goo blog サービス終了のお知らせ 

夢路

自由奔放な物書きサイト

「札幌の雪」

2012年09月01日 | 
 君といるときに
被っていた仮面が
君がいなくなっても
離れようとしない

 この仮面がある限り
私は君を思い出してしまうから
何度も外そうとしたのに
仮面を両手で触れると
まるで素肌のようで

 馴染んだばかりの肌は
まだ冬を迎えたことがないから
張り詰める北国の寒さや
街中の雪景色を知らない
 これから迎える冬を
無事越えられるだろうか
私の心と寄り添って

君との恋は
札幌の雪のようでした

想いは降り積もって
このまま解けることのない
運命のように感じたけれど
季節には逆らえず
流れていく雪
雪跡から
お揃いのペンダントと
“ありがとう”の言葉が出てきて
私はそれを大切に握り締めています

 本当の雪はこれから
君と一緒に手を繋いで歩いた
円山公園や動物園
夜景がきれいな
藻岩山の展望台
そして
私の頬にも積もるでしょう

 ときに溢れる感情は
素肌には厳しすぎるので
誰にも悟られないように
私は別の仮面を被り
大切なものは
コートのポケットにいれて
君を思い出しながら
札幌の街を歩きます
きっと
----------------
作者:夢路

にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「娘の折り紙」 | トップ | 「Kissしよう」 »
最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
微妙に (夢路)
2007-10-24 00:25:44
前回から文章を修正しました。
誰もわからないと思うけど。。。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

」カテゴリの最新記事