Ball Game Mania 節丸裕一のブログ

2006年1月1日スタート!! 放送や取材の現場で、見て、聞いて、感じたことを、思うままに綴っていきます。

 史上初 球団10,000敗 

2007年07月16日 |  -MLBー
【現地7月15日】

MLB STL 102 @PHI
スカパー! 185 解説:小島克典さん

フィリーズ(PHI)がメジャーリーグの歴史で初めての通算10,000敗。
125年という歴史をもっているからこその“偉業”を達成しました。

9回裏2死になるとホームのファンが立ち上がって、
拍手と完成で歴史的瞬間を迎えるという、
負けゲームとは思えないような光景。

負けることも含めて、野球を楽しんでいるというか、
10,000回負けるだけの歴史に誇りを持っていることが伝わってきて、
なかなかいい雰囲気でした。

ESPNが紹介していたPHIが持っているメジャー記録は、
・5年連続100敗以上(1938年~42年)
・100敗以上のシーズンが通算14度
・1961年に23連敗
   (当初は「1961年から23年連続負け越し」と書いていました。
    メールでご指摘をいただきました。失礼しました。)
・1960年には3試合連続1対0の零敗
・シーズン10試合の1対0の零敗(1967年)
・同一チームに通算1,224敗(対ジャイアンツ(SF))

積み重ねた通算成績は、8,810勝10,000敗。1,190の負け越し。
通算成績で勝ち越すことは永久に不可能とも思える数字ですね…。

ちなみに、次に10,000敗に届きそうなチームは、
ブレーブス(ATL)9,681敗
カブス(CHC)9,425敗
どちらも数年先になりそうです。


さて、試合の中身ですが、、、
プホルスの2打席連続ホームランなどでカージナルス(STL)が大勝。
一昨日、昨日の大敗の借りを返してスイープを免れました。
プホルスは後半戦3試合連続で4本目のホームラン。
オールスターゲームに選出されながら出番がなかったため、
指揮を執っていたラルーサ監督に激怒していたとのこと。
現地のコメンテーター、ジョー・モーガンさんとジョン・ミラーさんによれば、
その後、ラルーサ監督とプホルスは口を聞いていないのでは?
というほどだそうです。
それでバットに火がついたのなら、ラルーサ監督の手腕も見事ですが、
まさか計算していたわけではないでしょう(笑)。

連勝が3で止まったPHIは今日は拙攻が響きました。
8回までは得点圏に走者を置いた場面で11打数無安打。
9回にマイケル・ボーンのキャリア初HRとアトリーのタイムリー2ベースで
完封は逃れたものの、反撃が遅すぎました。


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2 コメント

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私も「歴史」の一部なのです(笑) (Ryo[Middle Unit]Ueda)
2007-07-17 17:55:13
昨年、私もシチズンズバンクパークで対デビルレイズ戦での1敗を目の当たりにしており、まさに「10,000分の1」の歴史の一部になっているわけです。ドジャースタジアムの観客動員1億7500万分の1はほかにもけっこういらっしゃるかもしれませんが、こっちの「10000分の1」を体験した日本のファンはかなり少ないのでは。もちろん実際に1万敗目を見た人はもっとすごいですけどね。

>ラルーサ監督とプホルスは口を聞いていない

ラルーサはローレンとの不仲も取りざたされてますから、もう慣れっこでしょう。ビリー・マーティン監督とレジー・ジャクソンがダッグアウトでつかみ合いになった年に世界一になった77年のヤンキースの例もありますしね(笑)
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上田さん (節丸裕一)
2007-07-19 22:49:38
スポーツ報知にもっと前から載っていたのに後から気がつきましたが、
Game Notesにも載っていなかったので、試合前は小島さんも僕もスタッフも誰一人気がつかなかった通算10,000への王手。
こういう試合の放送に当たったのは本当にラッキーだった気がします。
ラルーサとプホルスにはしばらく注目です。
ハーグローブとイチローのような関係にはならないでしょうが…
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