BanaLOG R  ばなログ:-)

~楽しい方に正直に~車椅子バスケのコーチ修行日記

金木犀

2015年09月29日 | 今日のできごと
こんにちは,ばなです.

気がつけば,金木犀の香りの季節になっていました.
今年は今いったい何月?というくらい,
あっという間に時間が流れています.
ばなログを開いたのも,一年以上ぶりです.

いよいよ,AOZ予選開幕まであと11日となりましたが,
自分でも不思議なくらい,落ち着いています.

結果としての勝利につなげるために,
今やるべきことに集中してやり続けるのみ.
今日も,一つ一つの小さなことに,丁寧に向き合っていきたいと思います.




障子の張り替え

2014年07月26日 | 今日のできごと
ばなログではたーいへんご無沙汰しておりました。
私はなんとか暮らしております。

前から一部に穴が開いていた寝室の障子。
春頃から少しずつ穴が大きくなり、風に吹かれてビリ、ビリビリ、と破れはじめて、すんごいことに。

でも、障子を張り替える暇がなく、気にはなっていたものの、ずーっとそのままにしていました。

6月に女子車椅子バスケの世界選手権があり、それが終わるまでは見て見ぬふりをしていましたが(帰宅して五分で寝床につく、てな生活ですので)、とうとう、張り替え作業を決行することに。

もちろん、障子の張り替えなんて初めてのことなのですが、なんとかやりおおせました。
私が婿いらず、と言われる所以でしょう。

散らかった部屋に掃除機もかけてみよう。
トイレも、お風呂も、ぴかぴかに磨こう。

普段、学生にキチンとした生活を心がけなさいと言っておいて、こんなに掃除サボってはダメだよなー。
汗びっしょりでしたが、やり出したらここも、あそこも、と止まらなくなりました。


なにも考えないで、ただ、体を動かす。
掃除ってこんなに楽しかったっけ?


そういえば、世界選手権から帰ってきてから一度もご飯を作っていない台所は、すっかり干からびていました。

ショックだったのは、ものすごく色合いが気に入って買ったヤカンに、がっつり埃がかぶってしまっていたこと。

いったい、いつから家でコーヒー淹れてないんだろう。

そんなことを考えながら、台所の排水口もピカピカにしてやりましたよ、えぇ。

こういう、見えないところまでにも、ちゃんと手をかけないとダメなんだ。

ここでバスケのことを考える。
最終的にはシュートが入ればいい、試合に勝てばいい、とは言え、それは誰が見ても、どこから見てもわかりやすいところなんだけれど、そこに至るまでの見えない部分に、もっともっと丁寧に手をかけていかなければいけないんじゃなかろうか。

そんなことも思いつつ、一心に磨く。

お陰で、とっても過ごしやすい部屋がかえってきました。


やはり、日々の生活をきちんと暮らすって、大切ですね。
少し元気になったような気がします。

1, 2, 3, ROOTs!

2013年09月14日 | 今日のできごと
いよいよ今日から学生選手権。
一緒に迎える6回目の夏です。

今シーズン最初のミーティングで敢えて言いました。
「今年の代はROOTs至上最弱のチームだ」、と。

そこから始まった、今年の挑戦でした。


私だって、わざわざ嫌われたいとは思いませんが、でも、嫌われたくないという気持ちは捨てました。

試合を観に来てくれたOBに驚かれたこともありました。
今年のばなさんは、厳しすぎるんじゃないですか?って。

でも、日本一になりたいと言う子達が目の前にいて、それになんとかして応えたいと思う自分がいる。

もちろん、厳しいだけではダメなんだけど、つい甘くなりがちな自分をまずなんとかしなければ、という自分との戦いの毎日でもありました。


仕事のために、SCRATCHのために、ジャパンのために、Jキャンプのために、たくさんの我慢をさせてしまって、みんなごめんね。

でも、みんなの理解と協力と忍耐のおかげで、私も頑張ってこれました。

そして、今の自分にできること、使える時間の全てをROOTsに捧げてきたと、今、自信を持って言えます。


足りないところは、どうかOBOGの皆さん、助けてください。


競争しよう。全員で向かおう。
そして、楽しもう。

寝るのがもったいなくて、なかなか寝つけません。


みんなでいい試合をしよう。
スーパースターがいなくても問題なし!
なぜなら、私達はROOTsだから。


あー、楽しみだ。

新年に思うこと

2013年01月01日 | 今日のできごと
皆様,明けましておめでとうございます.
快晴のスタートになりましたね.

2012年は,「目の前の山を登りきる」という目標を立て,必死に登ろうとした一年でした.
どんな小さな山であっても,それをきちんと登りきることで次の山が見える.
そんなお話を聞いて,自分は今まで山を登り切ったことがなかったのではないか,とハッとさせられたのを覚えています.

