『フローズン・リバー』:公式サイト
クリスマス
瀕死だった赤ちゃんが息をし始めた時はホッとしましたよ。
違法な仕事に手を染めていく女性と言えば
ケン・ローチ監督の『この自由な世界で』を真っ先に思い出したけど、
『この自由な世界で』...
『この自由な世界で』の女性はまるでとりつかれたように仕事に没頭していったので
狂っているとしか思えなくてリアリティがあるようでないような微妙な感じだったけど、
『フローズン・リバー』の女性達は生活の為にそういう仕事をせざるおえない
悲壮感がヒシヒシと伝わってきた・・・。
部族とか保留地とかそういったデリケートな事はよくわからなかったけど、
そういう国境情勢の中の女性達の友情・ロードムービーとして観るならば
『フリーゾーン 明日が見える場所』を思い起こした。
『フリーゾーン 明日が見える場所』・・・ ※ネタバレ有
『フローズン・リバー』の二人の女性が選んだ決断は
こういう状況ではそうするのが妥当だったのかもしれないけど、
果たしてそれでよかったのだろうか?
地味だけど深く考えさせられる作品でした。
P.S.
こういう秀作でも日本でなかなか配給がつかなかったのはわかる気もしてしまいました・・・。
東京・渋谷のミニシアターが映画有料配信の試み。
娯楽的に装飾せず、描きたいテーマをストレートに静かに突きつける
無駄のない良質の作品が日本でもっと注目されるようになっていってほしい気もしましたよ。
そもそも、この作品の宣伝だって、タランティーノが絶賛したって…、既にその段階で結構苦しんでるのが覗えますよね。(苦笑)
アメリカの貧困の現実、そして母が子を想う心。その二つが合わさった時に、こうするしかなかったということ自体が問題で、こんな格差社会を作り出してしまったアメリカ社会って…と考えてしまいます。もちろん一方でアメリカンドリームに代表される、夢があることも事実ですが…。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
配給の決め手となるのは作品の良し悪しよりも大衆受けするかどうかなのでしょうね。
作り手にとっては映画は作品ではあるけど、
配給する側にとっては商品コンテンツだろうし・・・。
>そもそも、この作品の宣伝だって、タランティーノが絶賛したって…、既にその段階で結構苦しんでるのが覗えますよね。(苦笑)
あはは、宣伝も大変なのでしょうね。。。
この地味な作品とは対極で、インパクト強い作風のタランティーノが
この作品を大絶賛したのはちょっとビックリではあるけどね。^^
ミニシアターの秀作の配給がなかなか決まらないというこのご時世が世知辛いですよね。
ちょい前なら「QT絶賛」や「サンダンス映画祭グランプリ受賞」だけで十分宣伝になったのに・・・。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
特に関西では大型ショッピングセンターにシネコンが出来ていく一方で、
閉館になっていくミニシアターもありますよね・・・。
>ちょい前なら「QT絶賛」や「サンダンス映画祭グランプリ受賞」だけで十分宣伝になったのに・・・。
そうですよね、何年か前まではその二つの要素だけでも宣伝効果はあったでしょうね。
近頃ではカンヌの受賞作でも日本ではなかなか公開されなくなってしまったし・・・。
まさしく“ミニシアター映画冬の時代”なのかもしれないですね・・・。
私は女性の強さを感じました。
去年もバタバタと配給会社が倒れましたし。
それでも、このような社会性があって考えさせられる作品は観たいものです。
私が観に行った時ってサービスデーじゃなかったんですけど、そこそこお客さんがいました。 いい作品は口コミで広がりますよね。
コメントありがとうございました。(*^-^*
>私は女性の強さを感じました。
私が感じたのは
このヒロイン達の場合、
生活に恵まれず心が追いつめられてそういう仕事に手を染めていったので
やりきれなさからくる行動だから本当の意味での強さではない気がしました。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
昨年は立て続けに配給会社が倒れましたよね。。。
(今年に入ってからはシ〇カノンもですし・・・。)
今のご時世では確実に当てられる作品だけを配給するしか
配給会社が生き残る道はないのでしょうかね。
私が観に行った時は平日の夜だったけど、8割近くお客さんが入っていました。
先日、映画祭でご一緒した映画仲間と色んな映画のお喋りをした時に
この作品の話題になったので、この作品は未見の映画仲間にさりげなくオススメしました。^^
深く考えさせられるテーマが描かれているから
少しずつ口コミで広がっていく作品のような気もするので
出来るだけ長い間上映してほしいものです。
やはり雨は振ったのですね…(苦笑)
でも今年はどこも不安定な気候ですね。
4月とは思えないです。
私はもっとスリリングな展開かと思っていたのですが、地味で淡々としていましたが、クオリティの高い作品でした。
本当に一般受けはしそうではないけど、アメリカにはこんな現状もあるって勉強にもなりますね。
金沢の帰り、小雨が降りました。(^-^;
しかも、バスを待っている時に。。。
バスに乗り、駅に着いたら晴れていました。^^
4月になり桜も咲いてはいるけど、まだ肌寒い日もありますね。
ハリウッド映画と言えばアメリカンドリーム的な娯楽大作が多い印象なので
華々しいイメージを持ってしまうけど、
その一方では恵まれていない家庭環境に葛藤している庶民もいる。
こういう作品を観るとアメリカ社会の実情も知り得る事が出来ますよね。