日々の出来事

当院の出来事を紹介します

7テスラMRIに入ってきました

2010-10-02 02:00:34 | Weblog
新潟大学に設置されている、国内最大規模の7テスラMRIにボランティアで入り、自分の脳を撮影してきました。アルツハイマー病の研究の一環として、40歳代の人の脳のmicroscopy(顕微鏡画像)が得たかったようです。脳のある特定の部位を、強力なMRIを用いて拡大・詳細な画像を得て、研究に役立てようということのようです。研究ボランティアとして登録していたため依頼があり、今日機械に入ってきました。

私も実際の診療で、特に脳の詳細な画像が必要な場合があります。年に数回、東京の獣医大学などまでわざわざ運んで、犬や猫のMRI画像を撮影し、診療に役立ててきました。おそらく新潟県にいる獣医さんとしては、初めにMRIを撮影して臨床に役立てたのは、私だろうと思います。初めての患者さんは猫で、進行性の斜頚が生じ、撮影してみたら中耳を中心とした腫瘍が確認されました。この子は病理解剖までさせていただき、扁平上皮癌の骨浸潤でありました。

その後は、肺癌や脳幹部の髄膜種(この子は放射線治療で復活しました)、下垂体腫瘍(猫では稀なクッシング症候群)、脳の脈絡膜腫瘍など、時々持ち込んではMRI撮影し、診断を得てきました。CTとはまた違う特徴の画像ですから、いろいろ判明することが多く、現代の医療機器のすごさを体験してきました。

今回は基礎データをとるための研究の一環ですが、通常の3テスラMRIも撮影していただきました。後から、ヤバいですよ・・・なんて診断が来ないか心配してしまいます。自分の脳の画像をプリントしてもらい、いただいてきました。俺の脳みそって、こんなんなんだ・・・。自分では見れない世界ですから、個人的にはびっくり、スタッフの方々は興味なし・・・、病院の待合にでも掲示しておきます。興味ある方(普通はないでしょうが)、私の脳のMRI画像を見てみてください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