一年を振り返ってみると,登り切った!という達成感ばかりではないのも事実.
ということは,まだまだやるべきことがある,ということですね.

きっと,生きている限り,続いていくものなのでしょう.


また,これからの生き方についても随分考えた一年でした.
40歳を「不惑」とはよく言ったものですが,
惑いっぱなしの一年だったように思います.

アインシュタインの言葉に,
「成功した人になろうとするな.価値のある人になりなさい.」
というものがあります.
価値のある人,ってどういうことだろう?
価値のある人になるってどうしたらいいんだろう?
ずっと考え続けてきました.

でも,結局は,
自分が何に価値をおくか,
自分が何をしたいのか,
自分がどういう人になりたいのか,
ということを問われているような気がしてきました.

私は,この「自分が」という問いがとても苦手です.
あなたはどうしたい?と聞かれると,とたんにわからなくなるのです.
だからそこには目を向けずに,
来た仕事は断らない,とか何とか理由をつけて,
周りのことばっかりやってきたように思っていました.

それではよくないなー,と思って,自分にフォーカスしようとした2012年でしたが,
結局,自分が何をしたいのかなんてよくわからないまま,一年が終わってしまいました.

でも,昨日の夜,ふっと思いました.
そういう生き方が,私なんだと.
滅私奉公,というと,ちょっとかっこつけて聞こえますが,
それでいいんじゃないか,って.

誰かのために役に立ちたい.
人の成長を自分の喜びにしたい.
そういう思いを強くした,2013年の元旦です.

この思いを忘れないように,自分のためにここに書きました.
今年も一年,どうぞよろしくお願いいたします.

全日本女子車椅子バスケットボール選手権

2012年11月11日 | 今日のできごと
こんばんはー。ばなです。
ただいま女子選手権の帰り道、名古屋を過ぎた辺りです。

今大会はチームの絶対的エースがいない中で、果たして一勝できるのだろうかと正直不安なところもありました。でも、若手三人娘の成長、新戦力加入、ベテラン勢の頑張りもあり、何とか初戦を突破して決勝に駒を進めることができました。

決勝の相手は強豪カクテル。
今シーズンのチーム強化は素晴らしく、決勝ではこてんぱんにやられてしまいました。
でも、スクラッチのみんなも最後まであきらめずに、本当によく走りきってくれたと思います。
これまであまりやったことが無いディフェンスの形にもしっかり対応できていたし、全員でなんとかボールをつなごうという姿勢が出てきたのも良かった。
57対28というダブルスコアでの敗戦は結果だけみれば屈辱的にも見えますが、最終クォーターの攻防はきっと来シーズンにつながると感じていますし、また、コーチとしては是非そうしなければならないと思います。

今年はROOTsもSCRATCHも準優勝の年だったなー。私自身、もっともっと勉強してコーチとして成長しなければ。

最後になりましたが、応援していただいた全ての方々、練習でお世話になっているTEAM EARTH 、宮城MAX、ROOTsの皆様、いつもお世話になっている体育館の皆様、選手を快く送り出してくださったご家族の皆様、そしてこんな未熟なコーチについてきてくれるチームの選手・スタッフのみんなに、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
今後とも、SCRATCHをよろしくお願いいたします!

London Day9

2012年09月08日 | 今日のできごと
パラリンピックもいよいよ9日目。
昨日は車いすバスケットボール女子の競技の最終日でした。
朝から7・8位決定戦、5・6位決定戦、そして3位決定戦、決勝戦と、いずれも好ゲームばかり。
わざわざロンドンまで来て試合を見た甲斐がありました。

結果です。

女子7・8位決定戦
メキシコ  37-59 イギリス

序盤はどちらかと言えばメキシコのペース。平均的な高さで上回るメキシコのパワーにややおされたイギリスでしたが、
第3Q残り3分からのFreemanとConroyの連続4本シュートインなどでいっきに逆転すると、
そのままイギリスが最後まで押切りました。
イギリスのエースに成長したHelen Freemanは16得点9アシスト9リバウンドの活躍を見せ、
この4年での成長をしっかりと印象付けてくれました。

