花ざかりの君たちへ ＊３

いつも思いますが、韓国ドラマはいつも１話に盛りだくさん。
日本版でいうところの２話分くらいのエピソードが盛り込まれてる気がする。
今回も、前半のあれこれの見せ場と、
後半の海とペンションシーンの両方がすっごく楽しい回です。
夏の海には、ビキニの女子より海パン男子が似合うな！

《あらすじ》

酔っ払ったテジュンにいきなりキスされたジェヒ。
突然の出来事に戸惑うが、当の本人は眠り込んでしまっている。
なんとか部屋に連れ帰り、翌朝反応を見てみるが……。
テジュンはサンチュとキスしたのだと思い込んでいる。

ほっとしたような、悔しいような。
事実を隠したジェヒだったが、誰かに見られていたようで、
その現場写真があっという間に校内に広まってしまった。

みんなの前で侮辱されたテジュンは、ヒョンジェと一触即発。
そこへ割って入ったジェヒは、テジュンをかばった。
「僕からしたんだ。暇つぶしによくやるんだ。キスなんかアメリカじゃ挨拶だよ。
ほら、たいしたことないだろう？くだらない噂を流すな」
生徒たちも毒気を抜かれてそれ以上の騒ぎにはならなかった。

面白くないのは、ヒョンジェだ。
自分の記録だって、テジュンとたった２センチしか変わらない。
跳べもしない奴より、注目されるべきは俺じゃないか？

ウンギョルはジェヒを誘って合コンに繰り出した。
がつがつしてなくて、マナーもスマートなジェヒの方が
女の子には受けがいいみたい。
カップルになったジェヒは、女の子にちょっとした相談をする。
「落ち込んでる友達がいて、力になりたいんだけど、
僕は必要ないみたいなんだ。どうしたらいいのか……」
「やりたいようにやって、それから後悔すればいいんじゃない？」
悩み相談は女友達に限るな！ジェヒはすっかり吹っ切れた。

振られたウンギョルとジェヒは一緒に帰ろうとするが、
ウンギョルがトイレへ行っている間に、
ジェヒは一匹で走って行くサンチュを見つけた。
テジュンが動物病院に連れてきていたのだが、逃げ出してしまったのだ。
「おい！サンチュ！」と、ジェヒは慌てて追いかける。
ウンギョルが戻ってくるとジェヒの姿はない。
なんだよ？どこに行っちゃったんだ？
それにしても、あいつと肩を組んだとき、ドキドキしたのはなんでなんだろう？

無事サンチュを見つけたジェヒは、携帯もない上に迷子になってしまった。
困ったな……。雨まで降ってきた。
そこへサンチュを探していたテジュンがあらわれて、
ふたりは相合い傘で寮に戻る。
「昨日のことは、ソーリーって言っておく。
今日のことはサンキューだ」
「英語だと素直だな」
テジュンの不器用な謝り方に、ジェヒはくすっと笑った。

テジュンの携帯を借りて電話をしたけれど、
ウンギョルの携帯はあいにく電源が切れていた。
雨宿りしながらウンギョルはジェヒを待つ。

どれだけ時間がたったろう？
真っ暗になってから、やっとジェヒと連絡がついた。
「どこにいる？僕はもう学校だよ。まさかまだ僕を待ってたのか？」
ウンギョルは慌てて答えた。
「そんなわけないだろ、カフェでゲーム中さ。じゃあな」
電話を切ったあと、なぜだか胸がドキドキする。
どうしちゃったんだ？俺。

週末、多くの寮生は実家に戻る。
ジェヒはアメリカに帰るわけにも行かないし、行くところがない。
ウンギョルは彼を実家に誘おうか逡巡するが、
そこへ寮長が声をかけてくれた。
実家がペンションを開業したから、みんなで行かないか？

ジェヒはテジュンを誘ってみたけれど、つれない態度。
でも、ジョンミン・ウンギョル・ヒョンジェが一緒に行くことになった。
ヌーディストビーチにビキニの女の子！夏だ！

ところが話はうますぎた。
実は彼らはペンション開業前の手伝い要員として呼ばれたのである。
タダ飯と寝床は確保してもらえたが……話が違うよ先輩！

それでも夏の週末は楽しくて、みんなは海で思いっきり遊んだ。
思いもかけずテジュンもやってきたことで、ジェヒは嬉しくなる。
彼を追いかけて、お騒がせ娘ハンナもやってきたけれど。

