Bepson のロイヤルフォートスウェーデン営繕日誌

少々手のかかる家で生活しています。メンテナンスにはいろいろな苦労が…

再び小屋裏への旅(断熱気密欠損の補修)

2009-08-22 17:49:45 | 日記
以前に断熱材脱落の補修を紹介しましたが、実のところ断熱効果には大きな影響はないのではないかと思っていました。それは脱落部位が外壁ではなく内壁で外気と接することがなく小屋裏のおおきなスペースが屋外と緩衝の役割をしていると考えたからです。見た目的に許せなかったので早々に補修しましたが、自己満足という認識でした。
ところがそうでもないということに最近気づきました。そのきっかけはエアコンのフィルター清掃の時に強い輻射熱を感じたことでした。

手をかざしてみたところエアコン本体からかなりの熱を感じました。周りの壁面からは感じません。そこで小屋裏の補修をしたときのことを思い出してみるとエアコン本体を収めているボックス部分は気密シートで覆ってあるものの断熱材は施工してありませんでした。


つまりエアコン本体の部分が断熱欠損になっており小屋裏の熱気が室内に入ってきているということです。
エアコン本体からの輻射熱は冬に稼働させるパネルヒーターのような状態なので、かなり冷房効果を損なっていたと考えられます。前回補修した断熱材脱落部分は面積もエアコン部分とは比較にならないほど大きく石膏ボード1枚で室内と接していますから、大きなパネルヒーター状態だったと言えます。そう考えると前回の補修は大きな意味があったと考えられます。
また以前から時々室内に小屋裏の匂い(木材のいい香りではあるのですが…)が入ってくることがあり、どうやらそれもエアコン付近から入ってくるようなので気密欠損もあるのではないかと疑って再び小屋裏への旅に出ました。
調べてみるとエアコン本体を収めるボックスを気密シートで覆ってはあるもののタッカーでザックリ止めてあるだけで気密性があるとはとても言えない状態でした。エアコンの
配管部分にも隙間がありましたし、シートに裂け目も存在しました。


気密テープと発泡ウレタンスプレーで隙間をできる限り塞いでいきました。


断熱に関してはホームセンターで買ってきた100ミリ厚のグラスウールを2重に重ねて覆いました。

これで完全とは言えないまでも気密断熱が改善したと思われます。実際、小屋裏の匂いは入って来なくなり、エアコンからの輻射熱も感じなくなりました。
小屋裏への旅では紹介した以外にも色々な発見があり興味深かったです。今度は床下探検にも出かけてみないといけませんね。私は閉所恐怖症気味なので床下は苦手なのですが…。


生ゴミ処理機の紹介

2009-08-12 11:24:27 | 日記
マンションから戸建てに引っ越す場合、メリット、デメリットが色々ありますが、デメリットの一つがゴミ捨ての問題でした。マンションの場合敷地内に専用のゴミ収集所があり便利ですが、我が家の場合地域のゴミ収集所から比較的離れており不便なのです。そこでゴミの量をできるだけ減らす必要がありました。幸い近所のスーパーにリサイクルボックスがあるので牛乳パック、食品トレー、ペットボトルなどは買い物の度に出すことができゴミの体積は減らすことができました。しかし重量的には生ゴミをどうにかしない限りあまり変わらないことが判りました。
また、家の設計過程で2Fリビングダイニングにこだわったためゴミの保管、運搬についても悩みました。保管はバルコニーでするとしてもゴミ出しの際に屋内を通れば特に夏場はかなり嫌な匂いが残りますし生ゴミからの液だれも心配です。
そこでバルコニーから直接1Fへ降りられる外階段をつけることにし、ゴミの減量のために生ゴミ処理機を導入することにしました。
生ゴミ処理機を探しているとネット上で完全消滅を謳っているものを見つけました。”完全消滅型生ゴミ処理機 「自然の恵み」”という商品です。他の生ゴミ処理機は乾燥式でもバイオ式でも定期的に中身を取り出す必要があるのに対し、この商品は普段中身を取り出す必要は全くないというのです。メンテナンスは1、2年に一回チップを補充するだけと書いてあります。完全消滅というのは俄かには信じがたいと思いましたが、生ゴミの量が減って腐敗臭が無くなればいいというぐらいの期待度で導入することにしました。