女子5・6位決定戦
カナダ   70-73 中国

中国はこの日も立ち上がりからオールコートプレスを展開。
そしてカナダの大魔神・Janet McLacranをボックスワンのディフェンスで徹底的にマーク。
McLacranは身長が一番高いので、どうしてもリバウンドをとる役割になってしまうのですが、
そこを中国のローポインターがすかさずバックピックに行き、
ほとんどの時間、オフェンスに参加できない、という状態が続きました。
なんとか抜けていっても、さらにもう一度、二度、とヘルプのディフェンスが飛んできて、
もう本当に徹底的にマーク。
カナダも他の4人で4対4、または4対3のアウトナンバーで攻めようとしますが、
やはり攻撃力の低下は否めず、中国にリードを許します。
中国は攻めても7番Fu,4番Chen、14番Longがものすごい集中力を見せ、
それぞれ25得点、20得点、24得点の活躍。
最後までもつれた試合展開でしたが、
カナダがしかけたファールゲームに対して、ほとんどのフリースローを決めて見せた中国。
40分間、徹底してゲームプランを遂行し続け、かなりプレッシャーがかかった局面でも乱れないフィニッシュ力。
正直、今の中国にはエンドゲームになったら勝てないな、と感じました。
中国の成長は誰しもが認めるところではありますが、
今回のロンドンで数々の接戦をものにし、また負けてもかなり強豪を苦しめ、
最終的に5位を獲得した、というこの素晴らしい経験が、
さらに中国の強さを確実なものにすることは間違いありません。
日本は、これからは中国の背中を見て戦っていかなければならないことをきちんと認める必要があります。


女子3位決定戦
アメリカ  47-71  オランダ

アテネ・北京と2大会連続金メダルのアメリカが、3位決定戦に回ったこと自体が衝撃ではありましたが、
さらに3位決定戦では衝撃の結果が待っていました。
試合は序盤からオランダのプレスが効き、完全にオランダのペース。
アメリカはなかなかシュートに行けない苦しい時間が続きました。
終わってみれば、FG%はいずれも47%と同じなのですが、
打ったシュート数がアメリカの43本に対し、オランダは60本。
アメリカが喫したターンオーバーはなんと20.
こんなアメリカを見たのは初めてです。
でも、それはアメリカが悪かった、ということではなく、
オランダがとてもよかった、ということでしょう。
今後、脅威となるのは、その強いオールコートプレスだけでなく、
弱冠21歳のエース、15番のBeijerです。
この試合も27得点9リバウンドとチームを引っ張る大活躍。
要注意の若い選手がここにもいました。


女子決勝
オーストラリア 44-58 ドイツ

ここしばらくのパラ・世界選手権ではいつもアメリカに苦汁を飲まされてきたドイツ。
シルバーコレクターからの脱却をかけてオーストラリアと対戦しました。
オーストラリアはオーストラリアでブロンズコレクターと呼ばれるほど3位が続いていましたので、
互いの意地とプライドと金メダルへの思いがぶつかりあった決勝となりました。

序盤はオーストラリアのペース。
イギリス戦、オランダ戦とプレスに苦しんできたドイツでしたが、
この日もオーストラリアのいけいけプレスに序盤はなかなかシュートまでいけず、苦しい立ち上がり。
10番Schuenemannを4番Adermannに代えて少しずつブレークのリズムを取り戻していきます。
オーストラリアもディフェンスはよいのですが、オフェンスで惜しいシュートが続き、
特攻隊帳Crispinの得点も伸びていきません。
前半は19-26とドイツがリードして終了。

第3Qに入り、互いのディフェンスが強さを増して両チームともなかなか得点が決まりませんでしたが、
第4Qに入って一気にヒートアップ!
ガウチが入れたらミューラーが入れ返す、シェリーが決めればアニカが取り返す、という、
本当にパンチの打ち合いのようなシュート合戦!
女子でこんな試合見たことない!!!
観客も大興奮のラストクォーター、
オーストラリアもStewartに代えてHillを投入し、スピードで対抗しようと粘りますが、
勝利を確実なものにしたのは、
やはりドイツの若きスター・Adermann、そしてベテランの味・Mohnenでした。

見ていて本当に面白い決勝戦でした。
女子でもこのようなレベルの高い試合をみせてくれるとは!
いや、そういうことなんです。
世界はどんどん進化している。

こうやって書いてきても、各国とも20代前半の選手がそれぞれの国の中心選手として育ってきていることがよくわかります。
逆に、そこが弱いチームはなかなか勝ちきれない、という傾向もはっきりしてきました。
また、各国いずれも自分たちの戦力と相手の戦力を考えて、
各試合ごとにしっかりとゲームプランを立て、
そしてそれをしっかりと遂行する能力を身に着けています。
スピードはみんな速い。しかも大きい。
日本はこれから何を武器にしていけばよいのでしょうか。
銀メダルのオーストラリア、5位の中国を相手に、どのように予選を突破していくのか。
そこを突き詰めて考えていかなければ、今後は大きな世界大会に出場することすら難しくなってきそうです。

今日はいよいよ最終日。
男子の順位決定戦、3位決定戦、決勝が行われます。

スケジュールです。

7・8位決定戦 ポーランド対トルコ (日本時間21時)
5・6位決定戦 ドイツ対スペイン (日本時間23時15分)
3位決定戦   アメリカ対イギリス(日本時間27時)
決勝戦    オーストラリア対カナダ(日本時間29時15分)




