時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

リペア後のギターの変化

2022年01月03日 | 音楽活動

 

ここ数年、自分が所持しているギターを少しづつリペアに出している。

もちろん全てのギターではなく、昔に比べて近年少し弾きづらくなったように感じているギターを選んで。調整の意味も含めて。

 

比較的最近リペアに出して戻ってきたギターで、マーチンの000-45というギターがある。

このギターをリペアに出したのは、これで2回目だと思う。

今回リペアに出した理由は、ヘッドの縁取り部分がはがれてきたからだった。

これって、そのままにしてると、けっこう目立つ。

放置してると、縁取り部分が完全に取れてしまいそうだった。

ペグを回してチューニングするたびに気になり、早いとこリペアに出さないと・・・とは思っていたのだが、コロナや様々な理由で中々楽器屋に行けなかった。

多少なりともコロナが落ち着いてきはじめた時期に、久々に楽器屋に行き、000-45をあずけてきた。

 

その場で少しみてもらったところ、縁取り意外にもリペアポイントがあるようだった。

それはボディ内部の力木が数本剥がれてきてるようだ・・・とのこと。

これは自分では気がつかなかった。

 

せっかくリペアに出すのだから、この際力木のほうもリペアを頼んだ。

 

で、数週間。修理が終わったとの連絡があり、取りにいった。

すると、思った以上に費用がかかっていた。

ヘッドの縁取り部分の直しだけならたいした金額にはならない。

だが、内部の力木の直しに関しては、1本単位で金銭が発生。

なんでも、私の000-45は力木が数本剥がれかかっていたらしく、そのぶんだけ値段もいってしまったようだった。

 

まあ、ほうっておいて直るわけでもないので、これでよかったのだろう。

マーチンの000-45と言えば、高額なギターである。

そのへんはギターファンならお分かりかと思う。

せっかくリペアに出すのなら、問題点は可能な限りクリアしておきたい。

私の愛着はひとしおのギター。

低音の音量はD型に比べたらおとなしいが、ともかく弾きやすく、特に高音部が美しい音がする。キラキラした音。

音の立ち上がりがよく、弾くとピーンとすぐに音が立ち上がっていく感じで、粒立ちが良い。

低音に関しては、低音が出すぎるドレッドノート型よりすっきりしてるので、かえってサウンド全体のバランスがよくまとまっている印象だ。低音・中音・高音のトータルのバランスが。

 

リペアから帰ってきて自宅で弾いてみたら、なにやら音が購入時の深みのある音に戻った気がした。

なんか、000-45のくせに近年は音が少し薄くなったかなあ・・などと思っていたのだが、それが解消されていた。

購入時の深みのある音に加え、これまで弾きこんできた分の「こなれて、なじんでる」感もあり、あらためて愛着度がアップ。

 

ボディ内部の力木がどうなっているかは、私にはイマイチ判断できなかったし、情けないことに気がつかないでいた。

リペアに出したからこそ・・・だったかもしれない。

楽器屋の様子では、表板を軽く叩いてみると、力木の状態がわかるようなのだが、私もそれがわかるようになりたいものではある。

 

ともかく、000-45が我が家で復活した感じ。あの良い音が。

 

思えばこのギターを購入してから、もう20年以上もたっている。

その割には、ライブやレコーディングなどに持ちだしたことがない。

自主制作アルバムを制作する時に、これを導入すればよかったかな・・・とも思いもあったのだが、我が家で最近ケースに入れっぱなしで中々弾いてあげられないギターもくすぶっていたので、そちらのギターの方を優先。

活躍の場を与えたかったから。

 

この000-45は、自宅では特に弾く頻度が高いギター。

なので、自分の中ではメイン級の1本。くすぶっている印象はない。

レコーディングはともかく、いつか何かの機会にライブに持ち出したい気はしてるのだが、なまじ高級ギターなので、外に持ち出しそびれてしまうことも多い。

 

それに・・持ち出して、他の人のギターと弾き比べなどをした時、他の人のギターがドレッドノートとかジャンボタイプ中心だと、音量的には負けてしまいそう。

賑やかな場所では、音量というのは分かりやすいポイントだからね。

 

でも、静かな環境で弾いたら、このギターの良さはわかると思う。

 

音の粒立ちの良さや、立ち上がりの良さなど。

高音部など、指に音が吸いついてくるような感覚を感じることもある。

 

 

力木の具合って、かなりギターに影響を与えるんだなあということを、今回のリペアで今さらのように実感した次第であった。

 

 

 

 


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