BOOKLAND NEWS

町の小さな本屋でございます。2012年10月31日、10年間の営業を終了いたしました。ありがとうございました。

2010年本屋大賞ノミネート発表

2010年01月24日 | 徒然
先日、2010年本屋大賞のノミネート10作品が発表になりました。
ノミネートされたのは以下の作品です。

『1Q84』/村上春樹 (新潮社)
『神様のカルテ』/夏川草介 (小学館)
『神去なあなあ日常』/三浦しをん (徳間書店)
『植物図鑑』/有川浩 (角川書店)
『新参者』/東野圭吾 (講談社)
『天地明察』/冲方丁 (角川書店)
『猫を抱いて象と泳ぐ』/小川洋子 (文藝春秋)
『船に乗れ!』/藤谷治 (ジャイブ)
『ヘヴン』/川上未映子 (講談社)
『横道世之介』/吉田修一 (毎日新聞社)

正直言って無難と言うか予想通りと言うか...。
と言ってる私も今回もあまり数が読めなかった(反省してます)ので
面白そうなのとノミネートに残りそうなものから読んで投票!となってたので
語る資格はないのですが...。

ちなみに私は『神様のカルテ』『ヘヴン』『横道世之介』を一次投票で選んだのですが
予想通り?ノミネートに挙がってるのであと7冊(正確には2巻モノと全3巻もあるので10冊)を
頑張って一ヶ月で読まねばなりりません。

これからが正念場。面白い本に出会えるか楽しみです。

しかしこのノミネートもどなたかがどこかのブログだったかツイッターで仰ってたのですが
出版されたのが5冊未満とかの新たな才能を発掘する!ってした方が良いのではと言った趣旨のことが書いてありましたが私もそれの方がいいんじゃないのかなぁ~って気がしないでもないです。

今回一次投票は前回を下回り2007年~2009年と400人を超えてたのが今回は385人と400人も割ったうえに参加書店も少し減って323書店となってました。
少し何か考えなくてはいけない時期なのかなぁ~とも思ってみたり。

とにかく参加するからにはしっかり読んで投票して現場の書店員さんがオススメしてるのは
こんなに面白いんだ!と思って少しでも読書のキッカケになるように選んでいきたいと思います。

しかし1ヶ月...。時間がない。

近いうちに本屋大賞フェアも開催いたします。しばしお待ちを。(店長)

読書会「読未知」二年目に入りました

2010年01月17日 | 徒然
細々と続けて来た読書会「読未知」も昨日で二年目を迎えました。
試行錯誤しながら時には3人...なんて時もありましたが昨年末からなんとかカタチになってきたのではないのかな?と思っています。
兎にも角にも参加していただいているみなさんと、読未知を引っ張っていただいてる主催者の一人であるちいちさんと場所を提供していただいている色味色さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
二年目もぼちぼち頑張っていきます。

さて、そんな二年目の読未知の課題本はこちら!

タペストリーホワイト (文春文庫)
大崎 善生
文藝春秋

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大崎善生さんの「タペストリーホワイト」。
個人的には大崎さんは気になっていたものの実は初めて!と言ういつものパターン(ふだんの読書量がうかがえます。お恥ずかしい...)でしたが、やはりと言うかとても良い作品でした。

お話が1970年代の学生運動の頃のものだったので、体験していない若い世代の参加者さんには少し理解しにくいと言った意見があったり、実際にその世代に近い頃、学生時代を過ごした参加者さんからナマの声が聞けたりしてまた深く、違った角度でこの作品を味わうことが出来たのではと思います。

詳しくは読未知ブログにちいちさんがレポートして下さってます。

http://yomichi0125.blog41.fc2.com/

また参加して下さった Tさんも事細かにレポートしていただいてるのでこちらも読んでいただければどんな感じだったのかわかっていただけると思います。

http://japanbooks.dtiblog.com/blog-entry-337.html

今回も初参加の方が来て下さりました。なかなか最初は「どんなんやろー」と思われるかもですが
参加していただければ本当にゆる~く、してるのだなぁ(笑)とわかります。
でも、必ず新しい発見があると思います。まだまだ参加されるかた募集中です。

