オゾン発生器 ネットワーク販売

「ネットワーク」実際はねずみ講です。ネットワークで売られている高額商品「オゾン発生器」その販売の実態を検証します。

オゾン発生器 髪を溶かすオゾン

2006-12-11 11:07:50 | Weblog

髪がサラサラになるというマイナスイオン発生のドライヤーが売られている。
このドライヤーからは、微量のオゾンが発生しているが、通常、企業側がそのオゾンの発生量を抑える様に開発をしている。

髪はマイナスイオンでサラサラになると謳っているが、実際は、オゾンが影響しているのである。
このオゾンには、水に溶けた場合、たんぱく質を溶かす性質があるからだ。

そのため、キューティクルがめくれ上がって痛んでしまった髪に、このドライヤーを当てると、キューティクルや髪の内部のたんぱく質を溶かしてしまう為、表面上のボソボソした感じや、キシキシして痛んだ感じが無くなり、触った感じでは一見ツルツルになった様に感じるのだ。


現在、ネットワークで売られているオゾン発生器では、
「髪を濡らした後にオゾンのエアを当てましょう。」などと使い方の説明をしたり、
「私はオゾン水を吹き付けた後に、エアを当てたら、髪がツルツルになったんです。」などと、使用者の声を紹介したりしている。

オゾンの排出量を抑えて作られているマイナスイオンドライヤーでも、濡れた髪や、濡らしてから整髪をした場合、一箇所に当たるオゾンの量が多くなって、キューティクル(たんぱく質)を溶かす濃度になってしまうのだ。

オゾン発生器から、直接ホースで集中的に濡れた髪にオゾンをかけた場合、髪に当たるオゾンの濃度はかなり高くなると思ってよい。
しかも、オゾン発生器から直接発生するオゾンの濃度は、スイッチの切り替えによっては、かなり高くなる為に、それを吸いながらの動作は危険である。

ちなみに、オゾン発生器から直接発生するオゾン濃度は、0.05ppm~4ppmもある。
このあたりは、販売している会社に直接聞いてみると良いだろう。
つまり、農薬を分解するなどといったスイッチにセットしたままホースをつないで頭にエアをかけた場合、かなりの濃度のオゾンを吸い込むことになるのだ。

オゾンは0 .1 ~O .3ppm 程度で人間の健康障害を引き起こす。
15 ~20ppm で致死量となる事を知っておきたい。

通常、年配の女性は機械操作にうといことが多い。
こうした女性が、セットされたままのスイッチで、こうした行為を行ってしまう可能性は十分にある。
又、実際に説明会などでは、その様にしている人も多数いる。


又、エアを当てるだけではなく、オゾンのエアを当てながらドライヤーを当てると良いとも説明をされる事がある。
髪が溶けた所に、熱が集中的に当たった場合、又、それが繰り返された場合、髪や人体へのダメージは計り知れないものがある。

髪を濡らしてオゾンをかけた場合、一見、ツルツルになった様に錯覚するが、それは実は髪を溶かしてしまっているからだという事を知っておきたい。
又、同時に、相当量のオゾンを吸い込むことになる事を知っておきたい。