From a northern place

さあ行こう、
音楽とヘッドホンを連れて

SONY MDR-EX90SL

2006年12月13日 | headphone:ニホン
N・U・D・E EX MDR-EX90SL

QUALIAインナーイヤーヘッドホン「MDR-EXQ1」が生産完了となった今、SONYのインナーイヤーヘッドホンのフラグシップ機である「MDR-EX90SL」。
TBSの「がっちりマンデー」で紹介されるほど今年ヒットしたこの機種ですが、果たしてその実力は・・・。

使い始めて一週間程度、その感想以下に示しておきます。
まず第一印象としては、音がクリアで音場が広いということ。
これまでイヤホンはほとんどゼンハイザーのMX500しか使っていなかったため、余計そう感じるのかも知れませんが、とても分解能がよく、それぞれの音が細かく繊細に表現できている様に感じます。
また、MX500よりも音が少し距離をおいて鳴っておりこの距離感も個人的に好ましいです。

音の傾向としてはやや低音より。
低域の量はしっかりとあり、音圧も感じることが出来るのですが、音の質が高いので
決して下品な印象は受けません。またその量も、付属のイヤーチップをSに変えることで減らすことができるので、聴き手の好みで調整すると良いかも知れないですね。

中域は低域ほど前面に出てくるわけではないものの、ボーカルが埋もれることはなく
はっきりと聴き取ることが出来ます。また、ボーカルの艶も程よくあり、女性ボーカルの表現も中々なのですが、僕の印象としてはすっきりとした清涼感のあるボーカルといった感じですね。高域に関しては決して派手ではないものの、シャリつかず、質、量共に及第点に達していると思います。
また、全体として音に適度なキレがあり、ノリの良さが生まれていますが、エッジが強すぎることもなく、聴きやすさは損なわれていません。

イヤーチップのサイズがS、M、Lの三種類から自分の耳の大きさに合わせて選べるのでしっかりとフィットし、装着感は良好です。
デザイン、質感ともに良く、専用のケースも付属するため、所有する喜びを味わうことが出来ると思います。しかし、コードに関してはMDR-E931のように布巻きコードにしてくれた方が、耐久性があり、僕は嬉しかったですね。

総評としては、価格に見合う十分な性能を秘めた良い機種だと思います。
他のレビューサイト様でも言われているように、音にこれといった特徴があるわけではないのですが、全ての側面において大きな欠点がなくどんな音楽ジャンルでもそつなくこなすというのがこの機種の特徴のように感じます。
僕個人としても、初めての高級イヤホンということで期待半分不安半分だったのですが、良い買い物であったと満足しています。また、iPodなどのデジタルオーディオプレーヤの普及により、MDR-EX90SLやDENON AH-C700などのハイクラスのイヤホンが各メーカーから次々と発売されるようになったのは、1人のヘッドホン、イヤホンファンとしては選択肢が増え、喜ばしいことだなと思いますし、これからどんな機種が出るのかが楽しみでもあります。

audioquest / G-SNAKE

2006年11月11日 | headphone:カンジル
エントリークラスながらそこそこの実力を持っていると言われるaudioquestのG-SNAKE。
RCAケーブルはこれが2本目であり、レビューという程ものでは無いのですが、一ヶ月程度聴いてみた感想を記しておきます。また偽薬効果も考えられますので、さらっと読んでくだされば幸いです。

・中域~高域にかけて音に透明感が出た。
例えて言うなら、BIL100の時にかかっていた気づかない程度の薄いベールが、G-SNAKEではすっきりと消え、本当の青空が見えたといった感じ。しかし、RCAケーブルにはまだまだ上位の機種があるわけで、それらを使うと、青空どころか宇宙まで見えてしまうのではないかと想像すると少し恐ろしい(^^;。

・ヴォーカルの艶っぽさが上がった(ような気がする)。
プラシーボと言われればそんな気もしますが、とにかく色気が増した気がします。

・低域が力強く、厚みが出た。
これはHA-1Aのエージングによるものということも考えられますが、低域もG-SNAKEではしっかりと出ています。少なくとも、K701で低域が足りないと僕が感じことはなくなりました。

総評としては、3000円強という値段を考えると、中々満足できるケーブルだと思います。
僕の環境では、このクラスのRCAケーブルで実力不足にならず、オーバースペックと
なることもないので、最適であると思います。
とにかく、価格なりの実力はあると思いますし、プレーヤやアンプに付属するケーブルからステップアップするにはちょうど良いのでは無いのでしょうか。


環境:CDP:marantz/CD5400
   HPA:Cayin/HA-1A
   HP:AKG/K701
また、感想はMONSTERCABLE BIL100との比較です。

