~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち』・・・ ※ネタバレ有

2012-10-07 00:04:56 | ドラマ


 『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち』:公式サイト

花嫁

1993年に12人の中国残留日本人の女性が成田国際空港に篭城し、
自分たちの永住帰国を総理大臣に直接訴えるという事件が起り、
その中国残留日本人の女性達の為に尽力した浪曲師:国友忠の人生をドキュメンタリーも交えて描く。
前田敦子はAKB48卒業後初のドラマ出演。

1990年代のお話しなので若い女性キャストはすだれのように前髪を下ろしていて、
それが妙に懐かしかったな~。^^

あっちゃんは女優でやっていくのならば、滑舌が良くならないとね。
今は可愛いで済むだろうけど、30代になってもああいう幼い口調だと女優としては厳しいね。
(ファンの方、すいません。m(_ _)m )
だけど、微笑む横顔は憂いがあって美しかった。
台詞が少ない役の方が似合いそうな感じ。

渡さんも滑舌良いほうではないから、二人の会話はどうも聞き取りにくくて・・・。
だけど、じっとしている場面でも熱いモノを感じたし、存在感は抜群ですね。

戦時中、国策の謳い言葉を鵜呑みにしていたかはわからないけど、
親の反対を押し切ってでも中国へ渡ったのは若さゆえの好奇心でもあったのでしょうね。
見聞を深める為に中国へ渡った若い女性達は収容所での光景や貧困にあえぐ暮らし、
簡単には帰国できなくなる過酷な現実は想像つかなかっただろう・・・。

今でも国家の壁によって祖国への永住帰国が叶わない国もある中で、
世論や情に流されやすい日本人の気質を熟知し彼女達を動かした立案者は凄いです。
革命とは単に行動に移すだけではなくて、
タイミングを見計らって実行に移す知恵がテなのでしょうね。
一般庶民であっても世論を味方につけ、国家を動かす事は出来るんですね。

日本に帰ってきた彼女達が満たされているのかは本人達にしかわからないけど、
年老いた彼女達にとっては籠城する行動は命がけの行動だったと思う。
だけど、それを決行して道は開けた。
中国残留婦人に関してもこの番組で初めて知りました。
日中に関する歴史の勉強になった作品でした。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。