〈不眠症〉
不眠症とは、通常に比べて睡眠時間が短く、身体や精神に影響をきたす病気を指します。
不眠症の定義は、国際基準で下記のように定められています。
・入眠障害、中途覚醒、熟眠障害、早朝覚醒のいずれかに該当している
・不眠の訴えが週２回以上、かつ１ヶ月間以上継続している
・自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられている
入眠障害とは、寝つきが悪く、なかなか眠れなず、寝つくまでに30分～1時間以上かかってしまう状態のこと
中途覚醒とは、朝起きるまでに、何度も目が覚める状態のこと
早朝覚醒とは、朝早く目覚めてしまい、再び眠ることができない状態のこと
熟眠障害とは、十分に睡眠時間はとっているが、眠りが浅く、熟眠感が得られない状態のことをそれぞれ指します。
不眠症が起きる要因は、騒音などの環境要因、時差ボケや昼夜逆転などの生理的原因、ストレスなど心理的要因、いびきが途絶えたり体がかゆくなったりする器質的疾患、うつ病など精神疾患などが考えられます。
不眠症の治療は、睡眠薬を使う薬物治療と使わない治療に分けられます。
不眠症と感じたら、まずは睡眠環境を整えたりストレスを除いたりと試みて、それでも続くようなら専門医に相談した方がよいでしょう。