緑さんと葵さん

ベンジャミンです。認知症だった義母緑さんの思い出話と現在進行形認知症の実母緑さんの様子を綴ります。

再び要介護5

2009-10-21 | Weblog
先日2年ぶりの介護認定見直しがあり、その結果が届きました。
(もちろん認定調査はホームで行われ、ケアマネさんが家族に代わって応対してくれました。事前に委任状を出しました。)

今回も要介護5です。期間は今後2年間。

要介護5となってから、早2年半。もうそんなになるのですね。

私の感覚としては、手がかかるという点では変わりはないけれど今はとても穏やかでおとなしいので、向き合うのが楽だから介護度は下がるんじゃないかな、と思っていました。
でも、この介護認定というのは、そういう気持ちの問題では左右されないのですね。
あくまでも「○○ができる・できない」という基準に沿って判断されるのだということです。

今の緑さんは、初めて要介護5になった時とは違い、もう歩くことも立ち上がることもできません。意志の疎通も困難です。家族の名前や顔もわからず、会話もほとんど成り立ちません。
ただ、食欲はあり、美味しいもの・好きなものに対しての執着心はまだ旺盛なようで、それだけでも世話のし甲斐があるというものです。

というわけで今日は緑さんの好物の「もみじまんじゅう」と共に新しい介護保険証を持ってホームに行くことにしましょう。

意見を言うこと

2009-10-18 | Weblog
ホームから「アンケートのお願い」(ホームのケアや生活面で感じることを何でも自由に書いてください、とのこと)が届いたので、思い切って書くことにしました。
大きな不満は何もないし、あずかってもらえているというそのことだけで十分満足なのだけど、書き始めてみると不満がちらほら…
実はかねがね思っていたことなのだけど、こういうことって面と向っては言いにくいものです。

何が不満なのか…
それは、ホームの開設当初に比べたら最近は掃除が手抜きじゃないかということです。
私がホームに行く時間はマチマチだけど、いつ行ってもリビングの椅子の下には食べこぼしが残ったまま。
居室には緑さんは何も食べ物は持ち込んでないはずなのに、そこにも明らかな食べ物のカスがちらほら(洋服や車椅子にくっつけて持ち込むのでしょう)、そして綿埃も目につきます。
居室は個室なので、フローリングシート等を持参してさっと拭いたり、また汚くなった座布団カバーや室内履き等は持ち帰って洗濯したり、そういうことは出来ます。
でもリビングの掃除は嫌味になるかと思うので、大きなゴミを拾うだけにとどめているのですが、床のベタベタ汚れも気になります。雑巾で思い切り拭きたい…といつもイライラしてしまいます。
緑さんの車椅子も、ひどく汚いままです。
訪問時にはたいてい車椅子に座っているので、私が拭くことはできません。何をされているのかを理解できない緑さんが不安がるからです。

元気な頃の緑さんは大変な綺麗好きで几帳面。一日に何度も掃除や洗濯を繰り返していました。
そのことが思い出されて、今の緑さんの置かれている状態を見ると悲しい気持ちになっていました。
(じゃあ家につれて帰って清潔で綺麗な環境を用意してあげたら?と言われると、返す言葉もないんだけど。)

職員さんが多忙なことは重々承知なので申し訳なく思いながらも、思い切ってこのことを書いて提出しました。無記名でもいいのだけど、はっきりと自分の名前も記入しました。意見を言う以上はやはり責任を持たないといけないと思います。

その直後にホームに行くと、アンケートの宛名になっていたホーム長さんにはお会いできなかったのですが、緑さんの車椅子は新品のようにぴかぴかに磨かれていました!
居室の床も綺麗でした。リビングの床は相変わらず食べこぼしはあったけど、埃はあまりないような…
ホーム長さんがどのように職員さんたちに伝えてくれたのかはわからないので、とりあえずは車椅子を綺麗にしてもらってありがとう、と伝えました。

その後ホーム長さんからは丁寧な返事をいただきました。
気がつかなかった・手がまわらなかったというのは何の言い訳にもならない、大変申し訳なかった、今後は遠慮しないでどんな小さなことでも言ってほしい、と書かれていました。

でもやっぱり直接は言いにくいです。
これからもこういうアンケートを継続してくれるといいなと思っています。