栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

桜の開花情報2017!  大田原市内「桜の定点観察」第6週その① 2017.4.9

2017-04-10 22:59:35 | 桜の開花情報
4月9日、日曜日。


栃木県は朝から雨が降りました。


当然、先週の天気予報から早々と「日曜日は雨」となっていたので


特別、慌てた人はいらっしゃらなかったかとは思いますが


・・・やはり日曜日の雨、というのは困りものですね。



これが朝から青空だったら・・・


きっとお花見の人でどこもあふれていたことでしょう。



・・・とはいうものの・・・


桜の定点観察をする者としては



天気が荒れようとも


それをやめることはありません。



ただ、傘を差しながらの記録はとにかく大変ですが


雨ならではのメリットもあります。



それは



「周囲の人が少ないこと」



晴れてしまえば、お花見の人や撮影の人でどこも人だらけ。


当然、定点の標本木の周りにも人がいることも多くなります。


そこをうまく切り抜けるには


ある程度の時間のロスが生じます。



それを考えると


雨の時ならば



ほぼ公園を独占的に見通せる。


また「雨ならではの光景」にも巡りあえるのです。



暈を差しながら、レンズを拭いながらは大変ですが


それも「好きなこと」だからできること・・ですかね(笑)



・・・


さてさて


雨、といえば



最近、テレビの気象情報等で「花散らしの雨」という言葉をよく聞きます。



気象予報士やアナウンサー的には


”花散らしの雨=花を散らす雨”でありますが、



実は、辞書には「男女が夜な夜な・・・」的な内容の記述があり、「本来の意味を知らないのでは・・・」ということで



ネット上で本来の意味を知らない言葉の使用に関して批判的な意見があることを皆さんはご存知ですか?



・・・


これに対して気象予報士の森田さんがYahoo!ニュースへの投稿でその意見に反論しています。



森田さんの「花散らしの雨」に関する見解は「こちら」から


引用=YAHOO JAPAN ニュース 2016年4月6日 森田正光氏 投稿分



つまり


NHKの気象ハンドブックでも「最近では花を散らす強風を指していうこともある」という反論です。



つまらない!


とにかく桜をわかっていない!



僕からしてみれば



本来の「花散らし=下品な言葉」でも


森田さんの言う「最近は花を散らす雨として用いている」でも


この雨は「関係ない」ことを言いたい。




残念ながら森田さんが「花散らしの雨」という言葉を「肯定」するのなら


桜に関する誤解は永遠に消えないものとなりましょう。


もともと「花散らしの雨」というのは「誤用」なのですから。




桜は雨や風が吹いたからといって「すべてが散る」わけではない・・・ことは皆さんもご存知ですよね?


現に


栃木県内では昨日、半日にわたって雨が降っていましたが、今日も満開の桜を観ることができているはずです。



桜の花びらが散る・・・のには一定の流れがあります。



蕾→開花→満開→散る



病気や鳥、風による枝同士の干渉など・・・満開前に花びらが散る要素はたくさんあります。


しかし、雨だけに関しては


ただ降っただけで散らないルールがあります。



花びらを観てください。



開花から満開までの花びらは、大きく「大の字」を描くように広がりを見せます。



それだけエネルギーが消費されているのです。



そんなときは、ただ雨が降っただけでは花びらは散ることはありません。


花びらが散るのは


満開期を過ぎた「力尽きた花びら」たち。


それも


雨だから散る・・・のではなく



風・・・だけでもなく



風雨に関係なく「無風でも」花びらは散るのです。


役割を果たした花びらは人に気づかれないうちに


ひらひらと散ってゆくのです。



ここで指摘を受けるのは



「雨が降った後は花びらが地面に落ちているではないか?」という意見。


ごもっともです。


確かに雨上がりや風が吹いた後は


樹の下の土に花びらがたくさんありますよね?



・・・でも


それは



「雨が上から下に落ちるから、花びらも木の下に落ちる」だけの話。



春の雨は、よほどの強い低気圧が通過しない限りは風を伴わないので


雨粒とともに、力尽きた花びらは直下に落ちてゆきます。



しかし



雨の後に晴れたりすると、風が吹きますよね?


風は横に吹きますから、当然、力尽きた花びらは飛ばされてしまいます。



地面が乾燥していれば、なおさら直下に花びらがとどまることはありません。



わかりますか?



