~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

△『岳-ガク-』▲ ※ネタバレ有

2011-05-10 01:10:52 | 映画【日本】


  『岳-ガク-』:公式サイト

山の兄ちゃん

石塚真一の原作コミックを映画化。
名峰並び立つ日本アルプスを舞台に山岳救助ボランティアの主人公と仲間達の物語。

私は山岳映画と言えば『剱岳 点の記』を思い出すんですけど、

 ▲『剱岳 点の記』△ ※ネタバレ有

それに比べると『岳-ガク-』の前半は
CG?セット?かと感じる場面もありガッカリだったな。。。
でも、それ以外はなかなか良かったよ。
それぞれのエピソードが印象深かったです。
特に、山の兄ちゃん:三歩〔小栗旬〕が授業参観に来てくれなくても怒らず、
山で何かあった事を察知して山の兄ちゃんを応援している少年が健気だったな。

三歩役:小栗旬はキャラクターをつかんだおおらかな台詞回しでしたね。
特に、温かい眼差しが良かった。

久美役:長澤まさみは華奢すぎて
久美が「筋トレしている。」という台詞は違和感あったけど、
年配の軽装男性達を叱りつけたり、
遭難して怖気づいている女性の頬を引っ叩いて叱咤激励したり、
氷に挟まって動けなくなったその女性の父の脚を・・・場面の表情は気迫がありましたね。

山岳救助隊員は休暇中、山に登っていても遭難者に遭遇する時もあるだろうし、
訓練中にもそういう事があるかもしれない。
山岳救助隊員の職務は常に本番なんですよね。

私の知人で山登りが趣味の人がいて
 「大変なのにどうして山へ登るんですか?」
と聞いたら
 「そこに山があるから。」
と笑顔で答えていました。
きっと、「映画を観たいから観ている。」「ブログを書きたいから書いている。」
私と同じ感覚なんだろうな。
好きだからというのもあるだろうけど、そうしたいからそうしている。
理屈ではなく本能的なものなんだよね~。

山に捨ててはいけないものは「ゴミと命。」という台詞があったけど、
山登りは
 生きて帰れるか?
 生きて帰れないか?
二つに一つしかない。
だからこそ、天候の変化に応じた瞬時の判断は実に難しい。
なので、上司は一時的な情に流されず、冷静な指揮が求められる。
犠牲者をこれ以上増やさない、二次災害を防ぐ、そういう指示になるんだろうな。

初々しい久美が今後どのように成長していくのか知りたいし
山では達人だけど地上では方向音痴な三歩のキャラクターも味がある。^^
この二人を演じる長澤まさみと小栗旬の爽やかなコンビネーションが良かったので
続編も作ってほしいなと思った作品でした。


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 『岳 -ガク-』小栗旬&長澤まさみ 単独インタビュー 〔シネマトゥデイ〕


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