London Day8

2012年09月07日 | 今日のできごと
おはようございます。ばなです。
昨日の大会8日目は女子の5-8位クロスオーバー戦の2試合と男女の準決勝の計4試合が行われました。

5-8位のクロスオーバーとは、準々決勝で負けてしまった4チームが
5位から8位までの順位を決定するために、
そこでもトーナメント戦をやるというものです。
最後まで順位決定戦があるので、負けたチームもモチベーションがない…などということがないのですね。

昨日のクロスオーバーの結果、5・6位決定戦に駒を進めたのは中国とカナダ。
カナダはメキシコに対し、第1Qで30-4と圧倒的な差をつけ、試合を決めました。
第2Q以降はメキシコも立ち直りましたが、最初の差を守り切ったカナダが勝利を収めました。

もう一つのクロスオーバーの中国対イギリスは個人的に注目の一戦でした。
準決勝進出を逃しはしたものの、依然として地元の大声援を受けて戦うイギリスに対して、
中国はどのような手を打つのか。

その答えは「オールコートプレス」でした。
前々日のイギリス対ドイツ戦で非常によいプレスディフェンスを展開したGBですが、
中国も負けてはいませんでした。
そういえば、オーストラリア遠征でノンカウントプレスを仕掛けてきたのを思い出し、
ちゃんと準備してたんだな、と思いました。

エース7番Fuが序盤から試合のペースを握る連続シュートを沈め、
主導権をがっちり握った中国。
その後も流れが行きそうになるとプレスをかけ、
ファールトラブルに見舞われた7番Fuを4番Chen、そして今日はシュートが大当たりだった14番Longが助けて、
終わってみれば意外な大差がつき、最終スコアは72-55で中国が勝ちました。

この結果、今日の7-8位決定戦はメキシコ対GB、5-6位決定戦はカナダ対中国となります。
ロンドンまで長い時間をかけて準備してきたGBには残念な結果となりましたが、
メキシコもけして弱くはないので、最後までいい試合を見せてほしいと思います。

さてさて、準決勝の2試合はどちらも本当におもしろいゲームでした。

準決勝第1試合はオーストラリア対アメリカ。
アメリカは前回北京パラリンピックのチャンピオンという誇り(ともしかしたら少しプレッシャー?)を持って、
オーストラリアはここ最近のパワフルな勢いをそのままぶつける形で、
両者の対戦は始まりました。

試合は序盤からどちらかといえばオーストラリアのペース。
自慢のオールコートプレスに
アメリカもなかなかシュートチャンスを得られません。
前半から24秒OTを連発。
タイムアウトをとってブレークを修正し、
逆にカウント後のプレスをかけて流れを取り戻そうとするアメリカ。
対して、シュートチャンスは多いもののなかなか決めきれないオーストラリア。
試合をみているとオーストラリアがペースをとっているように見えるのですが、
前半終わってみると26-26の同点。

後半に入り、オーストラリアのディフェンスがさらに強くなったことに
アメリカが苦しみます。
なんと、このクォーター残り53秒までアメリカの得点は無し!
この間に10点を積み上げたオーストラリアが、38-28とリードを広げて最終クォーターへ。

このまま終わるのか!?と思いきや、さすがにそこはディフェンディんぐチャンピオンのアメリカ。
今度はオーストラリアに第4Q残り2分26秒まで得点をゆるさず、じりじりっと追い上げます。
最後はエンドゲーム。
40-39で残り27秒となったところでオーストラリアは後半3回目のタイムアウトをとってしまいます。
個人的には、1点差で勝っていてまだ27秒もあるので、ここのタイムアウトは我慢な気がしますが…。
そしてこのタイムアウトでファールゲームにいく確認をしたアメリカ。
この時点でチームファールは3つでしたが、タイムアウトあけてわずか2秒でチームファールを2つ増やして、
準備を整えました。
(今回の審判はファールゲームを容認しているのか、そのようなシチュエーションになると簡単に笛を吹いてくれます)

チームファール5つ目のファールはオーストラリアの今やエース格に成長した15番・Merrit。
チームで一番背の高い彼女がフリースローを打つことで、オーストラリアのリバウンドはちょっと弱くなります。
そして不可解なのは、このフリースローの直前にオーストラリアは13番・Stewartを下げて小さい14番のHillをコートに入れたのです。
この時のラインナップはMerrit, Hill, Chaplin、Nott、Gauch.
なぜここでリバウンドが弱くなるリスクを冒してでも小さくて速い選手だったのか?
それをみたアメリカは、ここで中心選手のクラス3.5 Desi Millerに代えて、
背の高い高校生プレーヤーのHollermann(クラス3.5、今年のイリノイジュニアエリートキャンプで見ました)を投入。

緊張のフリースローは…2本ともミス。
残り24秒でマイボールとなったアメリカ。ショットクロックぎりぎりで放ったHollermannのシュートは
惜しくもはずれましたが、
オフェンスリバウンドを拾ったNicolsのショットは見事にシュートイン!

