勝利を
独裁者ムッソリーニを愛したイーダの烈しい半生を描く。
端的に言えば、捨てられた愛人?イーダの心の叫びなので
至ってシンプルな筋書きなんですけど、
そのイーダの形相が凄くて、イーダの表情を見ているだけでもスクリーンに釘付けになった。
ムッソリーニに尽愛し息子を生んだのにムッソリーニに本妻と子供がいた為に捨てられ、
イーダは息子と引き離され、長い間精神病院に入れられ、悲惨な人生ですよね・・・。
ムッソリーニのような独裁者ならば一夫多妻制でハーレム状態でも良い気もするんだけど
ムッソリーニは一妻の家庭にこだわったのはなぜなんだろう?
本妻を心から愛していたからなのか?
イーダに対しては火遊びだったからなのか?
もし火遊びならば、イーダにお金さえ渡して口止めすれば良いだけだと思うんだけど、
気性がすこぶる激しいイーダはそれでは納得しないだろうから
精神病院に幽閉するしか手段がなかったのだろうか?
ムッソリーニの本妻は登場せず、ムッソリーニの出番も少なく、精神病院の人達の台詞も少なめ。
ほとんどがイーダの主張ばかりなので
観客によっては観ていて疲れる人もいるだろうし、
負の歴史モノ?でこういう事いうのもアレだけど
無駄のない作りという意味では快感すら覚えて観やすかったです。
P.S.
シ〇マートは韓国映画をはじめアジア映画は作品性重視ではなく、
スター映画が大半のような気もするけど、
ヨーロッパ映画は作品性重視で選んでいるようですね。
シ〇マートのヨーロッパ映画は良質な作品が多そうなので
今後の上映作品も観ていこうと思います。