FAINAL DECISION

2006年10月05日 | headphone:カンジル
X-メンの話ではなく、オーディオのことです(笑)。
本日、注文していたRCAケーブルが届きました。
悩んだ結果、僕が選んだのはaudioquestのG-SNAKEです。
理由としては
・高級なRCAケーブルを多数発売しているAudioquest社の製品ということ
・中高域に透明度あり、ヴォーカルものが良いらしいということ
・安い(と言っても現在使用しているMONSTERCABLE BIL100の倍以上ですが)
などがあります。

さて、4000円弱のケーブルで音が変わるのでしょうか。
期待半分、不安半分で試してみることにします。
また、使用した感想などは後々書こうと思います。

インプレッション:HA-1A + K701

2006年09月30日 | headphone:カンジル
実はこの夏休み中に名古屋へ旅行してきたのだが、その際、大須観音のアメ横ビルにあるオーディオショップで様々ヘッドホンとアンプを試聴させて頂いた。そこで、ある衝撃を受けた。その結果がHA-1Aである(笑)。
そして青森帰還後、日雇いのバイトをして手に入れた真空管ヘッドホンアンプHA-1A。
まだエージングの途中なのですが、今回はK701を使用したインプレッションを書いておこうと思います。
環境:CDP、marantz/CD5400
    HP、AKG/K701
(音質などの詳しいレビューについてはre:CC様でとても丁寧に書かれているので、そちらを参考にされたほうが良いでしょう。)



HA-1Aは2つの動作モード、Triode(3極管接続)とultralinear(ウルトラリニア接続)があるがそれぞれについて述べる。

ultralinear:
・全域に亘って音の厚みが増している。
・中域~高域が強調され鮮やかな音になっているが、それでも明瞭過ぎると言うことは無い。
・ただし、ソースによっては刺激が強く聴き疲れする場合がある。
・豊かな響きをもった低音、音圧も感じ取れる。
・K701のヴォーカルの艶に磨きがかかっている。
・もともと空間表現が得意であったK701だが、その空間が更に膨らんだように感じる。
・とにかく女性ヴォーカルものは“良い”、の一言。
・お勧めCD:森口博子「ETERNAL WIND」、ZBADAK「Pieces Of The Moon」など

Triode:
・全域に亘って音の厚みが増している。
・ultralinearに比べると音に落ち着きがあり、とにかく全てのバランスが高次元で取れている。言い換えれば、K701のバランスの良さをそのままグレードアップしたといったところか。
・音の空間としてはultralinearの方が広い。
・お勧めCD:まだ特筆して「これだっ!!」というCDには出会っていないが、とにかく様々な音楽で素直に“良いなぁ”と思わせる音を聴かせてくれる。

総評としては、K701とHA-1Aの相性は良いように思う(CDPによってもこれは異なるのだろうが)。上記の通り、色々な音楽を素直に“良いなぁ”と思わせてくれるのだ。ハードロックやヘヴィメタルはさすがに向かないものの、この守備範囲の広さは非常に魅力である。
さて、これを踏まえてRCAケーブルを選びますかねっ(←まだ悩んでる)。

Goldring DR150

2006年09月17日 | headphone:カイガイ
コストパフォーマンスの高さが各ヘッドホンサイト様で話題となったイギリスのGoldring社のフラグシップHP、DR150。
価格を超えた実力はここにある。

音の印象としては、やや低域が強いものの全域に亘ってバランスよく鳴っているといった感じ。
よく言われる表現だが、“ゼンハイザーのHD580にメリハリと低域をプラスし、適度に刺激的にした”というのが最もしっくりくる。
低域に関しては量、質共十分に及第点へ達している。締まりと響きのバランスがよくバスドラムなども気持ち良く聴ける。この低域の量と締まりがHD580と異なる点であろう。

中域に耳を向けると非常に癖の無く素直な印象を受ける。
量の点で低域に負けているため目立つことは少ないものの、男性、女性ヴォーカル共に瑞々しく魅力的な音で聴かせてくれる。

高域はHD580に比べるとややシャリつくものの、ロックを聴くならこれ位がちょうど良いかと。伸びとしても十分に及第点で、量も適度。

音場は開放型由来して広く、響きも程良いがいずれもHD580に比べると劣る。
ただし逆の言い方をすればDR150は音の密度感がHD580よりもあるということ。
また、DR150はHD580よりも音が近く感じる。
これは好みの問題だが、僕は音の距離感という点ではDR150よりもやや距離をおいているHD580の方が好ましい。