Hollermannのシュートは24秒以内に放ったように見えたのでアメリカ大逆転!!!と思いましたが、
Hollermannのシュートがショットクロックがなった後のシュートとみなされ、
このNicolsのゴールは幻に…。
生で見ていて、これはシュート決まったなと思ったのですが…。
この時点でオールタイマーは残り1.9秒。

もしアメリカのゴールが認められていたら、逆転されて残り1.9秒。
タイムアウトも残っていないオーストラリアに、果たして再逆転できたでしょうか…。
大変勉強になった一戦でした。


もう一つの準決勝はドイツ対オランダ。
ヨーロッパの試合で時々ドイツに勝利しているオランダは、
この対戦組み合わせは願ったりかなったりだったのではないでしょうか。
立ち上がりこそドイツが8-0と一気にリードを取りますが、
オランダのプレスが徐々に効いていきます。
プレスブレークで抜け出したドイツ7番Mullerのレイアップはことごとく決まらず、
オランダ6番Visser(19歳・すごい1点)の大活躍もあり、
前半はオランダが29-24とリードを奪って後半へ。

第3Qも一進一退のゲーム展開でしたが、終盤もつれることを見越してか、
両チームともタイムアウトはとらずにメンバー交代でしのぎます。
第3Q終了時点で37-36とオランダのリードはわずか1点。

最終クォーターに入り、ここぞのMohnenn,そしてZeyenがシュートを決めて
44-47となった残り1分37秒でオランダが後半2回目のタイムアウト。
ここからエンドゲームが始まります。
この時点でチームファールは互いに2つずつ。
次のオフェンスでオランダのシューター4番Huitzingがミドルシュートをねじ込んで46-47とし、
ドイツ後半1回目のタイムアウト。
残り時間は1分25秒ですが、まだオランダはファールゲームには行きませんでした。
一本いいオフェンスをして、決まらなければファールで時計を止めろ、という指示が出ていたのでしょう。
わるくない形でボールを回し、残り38秒で14番De Roojiが放ったシュートはリングに嫌われ、
すかさず4番Huitzingがファール。
残り時間は37.9秒、ドイツボールとなったところでドイツ後半2回目のタイムアウト。
このタイムアウト後もまだ1点差ということでファールゲームにはいかず、
一回ドイツにオフェンスをさせ、そこにプレッシャーをかけてシュートを落とさせて
残り10数秒のオフェンスにかける、という作戦でした。

オランダの狙い通り、ドイツ10番Schuenemannの放ったシュートは外れたのですが、
そこに飛び込んできたのはドイツ8番Zeyen.
オフェンスリバウンドを取られてしまったオランダはすかさずファールに行きます。
この時残り時間は9秒。
まだオランダのチームファールは3つ。

見事だったのはここからの展開。
わずか1秒ほどで、オランダはファールを2つ増やし、ここからファールゲーム。
ドイツが得たフリースローは大エースMohnenが打ちましたが、1本目を決めて2本目を外し、
時計を流そうとします。
しかも運の良いことにリバウンドはドイツへ。
オランダはもう一度ファールをしてフリースローを打たせます。
シューターはまたもやMohnen。
1本目は外しましたが今度は2本目を決めて、残り5秒で46-49とドイツ3点リード。
オランダは最後のタイムアウトを取って残り5秒での同点を狙いましたが、
最後のシュートは惜しくも外れ、そのままタイムアップ。

いやー、見ごたえのある女子準決勝でした。

男子準決勝は、すみません時間がないので簡単に結果だけ。

オーストラリア対アメリカは72-63でオーストラリアの勝ち。
アメリカも一時かなり王者オーストラリアを追い詰めましたが、最後は突き放されてしまいました。
もう一つの準決勝はイギリス対カナダ。
序盤はイギリスのペースでしたが、後半一気に突き放したカナダが52-69で勝利し、
決勝にコマを進めました。

この結果、今日の組み合わせは、

女子7・8位決定戦 メキシコ対イギリス
女子5・6位決定戦 カナダ対中国
女子3位決定戦   アメリカ対オランダ
女子決勝     ドイツ対オーストラリア

です。
このほかに、男子の5-8位クロスオーバーもあります。
ビデオオンデマンドでも見られると思いますので是非ご覧ください。


London Day7

2012年09月06日 | 今日のできごと
こんにちは。ばなです。
早いもので、ロンドンパラリンピックはもう大会7日目。
昨日から車椅子ラグビーも始まりましたね。
初戦のフランス戦を勝利し、今日はアメリカとの対戦。
こちらも頑張ってほしいです!

