フルボッコ

集団的自衛権と新国立競技場が、メディアでフルボッコにされている。そこにギリシャ問題が加わると、一本のワイドショーの完成だ。コメンテーターもその三点セットを頭の片隅に入れてくれば仕事が務まる図式が出来上がっている。蟷螂的には集団的自衛権には条件付きで賛成であり、新国立競技場は国の威信をかけ、都のプライドで完成させるべきだ。集団的自衛権に反対するのは話し合いがなされていないからだという感があるが、安倍も下手な比喩など使わずに、米軍が中国や北朝鮮と交戦状態にあるのに知らん顔をしていれば、国際的信用を失いかねないからだと、明言すればよい。戦後70年も経過し、焼け野はらから世界有数の経済大国にまで奇跡の発展を、米軍の庇護の元でなし得たのだから、恩返しの意味でも、集団的自衛権くらいは、法整備した方がいいだろう。一方新国立競技場は、マスコミのバッシングの嵐を受けているが、気にすることはない。新地下鉄の構想に使う金があったら、新国立競技場に使うべきだ。湾岸の、津波が来たら廃墟になる地域に地下鉄を通す神経がわからない。なにしろ50年ぶりの東京五輪だ。寄付金つき記念切手や記念硬貨、新国立競技場に寄付をした者の銘板を設置したりして寄付を募れば、かなりの額の寄付金が見込めるのではないだろうか。野球場と同じようにフィールドの回りを協賛企業の広告で埋める。放送権料を引き上げるなど、知恵を絞れば幾らでも集金できる。いざとなったら、緊急五輪税を発動し、都民から一定額を徴収してもいい。ひとり1万円ほど徴収すれば、1000万都民は納得するだろう。いま、ワイドショーなどで『馬鹿馬鹿しい金額だ』などとほざいているのは、どうせ田舎者ばかりだ。江戸っ子には見栄もあるし気っ風もいいのだ。そこら辺が、福岡生まれの福岡育ちの桝添にはわからねぇだろうな。と思って調べたら、猪瀬さんも長野育ちだった。ま、細かいことには目をつぶるのが江戸っ子だ。ましてや金のことで細かいことを言われると、せっかくのお祭り騒ぎに水をさされるようで気分が悪い。東京五輪は規定の事実だし、旧国立競技場はもう解体したのだから、あの近未来的な予感を覚えさせる新国立競技場で東京五輪を開催させようではないだろうか。ギリシャはあのチブラスとかいうチンピラにヨーロッパが振り回されている感があるが、どうせ今回の追加支援の条件である、緊縮財政の履行などするはずはない。また国民投票をやらかして、緊縮財政の是非を問うかもしれない。だが、そうなったらドイツとギリシャがユーロを脱退するかもしれない。ドイツは怒り、ギリシャは見捨てられる。そもそもギリシャ人は働かない。農業と海運と観光が主な収入源らしいが、海運と聞くとあのジャクリーヌを嫁にしたオナシスを思い出す。あの頃のギリシャ人は羽振りがよかったのだろう。まさか、今日のギリシャがこのようなことになっていると草葉の陰のオナシスが知ったらさぞ嘆くに違いない。いずれにしろ、ギリシャ人は定時出勤手当てなど廃止し、昼飯を食べたら13時からまた働く、つまり当たり前の生活を送ると共に、日本人以上に勤勉になるべきだ。