284:中村政人×トラフ 暗闇で語る。

2011年11月22日 | 展覧会



12月7日(水)に 3331 Arts Choyoda にて開催されるイベントのご紹介です。
(ATIEKはWEB担当として参加させて頂いております)

盲目のデザイン批評家 渡部隆氏 のコーディネートで、アーティストの 中村政人さんトラフ建築設計事務所 のお2人が、暗闇の中でアート・デザイン・街をテーマに未来への想いを語ります。

多種多様な情報が溢れ返っている日常から一変。視覚情報を奪われた空間でどんな対話が展開するのか、今からワクワクドキドキです!
参加無料。申し込み先着順となりますので、お早めにお申し込みください!


「暗闇トーク in 3331 Arts Chiyoda」 
http://www.tempology.jp/kurayami2011/

Facebookから申し込む →
https://www.facebook.com/tempology
 

282:インフォグラフィックス・ワークショップに参加しました!

2011年11月18日 | 展覧会
近頃よく耳にするようになった「インフォグラフィックス」という言葉。
データをグラフィカルに伝える表現手法として、ずっと気になっていたんだけど、インフォグラフィックスを体系的にまとめた(唯一?)の書籍、「インフォグラフィックス―情報をデザインする視点と表現 」の著者である 木村博之さん のワークショップが開催されるのを知り、参加してきました!


ツタグラ(伝わるINFOGRAPHICS)プレゼンツ
インフォグラフィックス・ワークショップ

WSはまず、木村先生によるインフォグラフィックスについて簡単な講義。インフォグラフィックスのポイントを15分程度で説明してくれました。説明資料はシンプルで、ポイントが分かり易い!

そして、さっそく最初のワークです。
お題は「タイの洪水をテーマにインフォグラフィックスを作製する」



手元に配られたA4 2枚のニュース記事・データをもとに、自分なりにテーマを決めインフォグラフィックスを描きます。制限時間は30分。

できたら近くの人と3人グループを作って「ただ見せる(30秒)→ 説明する(2分30秒) → 意見をもらう(3分)」を順番に行います。超効率的な「つくって → さらして → ふりかえる」だ!

自分はイマイチ何をすれば良いのか分かっておらず、まったく描けませんでした(汗)
ほかの方達はちゃんとインフォグラフィックス的なものを描いてたので、明らかに自分の理解不足!

後半は、グループの人達からの意見を参考にして、さらにブラッシュアップしていきます。時間は30分+延長10分。



こんなんできました。
「タイが世界のハードディスクの90%を生産している事」「洪水により工業地帯の62%が水没し生産停止している事」を、10階建てのハードディスクのビル(9階まで入居)が、6階の辺りまで水没している様子を、棒グラフ的なインフォグラフィックスで表現してみました。どうかな??


始めてのインフォグラフィックス体験でしたが、まさに「習うより慣れろ!」
たった2時間にも関わらず、インフォグラフィックスの肝を体感できました。これからデータを見たら、インフォグラフィックスでイメージしてみたいと思います。



インフォグラフィックス―情報をデザインする視点と表現
木村 博之
誠文堂新光社




265:最近行った展覧会まとめ(動画もあるよ)

2011年06月22日 | 展覧会

廣村正彰展 ジュングリン-意識が動く映像






空間での見せ方がうまいなぁ。さすがです!
テーマや表現方法が、佐藤雅彦さんに共通するものを感じました。



松尾高弘 インタラクティブアート展





シンプルな構成ながら、インタラクティブで幻想的な空間体験でした。
ハイテクには、自然物の表現が良く似合う。



妹島和世 SHIBAURA HOUSE オープンハウス









立体・水平と空間の広がりを意識した空間構成。そして、透明過ぎるほど透明でした。
魅力的なワークショップが展開されるようなので、参加して生きた建築を堪能したい。



五十嵐淳展 状態の構築





ダイアグラム的な空間配置・操作で、場を定義している、といった印象。
純粋に空間の力を信じている所が、好感持てました。写真の作品が好みです。
 

245:「千葉工業大学 デザイン科学科 活動報告展」に出展しました。

2011年03月21日 | 展覧会
千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 活動報告展「デザイン科学フォーラム2011 人間中心のデザイン科学がひらく未来」(2011/2/25~27)にOBOGとして出展しました。
会場写真を頂いたので、アップします!



