イギリス・グロスタシャー州のバイブリー
【独り言】コッツウォルズの家はどこも石造り。家ばかりでなく塀も橋も牧草地の境界も石を積んで造られていました。道路脇の石積みはどこまでも延々と続きます。その石は蜂蜜色といわれている薄明るくかつ落ち着いたブラウン系。そんな石の家がならぶ美しい集落はコッツウォルズのどこにでもありますが、そのなかで一番美しいといわれているのがバイブリー。
バイブリーを訪ねて感じたのは、丘陵が続くコッツウォルズには珍しく川に面して集落があることでした。川の水辺や橋が村の美しさを際立たせていると気づきました。なかでも写真で良く紹介されているのが橋を渡った先にあるアーリントン・ロウ。聞くところによると、コッツウォルズは羊のいる丘が語源、アーリントン・ロウは羊関係者のコテージや倉庫だったそうです。
石造りの家で感心するのは切り妻屋根と壁の接続点。軒がほとんどない屋根が壁へ見事に連続しています。そういえば窓のひさしもありません。軒やひさしがないのは石を材料とした家造りならではの構造なのでしょうが、不思議な造りでもあります。ですから雨宿りするところがありません。必ずついているのが煙突。そこにはテレビのアンテナも。なにもかも美しく見えてしまうハイブリーでした。