本来は「花散らし」ではなく「花流し」という言葉が正しいそうですが



花が散るのは「流れる」・・・「花びらが流される」ほうが適切に思えます。



一見すると、雨だから「花びらを散らす」ように見えますが


実際は雨も、風も「きっかけ」にすぎない、ということです。



どんなに台風並みの風が当たっても



すべての花びらが散るとは限りません。



「散る」のは・・・満開期を過ぎた花びらのみ、なのです。




そこを理解していただかないと


永遠に「花散らしの雨」という言葉は一人歩きしてしまうことでしょう。



日本人は桜が好きですから



「花散らしの雨」という言葉にも「美しさ」を感じるのかもしれません。



本来の意味を勘違いしているかどうかは、僕はどうでもいいのです。


ただ「雨だから花を散らす」という解釈だけはいかがなものか、と思います。



・・・なので



最近の気象情報の桜の話はまったく参考にはしておりません(笑)



・・・前置き、長くてすいません!



① 大田原市 美原公園 ソメイヨシノ標本木















まだ満開期ではありません。















あとは全開に花びらを開かせればピークに達します。







この樹のピークは13日前後と予想。


② 大田原市 美原公園の 河津桜










だいぶ葉が増えてきました。



しかし・・・






花はまだ咲いています。







これを見ると、雨だから花びらが散った・・・と思われるのですが





これ以外にも










鳥がくわえて落とすものも多いのです。
















満開期はとうに過ぎました。











中央に2輪、開いた花があります。


左右で異なる部分があるのがわかりますか?



花びらの中央、おしべが「左の花は白色、右の花は紅い色」であること。



これはオスとメス・・・というわけではなく・・・



白いほうが開花したばかり、赤いほうは散り際、ということです。


つまり、日がたつと紅くなるのです。



ということは



雨や風で花びらが散るのは・・・おしべが紅いものが多い、ということ、もうおわかりですね。







近くの長寿木はいまが満開期。



接近しての観察はしなかったのでピーク時期は不明。



③ 大田原市 うぐいすだに公園 カンザン














遅咲き種ですから、ようやく蕾がぷっくり。



















④ 大田原市 うぐいすだに公園 梅












もう終わりに近い







わずかに咲いています






けど、これから咲くものも当然ありです。






⑤ 大田原市 経塚稲荷神社のヒガンザクラ













まさに満開期のドピーク。



雨が降っていたせいか、誰も撮る人はおらず、思う存分、独り占め。






これから開花するものもあり。









てまりのようなボール状になったら、あとは散るのみ。。。





花びらが乾けば全開に。





たいていの桜の花は下を向くのでこんな感じ。






⑥ 大田原市 経塚稲荷神社のイトザクラ





















⑦ 大田原市 経塚稲荷神社のヤエベニシダレ



















・・・ちなみに


スマホ対応のQRコードが超わかりにくい場所に。。。







ぜひ見つけて読み取ってください。



あと・・・










ヒガンザクラの樹は



もうサルノコシカケに冒されています。



徐々に衰弱しているはずです。


倒木・伐採にへのカウントダウンが始まっているかもしれません。


花だけでなく


樹にも目をむけてやってください。



寿命60年問題に揺れる、ソメイヨシノだけが消えるわけではないのです。



⑧ 大田原市 龍城公園




















この日はイベント開始日。


小雨降る中、準備に大忙しです。








抽選会は・・・時間が合わず断念。










こちらはフリーライブが行われるらしい。






龍城公園のエドヒガンザクラ





























斜面になにかが群生してる・・・
















そうそう、お隣の龍頭公園でもイベント開催するとか。。。






歩道橋で結ばれているのですが


奥が龍頭公園。


その左の桜はソメイヨシノ。







渡りきるとこんな感じ。



⑨ 大田原市 龍頭公園



シダレザクラ定点







奥のピンクはソメイヨシノです。



ここのシダレザクラは枝が細いこともあって、写真だとまずわからない。







・・・なので樹木を。





開花はまだ先です。


河津桜・定点



























カンザクラ標本木




















もうとっくに満開期を過ぎてしまいました。







龍頭公園のソメイヨシノ。




そして・・・



お城山、といえば・・・「たい焼き」です。



今日はやっているかなー・・・・と下へ降りてゆくと・・・





あっ・・・










今シーズンの営業は終了しておりました。



次のシーズンは10月からです。



⑩ 大田原市 ふれあいの丘







通りの並木







芝生広場のソメイヨシノ




















満開期前だけあって、散っている花びらはごくわずか。












今週後半に満開期を迎える予想



・・・なお、規定枚数を超えてしまったのでここまで。



続きはまた明日。



※おことわり=先週までタイトルに「大田原周辺」とありましたが、予定されていた那珂川町、さくら市、矢板市の定点観察は


時間の関係でできませんでしたので、残念ながらタイトルを「大田原市内」と改めさせていただきました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜の開花情報2017! ラ... | トップ | 桜の開花情報2017!  ... »

コメントを投稿