さて、車椅子バスケは昨日は女子の試合はお休みで、男子の9-12位決定戦と準々決勝4試合が行われました。
結果です。

11-12位決定戦
南アフリカ   36-83  コロンビア
初めてコロンビアの試合を生で見ました。
噂のHawkinsはやっぱり大きかった!
序盤からコロンビアのペース。どうしても注目が超ビッグマンのHawkinsに集まりますが、
やはり彼はまだ車椅子バスケの動きにマッチしていないというか…チームの中でもうまくかみ合わない部分が見受けられました。
それでも19点取ってくるのですからすごいですけれどね(笑)
しかしもう一人のセンター・7番Sanz Londonoが30得点、チームスタッツでも南アフリカを圧倒して
コロンビアが11位の座をゲットしました。


9-10位決定戦
イタリア    60-64  日本
序盤は日本のペース。
イタリアも背の高い選手は多いのですが、スピードでは日本の方が上とみて、
リバウンドからの速攻がとても効いていました。
しかし、この試合はとにかく審判の笛に一貫性が無く、
また、これまでであればディフェンスのファールで吹かれていたような接触もオフェンスファールとして吹かれる場面が
多々ありました。
主導権は常に持ちつつも、ファールコールと12番のインサイドショットの強さに苦しめられた日本。
それでもこの日は、藤井11得点、増渕14得点、香西10得点、宮島10得点、藤本13得点と、実に5人が2ケタ得点と、
岩佐監督の目指す全員バスケが花開いた一戦となりました。
藤本選手はFGこそ3/14と振るいませんでしたが、フリースローを7/8と高確率で決め、
藤本選手が第4Qでファールアウトした後、しっかりとゲームを保った宮島選手も
10得点7リバウンド1アシストと、その力強いプレーでチームを引っ張りました。
印象的だったのは、残り27秒、60-61とされてとった日本のタイムアウトのときに、
香西選手を中心にエンドゲームのプレーをどうするかを話し合っていた姿です。
こういう状況においても、ゲームの流れを読み、自らで考えて判断して実行する。
それがまさにPlay Basketballであり、ゲームを楽しむ、ということなのではないかな、と見ていて思いました。

あと、一つ勉強になったのは、
相手のアンスポからのFTの後はハーフラインからのインバウンドになりますが、
このインバウンズの前に日本がタイムアウトをとったんですね(第4Q残り4秒)。
このタイムアウト明けのインバウンズはどこからになるのかな?と思ったのですが
(通常は第4Q残り2分を切ってからボール保持側がタイムアウトを取った時はスローインラインからのインバウンドになります)
この試合の同じ状況では、ハーフラインからのインバウンドになっていました。
ですので、残り4秒でボール保持側であった日本は、
バックコートにいた香西選手にボールを出してそのまま逃げ切る、という形で勝利しました。
これがスローインラインからのインバウンドになるとバックコートにボールを戻せないですからね。
覚えておきましょう。


準々決勝
ドイツ     46-57  アメリカ
序盤から接戦で、入れては入れ返すという展開。
アメリカはビッグマンのChambersではなく、クラス3・3.5・3.5と速い選手を入れてオールコートプレスで
ドイツのオフェンスリズムを作らせない作戦。
これに苦しんだドイツですが、今日は8番のBienekがキレキレでした。
第4Qに入るまで37-37と競っていたドイツですが、
最後はファールトラブルもあって、アメリカが押し切った形になりました。

トルコ     70-75  イギリス
続いて地元観衆の大声援に迎えられたイギリスは、予選プールAを2位で通過したトルコと対戦。
この日もTerry Bywaterのシュートはまさに精密機械。
23得点5アシスト13リバウンドの大活躍でチームをけん引しました。
しかし、印象深かったのはベテランJohn Pollock.
途中出場の彼はここぞというところでコートに入り、そして見事なシュートフェイクからの3ポイントをばしばし決め、
相手に行きかけた流れをぐぐっと引き戻す、という役割をしっかりと果たしました。
ローポインターのJamaもよかったですねー。後半の苦しい時間帯に回ってきたシュートチャンスをものにして、
チームの勝利に貢献しました(なんと13得点)。

トルコも終盤で1点差まで追い上げましたが、
Bywaterがファールでもらったフリースローをきっちりと決め、
イギリスが準決勝進出です。
予選序盤の戦いからすると、イギリスも一戦一戦よくなってきている印象ですね。

カナダ     77-51  スペイン
カナダは序盤からオールコートプレスでスペインにまったくオフェンスをさせず、
トランジションからパトリック・アンダーソンやジョーイ・ジョンソンが惹きつけておいて
最後はボー・ヘッジスが決める、といった展開。
この日はアンダーソンが16得点、ジョンソンが15得点、ヘッジスが14得点とバランスよく得点を挙げました。

オーストラリア 76-53 ポーランド  
もう体力が尽きてしまい、この試合は見ないで帰ってしまったのですが、
記録を見る限りは終始オーストラリアのペースだったようですね。
北京以降、王者の座に君臨し続けているオーストラリア。
このあと準決勝の試合から、しっかり見たいと思います。