そして最後に今回の「タペストリーホワイト」に大きく関係している、キャロル・キングの「Tapestry(邦題:つづれおり)」をご紹介。

「タペストリーホワイト」はこのアルバム「タペストリー」の曲がそれぞれの章になってて、また物語にも大きく関わってくるのでぜひ、聴いていただきたい名盤です。

つづれおり

Sony Music Direct

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今回はこちらをBGMにしながらの読書会でした。
なかなかイイ雰囲気でした。

次回は2/20(土)10時~12時で文豪 ヘミングウェイの「老人と海」です。
ふ、深い。
ご参加お待ちいたしております(店長)

第142回芥川賞、直木賞 発表

2010年01月15日 | 徒然
廃墟に乞う
佐々木 譲
文藝春秋

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ほかならぬ人へ
白石一文
祥伝社

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昨日、第142回芥川賞、直木賞が発表になりました。

直木賞は上記2作品です。
佐々木さんは当店でも警察小説が人気なのでこの作品も売れるかな~と思いつつ現在在庫なしです。(2010/1/15現在)

白石さんは当店ではもうひとつなのでこれを機に売れて欲しいなぁと。こちらは現在在庫ありです。(2010/1/15現在)

そして芥川賞は該当なし!な、なし?

選考方法に問題があるのかもしれませんが候補挙げといてなし!って。

まだまだ厳しい出版業界にとっては、いくら影響力は落ちているとは芥川賞、直木賞作品は売れるのです。そこを考えて欲しいしなぁと。
もちろん売るためだけの賞ではあってはいけないとは思いますが....。

今回、芥川賞作家の候補でもあった松尾スズキさんがツイッターでつぶやいていたのが染みました。

「総評を読んだところ、『全体的に今書きたいという意欲が感じられない~』とあり、本が売れないこのご時世にあえて紙媒体で勝負している俺たちに本気でそんなことを言ってるのか、きれいごとなんじゃないか~と叫んでおられました。」

ほんと、そこんとこどう思ってるんでしょうかねぇと感じました。
現役書店員としてはいい作品を少しでも多くの人に読んでいただけるように頑張ろうと
ココロに刻むのでした。(店長)

箱根駅伝

2010年01月02日 | 徒然
今日からお正月恒例の箱根駅伝が始まりましたね。
私はもちろん仕事で見れないことが多いのですが毎年楽しみにしています。
なぜなら個人的にもこう見えて(笑)高校生(はるか大昔)の時に駅伝に参加して
おり、一度だけですが全国高校駅伝に参加したことがあるのです。

結果は....ですが、そういった経緯もあり一度は本気で箱根駅伝に出たいなぁなんて
思い、箱根駅伝に出場できる関東の大学へ行こうかとも考えたくらいです。

まぁ、実際は関西の大学に行き陸上は断念したのですが...。

なので駅伝には特に思い入れがあるのです。
どんなに強い選手でも調整ミスや当日の気候、その他ほんの小さな条件で大ブレーキを起こすこともあるし、トラックでの競技では早いタイムを出していなくても坂道にはめっぽう強い選手がいたりと個人のベストタイムをそのまま鵜呑みにはできないのです。

そして何よりも駅伝は「襷(たすき)」がすべてです。
たった一人、襷を繋げなければそれで終わり。
しかも箱根は時間制限があり、また上位10位にまで入らなければ来年のシード権(出場権)も取れなかったりと優勝争いも面白いのですがシード権争いもハラハラドキドキなのです。

さて今年の箱根はどうなるでしょうか?

そんな箱根駅伝好きの方にオススメの本はこちら!
風が強く吹いている (新潮文庫 み 34-8)
三浦 しをん
新潮社

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かなり泣けます!
往路終了後にこれを読んで明日の復路を見ればきっと、もっと箱根駅伝が好きになると思います。ぜひ!(店長)


2010年もよろしくお願いいたします。

2010年01月01日 | 徒然
明けましておめでとうございます。
2010年もよろしくお願いいたします。

今年もいろいろと来店していただいたら何かしら発見のある楽しいお店にしていきたいと思います。

って去年も言ってた気がします。

今年もお年玉企画としてお買い上げのお客さまで小学生以下の子供さんにはささやかながらプレゼントを用意いたしております。
先着順です。

ではでは、本年もよろしくお願いいたします。(店長)

2009年もありがとうございました。

2009年12月31日 | 徒然
ここのところなんだかんだとバタバタしておりまして
ブログの更新も全然していない状況でした。

気がつけば大晦日!
今年も一年間ご利用ありがとうございました。

来年も少しでもお客様に喜ばれるお店作りをしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

なお、明日は毎年恒例?の小学生以下の子供さんへのお年玉代わりの
プレゼントも先着ですが用意いたしております。
ほんと、たいしたものではないのですが。

ではでは、みなさま良いお年を(店長)

ありがとう!キヨシロー!

