28日の東京市場午前の取引で、ドル円は118円台を回復した。序盤に下落した日本株が次第に下げ渋ったことが下支えとなった。朝方の揉み合い相場で付けた117.73レベルをボトムとして、仲値公示後には一時118.26レベルまで買われた。
この日のトピックスは2つ。まず、シンガポール通貨庁が突如、通貨バンドの引き下げを発表した。原油安を受けたインフレ見通し引き下げに対応したもの。シンガポールドルが急落している。ドル/シンガポールドルが急上昇したことが、ドル円などにもドル買い圧力として波及した。ユーロドルは1.13台前半、ポンドドルは1.51台後半で上値の重い値動きとなっている。
一方、豪ドルは急伸。この日発表された第4四半期の豪州消費者物価を受けて、豪中銀の利下げ観測が後退したことが背景。中銀が参照する刈り込み平均値が前期比+0.7%と市場予想+0.5%から上振れしている。豪ドル/ドルは0.79ちょうど近辺から一時0.80台乗せ、豪ドル円は93.20-30レベルから97.40近辺へと買われている。
USD/JPY 118.00 EUR/USD 1.1337 AUD/USD 0.7999
EUR/JPY 133.80 AUD/JPY 94.40