~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

~『わたしを離さないで』~ ※ネタバレ有

2011-04-07 01:00:06 | 映画【イギリス】


  『わたしを離さないで』:公式サイト

あたしを離さないで

イギリス最高の文学賞・ブッカー賞受賞作家カズオ・イシグロの同名小説を映画化。
同じ寄宿学校で育った3人の幼なじみの物語。

10年ぐらい前のVシネを見ているような感じでしたわ。。。
リアリティのない簡素な設定を上辺だけもっともらしく見せているだけと言うか・・・。

描きたかったテーマは“提供”“終了”“猶予”ではなくて
逃れられない運命に呑み込まれざるおえない若者達なのでしょうけどね・・・。
そういう現実に反旗を振りかざさないのが不思議だわ。
革命とまではいかなくても若いならばもっと反発しそうなものだと思うけど、
ひたすら運命に従っているだけで、
唯一の主張は“猶予”を願う事しかしていなかったし。

それと、アンドリューくんが短髪になる理由もわからなかったし。。。
まっ、アンドリューくんの短髪は似合っていたけどね。
それにしてもこの3人の中でアンドリューくんが一番小顔だったな~、足も細いし。
繊細な演技も上手いし、
次期『スパイダーマン』なアンドリューくんはハリウッドの次世代スターの有望株だろうね。

これも残酷な寓話と言ってしまえばそれまでなんだけど
問題提起しているだけでささやかな希望は感じ取れなかったので私好みではなかったです・・・。


P.S.
とは言え、余韻は残った作品なので
久々にパンフレット買おうかと思ったんだけど、売り切れでしたわ。。。
この3人は旬の若手スターなのでしょうね。