私の町 吉備津

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お籠

2011-11-29 10:51:05 | Weblog
 又また寄り道です。

 吉備津神社とその氏子との毎日の関わり行事として「お籠」の制度があります。
 何時ごろから、どうして、このような仕来りが生まれたのかははっきりとはしてないのですが、多分、江戸の頃には既にあったのではないかと思われるのですが、吉備津神社の総ての氏子と言いますから吉備津だけではありません、庭瀬の川入や加茂辺りに在る総ての氏子が含まれているようですが、毎日およそご近所の3軒が一組になって、其々の家で採れた野菜など数個を廻って来た籠に入れて神社に捧げ行き、祝詞をあげてもらい、その家の安泰をお祈りしてもらうのです。数年に一回ぐらいの回数でその番が廻ってきます。どうして3軒なのかも分かりません。
 丁度昨日、私の家にそのお籠が廻って来たので、本来は、3軒からそれぞれ一人づつ3人でお参りして御祈祷していただくのですが、都合で、今回は私が代表となってお参りしてきました。
 
 まず、拝殿でお祓いを受け、神官が神殿に私が持参したお籠を捧げ、それから、恭しく祝詞を捧上してくれるます。

 何回か説明しましたが、この吉備津神社ではお祓いを受ける場所は、普通のお宮さんなら拝殿ですが、神殿まで上がって行われます。向拝の間(朱の壇)と呼ばれている所です。

   
 ちなみに、今回、私が持って行った3軒での捧げ物は大根、ニンジン、さつまいも、ホーレンソウ、白米、シイタケ、高野豆腐、おふ、はるさめ等で、お籠は一杯になります。それらの総てのものは、神官に依って神殿の前に在る壇の上に並べられ、その後、お祈りが始まります。(写真の一番奥に在る壇上にです)

 このようの神殿の前には、毎日例外なしに、季節季節の新鮮な野菜を中心にした氏子から奉納物が奉られ、神に対する感謝の念が捧げられます。

 又、一風変わった吉備津神社独特の面白い日毎の神事をご紹介しました。

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