★画層フィルタって何？

画層フィルタというのは、たとえば図面中に大量の画層があって、画層管理プロパティが見にくくて困る。自分が使用する画層はほんの一部だけだから、それだけを表示したい…ようなときに、画層リストをフィルタリングして、条件にあうものだけを表示する便利な機能で、バージョン2000以降のシリーズから利用できます。

　しかしこの機能、バージョンと使い方次第では
　　　注意が必要です！！

なぜなら、2000・2000i・2002シリーズでは、一度画層フィルタを設定した図面ファイルから線分一本でも他の図面にコピペすると、
元図面にあったすべての画層フィルタの情報が、コピー先の図面に感染してしまうのです。
（2004以降のバージョンでは、改善されています）

経験から言うと、何か新たな図面を描く場合に新規作成するよりも似たような図面を加工したり、情報をコピー＆ペーストしてその図面を作成することが増えています。その結果、いろいろな図面を合成してできた新たな図面は、元となった複数の図面が持っていた大量の画層フィルタをそのまま受け継ぐことになり、図面容量が巨大化する可能性があります。
また、画層フィルタはPURGE（名前削除）コマンドでは消すことができず、2004より前のバージョンでは、大量にある画層フィルタを一括消去する機能がありません。

個人的にはできるだけこの機能を使わないようにしていますし、できれば他の人にも使ってほしくないと内心では思っているのですが、誰かに使用法を聞かれたときは、

自分の作った画層フィルタは使用後に消去!!!
と教えることにしています。
私が見た最大の画層フィルタ数は15000、100MBを突破していましたが、画層フィルタを消去してやると、たった358KBに減りました。

増えすぎてしまった画層フィルタを消去する方法は、
【図面のデータサイズが、異様にデカいんですけど…】

をお読みください。

【検索キー】
画層フィルタ/フィルター/容量/2006