3年間使用してみての結果ですが、本当に謳い文句どおりの性能を発揮しています。消滅という表現が適切かどうかはさておき中身が増えていっぱいになるということがありません。多少の増減はあるもののほぼ一定量を保っています。2年ほど経ったときに中身が増えてきた印象があったので増えた分+αを取り出しチップを補充した以外はこれといったメンテナンスはしていません。(生ゴミを入れるときに換気フィルターが目詰まりしていればブラシで掃除する、湿気が多く固まりかけていたら掻き混ぜるという程度のことは必要です。)

当初は本体を直接タイル上においていたのですが、下面に排気口があり真下のタイルが汚れやすいので現在はこのような受け皿の上に設置しています。

3年間使用後の中身はこんな感じです。匂いはうまく表現できませんが、嫌なものではありません。(処理機のすぐ脇に洗濯物を干してます。)
生ゴミ処理機導入後、ゴミの重量がとても減りました。前はかなりズッシリといった重量だったのが指一本で持てる軽さです。考えてみればほとんど紙屑しか入ってないので当たり前です。匂いの問題、液だれの心配も無くなりゴミ出しのストレスが激減しました。結果的に外階段はデザイン上のアクセントということになりましたが…。
残念ながら処理機本体は販売終了しており新規購入はできませんが、中身のマートンチップは販売されています。このチップが色々な特許を取得しており完全消滅の秘密のようです。おそらく他のバイオ式処理機でも使えるのではないかと思いますのでお持ちの方は機会があれば試してみてはいかがでしょう?(あくまで自己責任でお願いします。)

断熱材脱落の補修

2009-08-08 17:37:09 | 日記
今日は先日紹介した屋根裏断熱材脱落の補修をしました。本当はもっと涼しくなってからやった方がいいのでしょうけど、せっかちな性格なもので…。想像した以上に屋根裏はメチャメチャ暑かったです。脱水を起こしそうになり2回も作業を中断しました。
補修方法ですが、トクゾー氏からアドバイス頂いた方法を基本的に踏襲しました。既存のスタッドと断熱材の段差を埋めるために38×89ミリのツーバイ材を使いました。89ミリを貫通するコースレッドはなかなか無いので直径10ミリの下穴を40ミリの深さまで開け、90ミリのスリムビスをあらかじめ打ち込んでから屋根裏に搬入しました。

断熱材を抑えるのには4ミリ厚のベニヤを使いました。900×1800ミリのままでは屋根裏に搬入できませんので300ミリ幅にカットしてもらいました。
ツーバイ材を既存スタッドに固定してからベニヤを貼っていきました。


屋根裏部屋にするわけではないので全面を覆うことはせず、脱落しない程度にとどめました。テープは取ってしまった方が見た目はきれいにできるのですが、剥がそうとするとグラスウールも1,2センチぐらいの厚みが一緒に剥がれるのでそのまま残すことにしました。
今回脱落した壁と同じ条件の壁(外壁以外で気密断熱を切ってあるところ)が他に2面あったのですが、1面はまだ脱落してなかったもののテープ固定だったので同様の補修をしました。残りの1面は何故か気密シートで断熱材を覆ってありました。

確認したところ断熱材と石膏ボードの間にも気密シートはきっちり貼ってあるので気密とは関係なく断熱材脱落を防ぐためにシートで覆ってあるようです。この方法も木材と断熱材の段差は解消していないため端の方はグラスウールが押しつぶされてるので断熱効果を損なっている可能性がありベストとは思えません。強度的にも所詮フィルムをタッカーで止めてあるだけなので将来的な脱落の不安はあるのですが、今回はこのまま残して様子をみることにしました。