というわけで、今日も朝から時差ボケリポートでした。
現在朝の5時です。。。


London Day6

2012年09月05日 | 今日のできごと
こんにちは。ばなです。
こちらは現在朝の4時半です。
眠いはずなのに、どうしても朝早く目が覚めてしまいます。
ヨーロッパに来るとこの時差ボケがとても強く出るので、毎回大変です。

さて、昨日ははじめて試合観戦のため競技会場に行ってきました。
会場前ではセキュリティチェックのブースがあり、
飛行機に乗る前にとおるような機械に荷物を通し、自分もセンサーを通ります。
なかなか厳重ですね。

昨日は女子の9-10位決定戦、そして準々決勝4試合が行われました。
9-10位決定戦は時間に間に合わず見ることができなかったのですが、
ブラジルがフランスを59対35で下して9位に入りました。

準々決勝第1試合はオーストラリア対メキシコ。
身体のサイズは十分に大きいメキシコですが、やはりスピードのオーストラリアが62対38と圧倒しました。
トーナメント戦では勝つか負けるかの問題ですので、得失点差などを考える必要がありません。
オーストラリアは全員にまんべんなくプレータイムを与え、
この次の準決勝に余力を残しておくことができました。

第2試合はオランダ対中国。
序盤は期待通りの接戦に。
ただ、両者とも調子がよくての接戦、というよりは、
オランダのシューター4番Huitzingは前半まったくシュートが入らず、
中国のビッグセンター4番Chengもいつものパワープレーがみられません。
やはり準決勝進出がかかった試合、いつもとは違う緊張があるということなのでしょうか。
しかし、そこで踏ん張ったのがオランダの15番Beijerと中国の7番Fu。
両エースの意地のぶつかり合い、ともいえる見ごたえある点の取り合いで、
前半を終えてオランダのリードは21-19とわずか2点。
ですが、前半終了間際のオランダ⑮Beijerのブザービーターとなるシュートが
後半のオランダの爆発を予感させました。
第3Qに入り、ハーフタイムでシュートタッチを調整したオランダ4番Huitzingが連続してシュートを沈め、
オランダが一気に主導権を握ります。
最終クォーターも20-8と一気に突き放して、
最終スコアは59-37と、終わってみればかなりの点差がつきました。
中国も初のベスト4進出を狙いましたが、
オランダのプレスはやっぱり一枚上手でした。
ボールマンをしっかりとAxel to casterで止めて、またリカバリーも早い。
中国得意のレイアップがほとんど出なかった(がために⑭Longの得点もわずかに2点)のは驚きでした。

第3試合は地元イギリス対ドイツ。
ヨーロッパ地区ということで普段から対戦慣れしており、
互いの手の内は承知しているという両者。
立ち上がりからイギリスはノンカウントでもオールコートプレス。
これがまた、鬼気迫るというか、ものすごい強いプレスで
今までこんなGB見たことない!という衝撃のディフェンスでした。
ブレークのうまさは定評のあるドイツですが、なかなかシュートまでいくことができず、
数回24秒オーバータイムを取られてしまっていましたね。
攻めては、これまでシュートの安定性にやや欠けていたイギリス7番のHelen Freemanですが、
この日はボールを持っての2on2からの正確なアシストパス、
そしてディフェンスがそれを読んで下がったところで自分のミドルシュートと、
とてもよいReadのもとにゲームを作っていたことに、大きな成長を感じました。
4年前の北京で見たときは荒々しいけれど素晴らしいスピードを持っているな、と思っていたのですが、
その後、イリノイ大学に留学し、ベーシックをきちんと身に着けたんだな、と感心させられました。
試合は最後までもつれましたが、
ドイツ8番Zeyenがいつものレイアップだけではなく、ミドルシュートをここぞという場面で決めて25得点を挙げ
チームを準々決勝敗退の危機から救いました。
イギリスも地元の大声援を受けて最後まで粘りましたが、
やはりイージーシュートのフィニッシュを決めきれなかったことが
最後まで修正できなかった。
プレーの質は非常に高いし、やるべきことも明確になっているのだけれど、
最後の詰めが今一歩足りなかった、というところでしょうか。
最終スコアは55-44でした。


第4試合はアメリカ対カナダ。
序盤はカナダの圧倒的なパワープレイがさえました。
カナダの5番・McLachlanだけでなく、7番のOuelletも果敢にゴールアタックし、
それがまた決まるのです。
アメリカはカナダの気迫あふれるディフェンスに、序盤はなかなかシュートが決まらず苦戦しましたが、
途中から出場したSchneiderが15得点、そして今やアメリカの中心選手に成長したMillerが26得点と、
いつもはBecca Murrayに頼り気味なアメリカのオフェンスも全員が機能し、
後半は一気にアメリカのペースへ。
最終スコアは67-55と差がついて、カナダのメダルへの夢を打ち砕きました。

この結果、6日に予定されている女子準決勝の組み合わせは、
ドイツ対オランダ
アメリカ対オーストラリア
となりました。
試合時間はまだ未定です。

今日は日本男子の最終戦。
朝から試合会場に乗り込みます!