会場は、内田洋行ユビキタス協創広場 CANVAS。木を効果的に使った内装で、バックヤードが広くて、なかなか良い展示空間でした。




もはやおなじみの Cal.Log(日記本サービス)です。
これまでのスパイラルでの展示では、アップルさんからMACをお借してましたが、今回はそれ程の規模ではなかったので、実際のユーザーによって綴られた Cal.Log book とデジタルフォトフレームにパネルという、ミニマムな構成です。なかでも、研究室で作ってもらったA1パネルのクオリティが高くてビックリ。最近のインクジェットはココまで出るのね… 撤去時にもらっちゃいました(笑)




1992年から昨年卒業まで歴代のOBOG、そして教員の作品達です。グラフィックからプロダクト、ジュエリー、建築と様々なジャンルで活躍されています。


今月の打ち上げも楽しみだ~
 

242:母校のOB・OG・教員作品展に参加します。

2011年02月24日 | 展覧会


卒業後、学科の名称も「工業デザイン学科」から「デザイン科学科」へと変わり、カリキュラムの方針も、先生方のメンツも様変わりし、随分と魅力的な学習環境が整ってきているようで、本当にうらやましい。
その大学の活動報告展に、学生に混じりOBとして参加させて頂きます。卒業してからちょうど10年。学生、OBOG、教員の作品が並ぶ中で、今の自分の立ち位置を確認する良い機会になりそうです。お近くに来られた方は、ぜひ足をお運びください!

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 千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 活動報告展
 デザイン科学フォーラム2011 人間中心のデザイン科学がひらく未来
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 2011年 2月 25日(金)26日(土)27日(日)
 開場時間 10:00-17:00 ※25日(金)のみ13:00~20:00まで
 会場   内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVAS(東京都中央区新川2-4-7)
 協力   株式会社 内田洋行

 基調講演 2/25(金)16:00-17:30
      黒川雅之 氏(建築家・プロダクトデザイナー)
 オープニングパーティー 2/25(金)18:00-20:00
 活動発表 2/26(土)13:00-16:00 

 展示内容 卒業研究の優秀作品・研究
      デザイン演習での優秀作品・研究
      院生の優秀作品・研究
      産学協同プロジェクトの作品
      千葉工大OB・OGの作品及び教員作品
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238:最近行った展覧会(まとめ)

2011年02月16日 | 展覧会

「Dear unexpected visitors」早崎真奈美展 @ ガーディアンガーデン



知り合いの高校時代の友人の娘さんという事もあり、拝見してきました。「切り絵」という、どちらかという平面よりの技法を、立体として捉えられていて、すごく空間を感じる展示でした。



「雪」曽根裕展 @ メゾンエルメス



エルメスのギャラリーも、やっと緊張ぜずに入れるようになってきたw 展示空間は雪の結晶だらけ。透明の彫刻はとってもキレイで、レンゾ・ピアノのガラスブロックとも相まって、キラキラしてた。この彫刻はどうやって作るんだろう?



GLOBAL ENDS towards the beginning @ TOTOギャラリー・間



ギャラ間の25周年記念展覧会。このタイミングで、ギャラリーの名称に「TOTO」が付いたらしい。ブランディングの一環なんだろうけど、無い方が好きだな。展示は、初めて見る海外の建築家の作品がたくさんあったが、やはり心惹かれたのは石上氏。石上展(銀座)にあった模型が、実作になろうとしている!