2009年05月04日 | 徒然
ニュースでも大々的に報道されていますが忌野清志郎さんが亡くなりました。
まだまだなのになぁ。

高校生の頃、RCにいや、清志郎に惹かれて多くの音楽と「かっこいい!」って言う
定義を教えてもらったような気がします。

個人的にはRC全盛の頃のROCK全開!って時も好きなのですが未だに良く聞いていたのは
初期の3枚とTIMERS関連とラスト「Baby a Go Go」が好きだったりします。

好きなアーティストの特徴はやはり「声」。
声に惹かれてしまいます。
キヨシロー、fishmans佐藤くん、ハナレグミ。

さみしいのはもちろんだけどあっちでドカドカうるさいロックンロールをセッションして
あっちの世界をゴキゲンにしてくれそうだ。佐藤くんとも一緒に演るんだろうなぁ。

誰しもいつかそっちに行くことになるんだからまた逢える日を楽しみにしてます。
お疲れさま、ありがとう、キヨシロー。またね!

少しの間、店内BGMにキヨシローの声をそっと織り交ぜています。(店長)

第一回 読未知 さくらい読書会 終了いたしました。

2009年01月26日 | 徒然
以前にもこちらでお伝えいたしました読書会 「読未知」。
なんとか無事第一回を終了いたしました。

寒い中10名参加していただきました。

最初はみなさん少し緊張しつつ、軽く自己紹介をして全体の感想を話していただきその後いろいろ気になった点や登場人物についてなどワイワイと話せたのではないかと思います。

10年ぶり?20年ぶり!に本を買った!読んだ!実はまだ途中です!と言う人からじっくり読んでイロイロ調べた人までいたりしてバラエティに富んだ人が集まりました。

「魔王」とは何だったのか?誰なのか?
現在の日本の状況に似ている。
ファシズムとは?
宮沢賢治の詩について。
ドゥーチェのマスターについて。

などなどイロイロ話題が飛び交いました。
個人的にも読む人によってこう解釈するのか~とかここを疑問に思ったなど自分では感じなかった捉え方をされててとても新たな発見がありました。

自分一人で読んだだけでは感じることのなかった本の読み方が出来たようで二度楽しめた気分です。

まだまだ運営の方法など課題もありますが継続して行くことが大事だと思うのでこれからも頑張って行きたいと思います。

次回は2/15(日) 帚木蓬生 『閉鎖病棟』です。
もちろんまだ未読ですが楽しみです。(店長)

箱根駅伝

2009年01月02日 | 徒然
毎年お正月の楽しみでもある箱根駅伝が今日、明日と開催されています。
往路の本日もいろいろと波乱ありでやはり面白い。

そんな箱根駅伝に関する本をご紹介。

まずはイチオシ!と言うか読んだのはこれだけなんですが(笑)。

三浦しおん「風が強く吹いている」

これはもう本当にオススメです。
走ることを愛して才能もあるのに見放されていた二人が出会い、それにまったく走ることに縁のない者たちと無謀にも10人で箱根駅伝を目指す....。
そんなの無理だと思いつつ読み進めるうちにいつのまにか応援して感情移入してダダ泣きしている自分がいました(笑)。

以下は読んでいないのですが良さそうなのでご紹介。

堂場瞬一「チーム」
箱根を走ってはいるものの注目はあまりされていない「学連選抜」を描いています。
これ、気になります。

黒木 亮「冬の喝采」
箱根駅伝経験者が描く自伝的小説。
あの瀬古さんから箱根でタスキを受け継いだそうです。スゴイ!

安東 能明「強奪箱根駅伝」
箱根駅伝出場チームの女子マネージャーが誘拐?
これまた興味そそられます。

さて、明日の復路ではまたどんなドラマが待っているのでしょう。
楽しみです。
仕事で観れませんが....(店長)