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(since 17 AUG 2005) |
国際標準大気 ISA: International Standard Atmosphere
航空機の高度を計測するには、その飛行のフェイズに応じ幾つかの方法があります。
最も気だるい(失礼、訂正)時間的に長い巡航時には、気圧高度計を用います。気圧高度計の仕組みは、登山をする方が気圧を基におおよその標高を測るのと同様です。
最近は腕時計でも カシオの PROTREK のように、高度測定機能 を備えたものがあり、そのコストパフォーマンスも日々進化しているようです。
※小生も数世代前の PROTREAK 高度測定機能付を持っていますが、機内の与圧高度が変化する様が解かり面白いです。
気圧高度計の基本は「上空に上がれば地上より気圧が低くなる」という自然界の法則を利用し、測定した気圧を高度に置き換えているのです。
「上空に上がれば地上より気圧が低くなる」大気のモデルとしては共通のものを用いなければ厄介な事態になってしまうので、ICAO : International Civil Aviation Organization (国際民間航空機関)が“国際標準大気[ ISA : International Standard Atomosphere ]”なるモデルを定めており、航空機の気圧高度計はこの標準大気モデルを用いて高度を求めています。
国際標準大気には、以下のように難しい講釈が幾つもあるのですが....;
1.完全な乾燥気体(湿度0)であること
2.物理定数としては、
-海面上における温度が15℃(59F)238K
-海面上における気圧が、1013.25 hPa、水銀柱で760mm( 29.92inch )
-海面上における密度が、1立方メートルあたり 1.2250 kg
-標準重力は 9.80665 m/s^2
3.温度低減率は
-100m上昇するにあたり-0.65 ℃[ただし、-56.5 ℃ までで、それ以降、高度20kmまでは低減率0]
等など。
それらは
に詳しく載っております。
ここでは、手元にあると便利な早見表を掲載しておきます。
ある高度における気温・気圧に加え、地上との気圧比、空気密度、音速などをまとめてみました。
(※一所懸命 table タグを作って作表して、それを貼り付けたら「10000文字以上は投稿できません」と来たもんだ。
仕方がないのでブラウザでプレビューした画像を貼り付けます。
何とかしてよ、gooブログアドバンス!!)
これを片手にご搭乗いただくと、PFIS: Passenger Flight Information System の表示も楽しめるかな?
INTERNATIONAL STANDARD ATMOSPHERE (ISA)
ただし、お天気は時々刻々と変化し、空港付近の気圧や温度も一定ではありません。
飛行のあらゆるフェイズでこの国際標準大気モデルにより気圧高度を使っていたのでは、空港が低気圧に覆われたときには空港の海面高度が実際のそれよりも高く表示され、高気圧に覆われたときには低く表示されてしまいます。
それを防止するために、ある一定高度以下では飛行している周辺の地上気圧を基に高度計の気圧補正を行います(航空機が海面高度にあったとしたときに機上の気圧高度計が0mを指す;空港の滑走路にいるとき、機上の気圧高度計が当該空港の海抜標高を示すようになります)。
これについては、また別の機会に。
最も
最近は腕時計でも カシオの PROTREK のように、高度測定機能 を備えたものがあり、そのコストパフォーマンスも日々進化しているようです。
※小生も数世代前の PROTREAK 高度測定機能付を持っていますが、機内の与圧高度が変化する様が解かり面白いです。
気圧高度計の基本は「上空に上がれば地上より気圧が低くなる」という自然界の法則を利用し、測定した気圧を高度に置き換えているのです。
「上空に上がれば地上より気圧が低くなる」大気のモデルとしては共通のものを用いなければ厄介な事態になってしまうので、ICAO : International Civil Aviation Organization (国際民間航空機関)が“国際標準大気[ ISA : International Standard Atomosphere ]”なるモデルを定めており、航空機の気圧高度計はこの標準大気モデルを用いて高度を求めています。
国際標準大気には、以下のように難しい講釈が幾つもあるのですが....;
1.完全な乾燥気体(湿度0)であること
2.物理定数としては、
-海面上における温度が15℃(59F)238K
-海面上における気圧が、1013.25 hPa、水銀柱で760mm( 29.92inch )
-海面上における密度が、1立方メートルあたり 1.2250 kg
-標準重力は 9.80665 m/s^2
3.温度低減率は
-100m上昇するにあたり-0.65 ℃[ただし、-56.5 ℃ までで、それ以降、高度20kmまでは低減率0]
等など。
それらは
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ここでは、手元にあると便利な早見表を掲載しておきます。
ある高度における気温・気圧に加え、地上との気圧比、空気密度、音速などをまとめてみました。
(※一所懸命 table タグを作って作表して、それを貼り付けたら「10000文字以上は投稿できません」と来たもんだ。
仕方がないのでブラウザでプレビューした画像を貼り付けます。
何とかしてよ、gooブログアドバンス!!)
これを片手にご搭乗いただくと、PFIS: Passenger Flight Information System の表示も楽しめるかな?
ただし、お天気は時々刻々と変化し、空港付近の気圧や温度も一定ではありません。
飛行のあらゆるフェイズでこの国際標準大気モデルにより気圧高度を使っていたのでは、空港が低気圧に覆われたときには空港の海面高度が実際のそれよりも高く表示され、高気圧に覆われたときには低く表示されてしまいます。
それを防止するために、ある一定高度以下では飛行している周辺の地上気圧を基に高度計の気圧補正を行います(航空機が海面高度にあったとしたときに機上の気圧高度計が0mを指す;空港の滑走路にいるとき、機上の気圧高度計が当該空港の海抜標高を示すようになります)。
これについては、また別の機会に。
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