装着感、デザインは良好、質感も思い切りプラスチックなのだが気にはならない。
(以前も述べたが僕の中ではDR150のデザインはロータス エリーゼ 111 R)
付属のケーブルもイギリスQED社製、高品質ケーブルのようなので所有欲を満たしてくれる。


非常にバランスがよく、どんなジャンルの音楽でもそつなく鳴らしてくれるのだが、個人的にはoasia、Travisなどギターサウンドを中心としたUKロックとの相性が特に良いように感じる。
とにかく一万円代の機種としては頭一つ抜けた音の良さ。
ヘッドホンへ少し投資するなら是非とも選択肢に入れて欲しい機種である。

“7”を継ぐもの

2006年08月03日 | headphone:カンジル
夏休みに入ったというのにオープンキャンパスの準備などで忙しく、
更新が出来ず申し訳ありませんm(__)m。
来週さえ過ぎれば・・・。

さて、ブログの更新どころかここ数日はPCすら開いていなかったのですが、
その間にEdition7の後継機、Edition IncognitoがEdition9として正式に発表されていたようです。
希望小売価格241,500円とEd7よりお求め安くなっていることから、Ed7のマイナーチェンジモデルという可能性が強そうですが、音質はどうなのでしょうか、気になるところです。
ただ、いくら安くなったとはいえ、学生である僕に手が届く品でないことは確かですね(^^;。
skyy_golf4さんをはじめとする先輩方が既に予約されているようなので、そのレビュー読んで想像を膨らませて楽しみたいと思います(^^。

As you like

2006年07月09日 | headphone:カンジル
友人とCDを持ち寄り、聴き比べをしながら音楽談義で盛り上がっていた時のこと。
主にオアシスなどのUKロックを中心に聴いており、ノリのよさが合うかなと思い、彼にはDJ1PROを貸し、僕はエージングを兼ねてDR150を使用していた。
しかし、どうも彼にはDJ1PROのテンションの高さが合わないらしく、もっと落ち着いた音が良いというので、HD580を渡し再び鑑賞開始。
僕としては「オアシスにはDJ1PROでしょ、HD580は音が優しすぎてどうかな」と思って見ていると今度はOKのようだ。
なるほど、音の好みとはやはり人により大きく違うものなのだと実感させられた。
ただ、いつもメタリカやアイアンメイデンなどを好んで聴いている友人が、音としては落ち着いるHD580が嗜好に合っていたのには少々驚いたが(笑)
さて、話は変わりますが・・・、


このGoldring DR150を見ていると・・・


このロータス エリーゼ 111 Rが思い浮かぶのは僕だけでしょうか(^^;
フォルムとか、カラーリングとかとか似てると思うのですが。
(やはり、同じ英国製ということもあるのでしょうけど・・・)

追伸、膨大な数のレポートと追い打ちかけるように近づく試験ため近頃更新頻度が低下しており、これから更に低下することが予想されます。読んでくださっている方々には本当に申し訳ありません。
無事(?)試験を乗り切り8月になれば復活すると思いますので、それまでよろしくお願いします、ではm(__)m。

スキン変更

2006年06月23日 | headphone:カンジル
DR150が何かと話題ですが、
今回のスキンはAKG240studioです。
落ち着いたデザインがかなり好みですね~。
もちろんその音もね!!

ヘッドホンを成分解析

2006年06月16日 | headphone:カンジル
今更ながら、色々なモノの成分を解析してくれることで有名なフリーソフト「成分解析」で、手持ちのヘッドホン、気になっているヘッドホンの成分を解析してみました(笑)

まずは現在の主力機ULTRASONのDJ1 PROから

DJ1 PROの成分解析結果 :
DJ1 PROの32%は玉露で出来ています。
DJ1 PROの27%は愛で出来ています。
DJ1 PROの22%はアルコールで出来ています。
DJ1 PROの9%はカテキンで出来ています。
DJ1 PROの3%は黒インクで出来ています。
DJ1 PROの3%はやらしさで出来ています。
DJ1 PROの3%は回路で出来ています。
DJ1 PROの1%は税金で出来ています。

魅力的なDJ 1PROの音は主に玉露、愛、アルコールでできていたようです(^^;。
でも、雰囲気はちょっと合ってるかも・・・(笑)。

次は主力機その2、SENNHEISERのHD580です。

HD580の成分解析結果 :
HD580の32%は汗と涙(化合物)で出来ています。
HD580の26%はむなしさで出来ています。
HD580の25%は白インクで出来ています。
HD580の10%は蛇の抜け殻で出来ています。
HD580の2%は厳しさで出来ています。
HD580の2%はビタミンで出来ています。
HD580の2%は白い何かで出来ています。
HD580の1%は嘘で出来ています。

定番と言われるHD580はやはり汗と涙(化合物)でできていたんですね( ´Д⊂
白い何かって一体・・・?