愛車紹介(クーラー改良)

2009-08-02 12:27:22 | 日記
今日はクルマの紹介をさせていただきます。

この21年前の旧車が現在の愛車です。この年式のポルシェはエアコン、パワステ、ABS、トラクションコントロール、エアバッグといった現代の車では標準装備の快適装備、安全装備が全くついていません。もちろん承知の上で気に入って乗っているのですが、夏の暑さだけは耐えがたいものがあります。一応、クーラーなるものはついているのですがデフォルトの状態ではほとんど全くといっていいほど効きません。窓を開けて走ったほうがましということでクーラー自体を外してのっておられるオーナーもいるくらいです。(30キロ以上軽量化できるそうです。)なんとか効くようにできないものかと今まで雑誌やネット情報で調べていたのですが、“やるだけ無駄”とか“あきらめましょう”という否定的内容の記事がほとんどでした。ところが昨年“特選外車情報”という雑誌の“快適911への道”という連載記事でこの年式のポルシェに社外パーツをつけクーラーが効くようになったとう記事を見つけました。早速記事の切り抜きを主治医のところへ持ち込み相談したところ、前例がなく効果を保障できないということでしたが、人柱覚悟で取り付けてみることにしました。雑誌の記事ではリアフェンダー内に電動ファン付きコンデンサーを追加するキットが採用されていましたが、かなり高額でした。私のクルマはリアウイング下にスペースがあり、そこに電動ファン付きコンデンサーを取り付けられるので以下のパーツを純正品と入れ替えるという選択をしました。

これが取り外した純正パーツ

こちらが今回購入したグリフィス社製のパーツです。一見変わりないように見えますが、コンデンサー、エバポレーターともに現代の技術で作られており効率アップしています。

これが古いエバポレーター

これが新しいエバポレーターです。見た目にも美しくいかにも効きそう…。

これが古いリアコンデンサー

これが新しいリアコンデンサーです。電動ファンがついているので停車時にも効果が期待できます。

今回、クーラーガスもカーボン系の新ガスに変更しました。このガスは温暖化など環境への影響がなく冷却効率もアップしシステムへの負荷も少ないそうです。

取り付け作業終了後の吹き出し口温度です。主治医によると凍って壊れる心配もあるそうです。
実際に使用してみての感想ですが、国産車なみに効くようになりました。ほとんど窓を開けて走っているのですが、いざという時にちゃんとクーラーが効くという安心感は非常にありがたいものです。これでこのクルマのほぼ唯一の不満点が解消しました。いろいろわがままをきいてもらった主治医(メカニック)には本当に感謝しています。同じような悩みをお持ちの930乗りの方、試す価値ありだと思いますよ。

外壁タイルの補修

2009-08-01 17:04:20 | 日記
我が家の一階部分外壁はロイヤルメキシタイルです。このタイルとサイディングの組み合わせは旧千里モデル、神戸モデルにも採用されていたものでRFS独特の雰囲気を醸し出します。私も非常に気に入って採用したのですが、実はこのタイルよく割れます。事業譲渡の直前に割れたタイルを200枚ほど張り替えていただいたのですが、また割れてきました。RFSのO氏は善処すると言ってくださっているのですが、時期的目途はたちません。そこで緊急避難処置としてコーキングしてみることにしました。

このようにヘアークラックが縦あるいは斜めに連続して数枚に入るのです。

近似色のコーキングを買ってきました。500円くらいでした。これをクラックに塗りこみ、はみ出したコーキングは布でふき取ります。

このようにほとんど分からない状態になりました。最初に施工した部分は2週間ほど経ちますが肉やせによる変化もないようです。とりあえず見た目はこれでしのげるのですが、割れる原因について納得のいく回答が欲しいところです。RFSからの返答待ちです。