これを書き終えた現在イギリスは朝の5時半。
まだまっくらです。






London Day5

2012年09月04日 | 今日のできごと
引き続きこんにちは、ばなです。
私がロンドンに到着したのは、現地時間の9月3日15時半ごろ。
飛行機を降り、長い入国審査の列にぎょっとした瞬間、また別の理由でぎょっ!?としました。
入国審査を待つ人が見られるように、テレビが何台も置いてあって、
そこではまさにイギリス対日本の車椅子バスケの試合が生中継されていました。

日本では、考えられない。

そういう国と、私たちの代表・ハヤテジャパンは
決勝トーナメント進出をかけて戦いに臨んだのでした。

試合の内容についてはじっくり見ていないので、またいずれ別のところで書きたいと思いますが、
予選リーグがすすむにつれてチームの調子を上げてきたイギリスが日本を下し、
決勝トーナメント進出を決めました。

予選リーグ敗退の原因の一つに「シュートが入らない」ということが挙げられるのかもしれませんが、
その前提について考える必要があるかと思います。
つまり、
「日本国内のゲームであればいつもは入っているシュートが入らなかった」
ということなのか、
「(海外勢を相手にした)フィジカルでタフなゲームの中でもシュートを決める力があったのに、
今回はそれが発揮できなかった」
ということなのか。
このあたりの分析は、今後のとるべき対策に大きく影響をしてくることなので、
是非しっかりと振り返る必要があるかと思います。


その他の試合の結果です。

男子予選プールA
イタリア   48-68 オーストラリア
トルコ    79-54 南アフリカ
アメリカ   63-55 スペイン

男子予選プールB
カナダ    68-42 コロンビア
日本     55-71 イギリス
ドイツ    73-63 ポーランド

女子予選プールA
イギリス   50-67 カナダ
ブラジル   42-55 オランダ

女子予選プールB
メキシコ   28-68 ドイツ
中国     65-68 アメリカ

女子の中国対アメリカは意外な展開でした。
序盤はなんと中国がリード。
第1Qを17-11ととり、前半はそのまま中国が28-23とリードをして終えます。
第3Qでもさらに差は開き、46-35と11点差で最終クォーターへ。
アメリカから大金星か?と思った第4Q でアメリカが一気に26-15と追い上げ、
試合は延長戦へ。
延長戦で3連続ゴールを決めたのはアメリカの小さな大エース、Becca Murray.
この試合、Murrayは30得点8アシスト14リバウンドの大活躍。
でも、一方の中国も#4Chenが22得点4アシスト9リバウンドと、
エースの♯7Fuをしのぐ活躍を見せました。
決勝トーナメントでの戦いが非常に楽しみですね。

この結果、予選リーグの順位と準々決勝の組み合わせは以下の通りになりました。

男子
プールA
1位 オーストラリア
2位 トルコ
3位 アメリカ
4位 スペイン
5位 イタリア
6位 南アフリカ

プールB
1位 カナダ
2位 ドイツ
3位 イギリス
4位 ポーランド
5位 日本
6位 コロンビア

順位決定戦(9月5日いずれも時間は日本時間)
16時30分 南アフリカ対コロンビア(11-12位決定戦)
18時45分 日本対イタリア(9-10位決定戦)

準々決勝
21時   ドイツ対アメリカ
23時15分 トルコ対イギリス
27時   カナダ対スペイン
29時15分 オーストラリア対ポーランド


女子
プールA
1位 オーストラリア
2位 オランダ
3位 カナダ
4位 イギリス
5位 ブラジル

プールB
1位 ドイツ
2位 アメリカ
3位 中国
4位 メキシコ
5位 フランス

準々決勝(9月4日、いずれも時間は日本時間です)
21時   オーストラリア対メキシコ
23時15分 オランダ対中国
27時   ドイツ対イギリス
29時15分 アメリカ対カナダ

いやー、オランダ対中国が楽しみですね。
プレスの強いオランダ、ブレークのうまい中国。
中国はビッグマン2人のセットでいくのか、平均身長が高いオランダに対してクラス4を3枚のセットでいくのか。
アメリカ対カナダの北米ダービーも楽しみです。

いよいよ会場での観戦が今日から始まります。
会場の雰囲気を楽しむことももちろんですが、
北京からの4年の間に、世界で何が起こっているのか。
それをしっかりとこの目で確かめてきたいと思います。