Blue jewel

拉致の解決を願って
「蒼き星々」関連テキストなど(ココログにも掲載)現在gooがメイン。
デザイン時々変更。

特定失踪者家族からの手紙(5)河嶋功一さん

2008-09-29 | 記録
■平沼拉致議連会長へ、特定失踪者家族からの手紙(5)河嶋功一さんのお母さん

   要望書

 今日は平沼赳夫会長をはじめ拉致議連幹部の先生方にこのような懇談の場をつくって頂きありがとうございました。

 「私の手で拉致問題は解決します。」と言っていた福田総理は先週、自ら辞任をしてしまい、私たち特定失踪者を含めた拉致被害者の家族はまたしても政府に見捨てられたという思いにかられ失望しています。

 私は息子、功一が北朝鮮にいると固く信じ、何としてもしても生きている間に救い出したい一心でここまでがんばってきました。

 しかし残された時間がございません。

 特定失踪者を含めた、この拉致問題は、私たち被害者家族の問題であるとともに日本人の生命と安心と安全という基本的最重要問題であると考えます。

 是非とも拉致議連として一刻でも早い特定失踪者を含めた拉致被害者の全員の救出と拉致事件の真相の究明と解決をしていただきたく以下の項目を要望します。

(項目)
(1)拉致被害者の政府認定条件を緩和して拉致濃厚な被害者は早急に政府認定にして頂くとともに国は政府認定者と特定失踪者の取扱いを分け隔てないでいただきたい。

 また今後の交渉においては特定失踪者全員を必ず調査の対象にのせて頂きたい。
以上の事を拉致議連より政府に要請して下さいますようお願いします。

(2)拉致議連として政府に対し現在までに知り得る特定失踪者を含めた拉致問題の情報(生存と所在の確認)を私たち特定失踪者家族にも速やかに提供して頂けるようお願いします。

(3)河嶋功一の拉致事件として刑事告発した後の進展の状況と経過を引き続き報告して頂けるよう拉致議連へお願いします。

(4)拉致議連より政府へ、北朝鮮政府が具体的な再調査を認め、特定失踪者を含めた拉致被害者を調査することが出来るのならば、北朝鮮の独自調査では信用できないので、本人確認のため肉親の同伴、もしくは私たちの代表として支援下さいました関係者を同伴して厳格なる調査をして頂けるよう要望します。

(5)特定失踪者を含めた拉致被害者家族、肉親は年々高齢になってきております。

特定失踪者を含めた拉致被害者が帰国した場合、現在の状況では面倒をみていくのが大変です。

 また被害者本人も長い年月祖国を離れているため、私たち高齢の両親をみていく事は大変ではないかと予想されます。

 つきましては、被害者が帰国した後、または私たち両親亡き後、国は彼ら被害者を国の責任の下に自活できるようにして頂きたいことを拉致議連にお願いしたい。

?特定失踪者の一家族として拉致帰還者(特に蓮池薫氏)との面談もしくは会合の場をつくって頂けるよう拉致議連に要請します。

平成20年9月11日

差出人
河嶋愛子(特定失踪者 河嶋功一の母)
河嶋智津子(河嶋功一の妹)
脊古道大(河嶋功一君を探す会代表)

――――――――――――――――――――――――――――――――

氏   名: 河嶋 功一
失踪年月日: 昭和57(1982)年3月22日
ふり がな:かわしま こういち
生年 月日: 昭和33(1968)年5月5日
性   別: 男
当時の年齢: 24
身長 体重: 168センチ 58~60キロ
公   開: 第2次公開
当時の身分: 大学卒業直後
特   徴: 野球のピッチャーをしていたので、右腕が掌半分くらい左腕より長い。怪我で左手中指が縫合し、少し内側に曲がっている。膝上よりふくらはぎにかけてケロイド状の火傷跡あり。少しうつむき加減につま先に力を掛けて早足で歩く。
失踪 場所: 神奈川県横浜市金沢区洲崎
失踪 状況: 関東学院大学機械工学科を卒業したばかりで、浜松に就職も決まっていた。当日は父親たちが車で下宿へ荷物を取りに行く。父親は荷物とともに車で、本人は汽車で浜松に帰ることにした。功一さんは「先に浜松に帰っている」と、午前9時半頃下宿を出た。父親は50~60m先の角を曲がるところまで見送った。父が「交通渋滞で帰りが遅れる」と浜松の実家に電話したが、功一さんは未だ帰っていなかった。荷物を下ろし夜遅く横浜に引き返すが、本人はいなかった。当時小雨で傘一本、電車賃・本人の小遣い程度しか持っていない。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 特定失踪者家族からの手紙(4... | トップ | 特定失踪者家族からの手紙(6... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

記録」カテゴリの最新記事