不本意ながら合流したテジュンは、気になることがある。
ペンションの従業員がジェヒを見つめる目……。
あいつちょっと、ジェヒに触りすぎなんじゃ？

どうやら従業員はジェヒが女だと気づいた様子で、
彼女を買い出しに連れ出した。
まったくなんの警戒もしていないジェヒは無事でいられるだろうか？

（つづく）

やっぱり男前だ！

ク・ジェヒ！

も～女の子のくせにかっこいんだから、この子ったら。
イケメンの男子たちよりなにより、ジェヒがかっこよくって観ていて楽しいドラマです。

自分が変態扱いされても全然平気。
テジュンを助けるために、あえて自分からキスしたんだと宣言するとは。
いや、男装までして憧れの男子を助けに来るなんて
ある意味究極の変態なのかもしらんが。


お前はいいから黙ってろ、と言わんばかりのジェヒ。男前だわ～。

「アメリカじゃキスなんて挨拶」を実証するためにウンギョルのほっぺにキスするとこが最高。
ぽわわわ～んとなっちゃうウンギョルがかわいい。
あんな口がぶつかったみたいなキスでも嬉しいんですね、ウンギョル。
重症ですね。


このあと超ニヤけます。

俺は女の子が好きなんだ！と確認したいがために組んだ合コン。
テーブルの嘘発見機によって、煩悩だらけの男子高校生だとバレちゃってさんざんです。
でも仕方ないよね、ほんとのことなんだもん。
寮長と一緒になって売店のお姉さんの足を眺める正常な男子ですから。
そっちに全然興味なさそうなジョンミンの方が心配。
あなたやっぱりお姉なんでしょ……。

今までわからなかったけど、
女子と並ぶとジェヒの背の高さがはっきりしますね。
ウンギョルが小さいわけではなくて、ジェヒももともと背が高いんだね～。
なるほど、女臭さが少ないわけだ。

ウンギョル＆ジェヒのコンビは、キャスティングが絶妙なのだと再認識。
彼がジェヒへの想いを募らせていく過程が繰り返し描かれていますが、
全部わかっているこっちは切なくて。
バイク二人乗りのドキドキ感や雨の中の不安など定番ですが、
なかなかリリカルな描写で好感が持てます。
必要以上にギャグにしてないのがいいね。

テジュンとジェヒのシーンもいいです。
雨の中だけれど画面が明るくて、ふたりの間の爽やかな空気感が好き。
バスが走ってきてすごい水飛沫があがり、
それに当たらないようにテジュンがジェヒをかばってくれるんですが……。

なんの意味も無い！
だがそこがいい！

もともと小さい傘で濡れ気味なふたりなんですが、
あの水飛沫を避けるためにテジュンは傘を放り出してジェヒを守って、
そんなことしたらますます雨に濡れちゃって、結果ふたりともずぶ濡れ。


意味ないのに、そうせずにはいられないテジュンの気持ちは……恋？

その時の「……」という無言の時間の中に、
ふたりの複雑な心境がぎゅっと凝縮されている感じがとてもいい！
スローモーションも美しく、効果的でした。

寮の中もそうなんですが、美術がオシャレでかわいいです。
ペンションまでの車とか、
ペンションの外観とかね。
ジェヒが男の子たちと混じってすごく楽しそうにしているのが印象的。
下心とかそんなんなしに、仲間として一緒に生活するのって楽しいんだろうな。
サンドバギーで浜辺を走るシーンなんか、ほんとに楽しそうだもん。
こういう情景をたくさんみせられると、
いつまでもバレなきゃいいのに……と思っちゃう。

みんなびっくりして、最初は怒るだろうね……。
ジェヒは、とにかくテジュンのことしか考えていないけど、
だんだん学友たちのことも意識されるようになってつらい思いをするんだろうな。
そのへんの葛藤もこれから楽しみです。

コメディパートはウンギョル＆ハンナの担当らしく、
今回も、ウンギョルがハンナの入浴中に乱入する、という事故を引き起こしております。
三途の川を渡りかけて、ばあちゃんに叱られて戻ってくるウンギョル。

前回、ジェヒに「死んじゃうかと思った。人間は意外にあっさり死んじゃうんだぞ」と
言っていた彼なので、
何か大事な人の死にトラウマを抱えているのかと思っていたのですが……。
ばあちゃんのこと？
それならこうしてギャグにされちゃう時点でたいしたことないのかな？
素直でかわいくて明るいいい子のウンギョルには暗黒設定は不要なのかもね。

ペンション関連はこのドタバタで終わりなのかと思いきや、
どうも次回に続くらしい。
そして悪い従業員に狙われているジェヒ。
やっぱりテジュンが助ける展開かな？
おいしいところは主役が持って行くのが当然とは言え、
ウンギョルがちょっとかわいそう。

彼にもいいところを残してあげてほしいな～と願うウンギョルファンでした。
がんばれ～ウンギョラ～。


ウンギョルと一緒だと、そこそこ男子に見えるジェヒ。