さて3番目は、今、気になって仕方が無いULTRASONEのPROline2500

PROline2500の成分解析結果 :
PROline2500の49%は株で出来ています。
PROline2500の27%は勇気で出来ています。
PROline2500の16%は罠で出来ています。
PROline2500の6%は優雅さで出来ています。
PROline2500の1%は信念で出来ています。
PROline2500の1%は回路で出来ています。

どうしよう、PROline2500の半分は何かと話題の株でできてるなんて。
高騰する前にこれは買うべきなんだろうか。

最後はこれも気になる一台、beyerdynamicのDT880です。

DT880の成分解析結果 :
DT880の半分はアルコールで出来ています。
DT880の20%はカルシウムで出来ています。
DT880の17%は見栄で出来ています。
DT880の9%は電波で出来ています。
DT880の3%はむなしさで出来ています。
DT880の1%は呪詛で出来ています。

DT880の半分はアルコール、ベイヤーサウンドに酔いしれろってことでしょうかね(^^;。
さて今回ヘッドホンの成分解析をしてみた訳ですが、なかなか楽しめました。
他のヘッドホンでも試してみると面白い結果が得られそうですね(^^)。

ULTRASONE DJ1PRO

2006年06月10日 | headphone:カイガイ
ULTRASONEのヘッドホンの中でも一際個性を放つと言われるDJ1PRO。
音楽を楽しむという点で、このヘッドホンは圧倒的な魅力を持っている。

音の傾向としてはフラットに近いドンシャリ。
このヘッドホンを聴くと、まず感じるのはその音の鮮やかさ。
特に高域でそれは顕著だと感じた。
また、音にキレもあり、鮮やかさとの組み合わせでシンセなどの電子楽器の表現は素晴らしいの一言。
クラシックギターやチェロといった弦楽器も、音調が明るめになりはするものの、違和感を感じるほどではない。
(むしろ、僕はこの明るさが結構好きなのだが・・・)
エージングが進むにつれ、使用当初は痛いと感じることが多かった高音だが、現在はそれもソースによっては痛い感じるという程度まで落ち着いて、適度に刺激的な高音と言えるだろう。

華やかな高音に耳が奪われがちになるが、中域もしっかりと出ている。
厚みは程々だが、音がクリアで音の通りも良いので、ヴォーカルがとても清清しい。
そのため、ブリトニーやメイヤといったガールズロック、ポップやダニエル・パウターなどハイトーンの男性シンガーとの相性は良い。
ただし、しっとりとしたバラードの艶を楽しむという点では、その音調が裏目に出て、DJ1PROでは少々厳しいかもしれない。
これもまたソースによるのだが、サ行が痛いと感じることがある。

低域は締まり、キレ共に良好で響きも程よくある。
量、厚みもしっかりとあり、音圧も十分感じることが出来る。
低音が変に間延びしていないので、音全体にタイトさとスピード感が生まれている。
また、他にDJ用のヘッドホンを持っていないので一概には言えないが、予想していた「DJ用ヘッドホンの低域」よりも落ち着いており、僕としては寧ろ好ましかった。

音場は広めで、定位もはっきりとしている。
音場の広さはULTRASONEの“S-Logic”技術によるものだろうが、
密閉型であるにも関わらず、この音場には驚きだった。
(それと同時に密閉型とS-Logicの相性の良さを知ったのだが。)

装着感は普通だが、長時間使用していると頭頂部が若干痛くなる。
側圧の方は使い込んでいるうちにやや弱まり、現在は特に気になるほどではない。
デザインに関して僕は嫌いでないが、ポータブルユースのショートケーブルを発売するなど、屋外での使用を視野に入れているのなら、もう少しこだわっても良いかもしれない。
また、交換用イヤパッドやデモCDなどの付属品が多いのも、お得感があり好印象。

今、主に使用しているDJ1PROとSENNHEISERのHD580を比べると、音質に関してはHD580の方が低域から高域まで綺麗に聴かせてくれ、良いと言えるだろう。
しかし、僕は音楽を楽しむという点においてはDJ1PROが勝っていると思う。
なぜなら、もうDJ1PROの刺激がない音楽鑑賞は僕にとって考えられないのだから。
ノリが良く、ただひたすら音楽を楽しむためにあるヘッドホン、それがDJ1PROではないだろうか。
これからヘッドホンが増えたとしても、コイツはしっかり活躍してくれそうである。