~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『白夜行』■ ※ネタバレ有

2011-01-30 22:06:40 | 映画【日本】


  
『白夜行』:公式サイト

クイズダービー
R&Y


日本では連続ドラマ化、韓国でも映画化された東野圭吾の長編ミステリーの映画化。

私は原作は未読で連続ドラマ版も未見です。
一貫して潤いを一切感じさせない青みがかった映像が印象的。

犯人であるはずの亮司はなぜクイズダービーの問題と答えを知っていたんだろう?
母親に聞いたのかしら?
やはり、“小学生の息子が父親を殺害する”という衝撃的な展開は
先日観た『
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を思い出すんですけど、
後味は全く違うのはどうしてなんだろう?と考えてしまったな・・・。

 
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』□ ※ネタバレ有

多分、『嘘つきみーくん~』は残酷な場面であってもポップに演出する事で
痛ましさを浄化しようとしていたのかもしれないけど、
『白夜行』は果てしなく闇を彷徨い続けているような
暗中模索している心像風景をそのまま浮き彫りにしたような印象を受けた。
でもまぁ、二作共ある意味”負の『
小さな恋のメロディ - goo 映画』”みたいな気はしました。

雪穂役の堀北真希は連続ドラマではボーイッシュな役でブレイクしたみたいなので
こういう悪女役は意外性がありましたよ。

亮司〔高良健吾〕は雪穂〔堀北真希〕を守り抜く事に全てを捧げたけど、
心を失くして生きてきた?雪穂は亮司が守ってくれなかったとしても
生きてこれた女性だったような気もしました。
また、その後も「亮司の事は知らない。」とシラをきって生き続ける女性のように感じます・・・。
全ての犯行は亮司がやったのかどうかも定かではないけど、
亮司は全部背負う覚悟で生きてきたのでしょうね。
ただ、その為に巻き込まれた雪穂の友人や亮司の恋人などが哀れでした・・・。

“R&Y”の店名から雪穂にも亮司を心の奥では慕っていた良心が残っていたと
そう信じたい気持ちにもなった作品でした。


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