偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏133嶺岡浅間(千葉)

2008年03月11日 | 登山

嶺岡浅間(みねおかせんげん) 鬼神(きじん)

133_2 【データ】嶺岡浅間 335メートル▼25000地図 鴨川▼最寄駅 JR外房線・安房鴨川駅▼登山口 千葉県鴨川上小原の白滝山不動堂▼石仏 中腹の尾根上

1331_2  【案内】この石造物、『里山の石仏巡礼』(2006年、山と渓谷社)では「鬼神」と紹介した。能楽で、天狗の首領などに使われる悪尉の癋見(べしみ)形の鬼神と同じであること、また、山麓の人から情報が得られなかったことから、とりあえずの命名だった。しかし、この周辺の山にある神々を参考にして改めてこの石造物を見たいま、丹沢の大山阿夫利神社(別名石尊山)の大山伯耆坊ではないかと考えている。その根拠の一つは三基の石祠。同じ房総の石尊山(石仏125で紹介)にある三基の石祠は「大山阿夫利神社」と「大天狗」「小天狗」であり、嶺岡浅間もこれと同じ三基の石祠から成っている。石仏132で紹介した安房高山にある三基の石祠も「大山阿夫利神社」ではないかと見ている。ただ、いずれも推測であり、ご存知の方のご教示をお願いしたい。それから『里山の石仏巡礼』では「石造の面が四つ」と紹介したが、「五つ」の誤りである。

1332_3 【独り言】山の変化と薄れる記憶 久々に訪ねた嶺岡浅間の鬼神、記憶を確かめるには山の状況が変わり過ぎていました。25年前の写真=下=と比べると、木々の成長の早いのに驚きます。同時に記憶というものがアテにならないことも痛感しました。そのため、始め鬼神を探し出すことができませんでした。昔の記録を取り出して見ると、山1333_3 頂からはだいぶ下った尾根上にあることがわかり、再び鬼神探しに下山。この場所は、尾根上にある林道から下った方が手っ取り早いのです。「山中にある神仏は麓から参道を辿って行くのが常道」をモットーとはしていますが、再訪ともなるとちょっと脇道から行くこともあります。鬼神を訪ねるのはこれで三度目。どうにか鬼面に再会することができました。それにしても不思議な石造物です。【案内】では大山伯耆坊かもしれないとしましたが、確証はありません。もう少し房総の山を探し回る必要があるようです。

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