には三猿が祀られているそうです。
【房総石造文化財研究会・苔華さんからのコメント】房総の山のブログ、興味深く拝見しております。石畑富士の石祠は正保五年二月に造立された山王系の庚申塔だと思います。他に銘文が「本願□□兵衛」とあるらしいです。地元民の話されたように同町の鋸南町下佐久間・白幡神社にはこの石祠より六年早い寛永十九年六月七日に造立された同系のものがあり、これが千葉県では山王系としては一番古い庚申塔のようで「奉造建高真供養」などの銘文が確認されています。(2014年3月23日)
ほぼ騙されたみたいです。
山の一角を何人か買ってインフラを整備して別荘にするとか、30年位前に母と田んぼの中を抜けて斜面に入ると蛇がいたので逃げてきました。
最近住所が判りました。
大帷子石畑です。
グーグルで出ませんでした。
石畑と石畑富士はどうなんでしょう?
石畑は他に山がありますか?
恥ずかしいので公開しないでください。
でも、公開しないと判らないですね。
他に石畑について何もヒットしませんでした。71
房総の山中に土地があるなんて、すばらしいですね。房総には個人が建てた別荘というか山小屋が沢山あります。そこまでしなくても、冬でしたらヘビも出ませんから、テントでも張ってお茶でも立てたらどうでしょう。