『茶々 天涯の貴妃（おんな）』．．．

○映のお正月時代劇映画ならば昨年の『大奥』のほうがマシだったなぁ～。
と言うのが正直な感想。(^-^；

茶々〔和央ようか〕を軸に置いた脚本の筋立て、
脇役陣も演技派勢ぞろいだし、テンポも悪くない。
だけど、面白くないんですよね・・・。
戦闘場面も血が流れすぎていてムゴイだけだし・・・。
映像的に際立って美しい場面もないし、
せつなくも哀しくもならなかったんですよ・・・。
時代劇ならではの幽玄さがない。
女の強さだけを前面に押し出すのではなく、
時に女の儚さ（涙）を時折見せてくれたほうがグッとくる。
年数経っても茶々が老けないのもヘン。
（妹役の寺島しのぶのほうが年上に見えるよ。。。）
茶々の鎧姿は少年ぽいし・・・。

和央ようかは宝塚歌劇口調のままで違和感あり。
『武士の一分』の檀れいは初映画で自然な演技が出来ていたんだから
和央ようかは明らかに努力不足でしょ。
（ただ、檀れいは宝塚歌劇時は娘役だったので
女役は演じやすかったのかもしれないけど・・・）
でも、和央ようかは宝塚歌劇現役時代は正統派男役だったので、
『茶々　天涯の貴妃（おんな）』ではアンニュイ新たな魅力が出ていたように感じました。

出演者では幼さを残しながらもキリッとした面差しの
千姫役：谷村美月がなかなか良かったです。(^-^)