半澤正司オープンバレエスタジオ クリスタルルーム

18年間 世界中で踊り抜いた、プロフェッショナル 半澤正司が見せる!
これが、バレエ・・・
世界に通ずるバレエです!

ハンガリー国立劇場ブダペスト ナショナルバレエ団…

2007-06-14 07:40:06 | ハンガリー
皆様、梅雨入りしました。人間に とっては ジメジメと 気持ち悪い時期でも 琵琶湖に とっては、大切な 水のかきいれ時…。また、夏に 本腰入れて 突入する前のプレパレーションですね。体の内部にも、色々な変化が出る時期でもありますが、レッスンを 淡々と 行い、調整しながら、次へのステップアップ…!是非 半澤オープンバレエスタジオへ いらしてください!

(ブルーカーテン)

更衣室に 入って来たボーリス先生は バッグを 鏡の前に 置きます。怪訝な顔をして 私の方を 見ているのを 私も チラッと 鏡を通して 分かっています…。
先生は 少しずつ寄りながら、[あー、君…、えーと、ん?もしかして…] う、もう あかん!先生が 私の顔を覗き込みました![あっ! お前…ここで 何してるんだ…!?]私は 先生に お久しぶりです!お元気ですか?って。

ボーリス先生は ご機嫌斜め気味と 意外な人物との再会に唖然としています。
それも そのはず。ハンガリーは ロシアから 見れば、裕福な 国なのです。電化製品は オーストリアから 地下のルートで 次々に 入ってくるし、外貨も高いけど、やはり 共産圏に 反対主義の 反公認の 人々によって、交換する事も出来ます。

ロシアでは 絶対に 目に 出来ない 洋服や 様々な物が ハンガリーには あるのです。しかし、一番魅力的なのは、劇場から 支払われる給料が ロシアとは 比較に ならないほど、共産圏では 断トツ一番です!

私も バレエ団 170人の内、ただ一人の 外国人ダンサーで、給料も 優遇されていました。日本円で 3万円です。もちろん、ハンガリーの紙幣で 支払われますが この料なら 十分に 食べて 活けます。ただ、ここの お金は 外国では 通用出来ません…。私は 給料だけでなく、アパートも優遇されていました。オーケストラの 外国からの ゲスト指揮者のための アパートが あてがわれました。

間取りは、15畳ほどの小部屋に 優に30畳を越す ベッドルームには 大きな暖炉が あり、バスルームに キッチン。天井は 4メートルで シャンデリアです。

ボーリス先生は、[お前 日本に帰って コンピューター会社に 入ったのと 違うのか…?]ボーリス先生に とっても ハンガリーは 良い出稼ぎ場所です。

私は 先生に[先生、私は このバレエ団で 数ヶ月前から 働いているんです…]
先生は、呆然と私の顔を見て、言いました。

「ありえん…、信じられない事が、起きた…!」

(続く)

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