テオ・ヤンセン展 @ 科学未来館



純粋に感動しました。まるで生物でした。ヤンセン展のように、子供と行ける展覧会がもっと増えたらいいな。 


  

石上純也ー建築の新しい大きさ@豊田市美術館(追記:作品画像リンク)

2010年12月20日 | 展覧会


福井出張の帰り、せっかくだから名古屋に寄って、石上純也展を見に行くことにした。
…んが、名古屋から豊田市って結構遠いのね。iPadにレンタルしておいた映画が、往復で見終わってしまう勢い…





 
[プロポーション・光・素材]うーむ、やはり吉生さんはしびれる。久しぶりに「ザ・建築」を見た気分。やっぱり自分はモダニズム建築が好きだな。

打って変わって石上さん。いまいち消化しきれてないけど、スケールオーバーした「建築模型」の展示、といった印象。内容的には、模型のスケールで建築の新しい「概念やコンセプト」を提示していた、資生堂ギャラリーの方が好きだな。

たまたま友人が、石上さんが妹島事務所時代に設計したフレンチレストランの家具をつくっていて、宇部へ遊びに行った際にレストランのためのテーブルを見たが、あのテーブルは食器置きとして使われていた。テーブルが揺れてしまって、フレンチはとても食べられないとの事。オーナーさんはまったく気にしてなかったけど…

石上さん自ら明言するように「アーティストではなく建築家」と言うのであれば、実際に建物が建ち、そして何十年と使われて、始めて評価をする事ができるのかな、と思う。

いずれにせよ、石上純也からはしばらく目が離せない。
 

豊田市美術館での作品は、
「元 雑誌BRUTUS(ブルータス)副編集長、鈴木芳雄のブログ」
Fomal Haut さんのFLickr ← 本人よりご連絡頂きました。ありがとうございます!
で詳しく紹介されています。
 

観察系ワークショップ「WITHOUT THOUGHT」

2010年12月09日 | 展覧会


WITHOUT THOUGHT は深澤直人氏ディレクションによる、インハウスデザイナーを対象とした、プロダクトデザイン開発のワークショップ。

WITHOUT THOUGHT というだけあって、今までのほぼすべての作品が 〈 物事を慎重に「観察」し、大胆に「置き換え」る 〉 ことによって、生み出されたと思われる。WSも観察のトレーニングから始めたりするのかな?

観察・置き換えによってデザインされた物は、「すごくイノベイティブ!」というよりも、ちょっと微笑んで「なるほど~」といった感想のものが多い気がする。面白いけど、プロダクトの完成度としてはどうなの? と・・・



インハウスデザイナーに深澤流デザイン手法を経験させる。展覧会でデザインの可能性を伝える。プロジェクトとしてはこれでOKなんだと思うけど、ワークショップ手法としての視点では、これが観察系ワークショップの限界なのか? それとも、デザイナーのスキルの問題なのか? 考えていきたい。

いずれにせよ、深澤氏のワークショップには、ぜひ参加してみたいな~(見学でも良いから)
展覧会はもう終わってしまいましたが、過去のものも含めて図録が販売されています。こちらは必見です!

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WITHOUT THOUGHT VOL.11 容器
NAOTO FUKASWA DESIGN
ダイヤモンド社


WITHOUT THOUGHT VOL.10 BOX
NAOTO FUKASAWA DESIGN
ダイヤモンド社


WITHOUT THOUGHT Vol.9 FLOWER VASE
深澤 直人,DMN
ダイヤモンド社


WIPE―WITHOUT THOUGHT〈Vol.8〉
深澤 直人,DMN DESIGN WORKSHOP EXHIBITION 2007
ダイヤモンド社

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「paper products exhibition」@spiral へいってきた!

2010年10月05日 | 展覧会
「紙ものプロダクト」好きな自分としては期待大の、paper products exhibition へいってきた。
(携帯のmicroSDカードが壊れて写真が取り出せず、レポートが遅くなってしまった…)

会場には様々な「紙ものプロダクト」が陳列され、終始ニンマリ。
中でも目玉は「空気の器」。繊細に見えながらも、建築家のトラフがデザインしているだけあって、強度も結構あるんだね。値段も1,260円とお手頃です。作り方も、構造も、デザインも美しく、使い手の想像力を喚起し、生活を豊かにしてくれそうなプロダクトです。








 
Craft ROBO 買ったら、真似してみよっと!
 

「こどものにわ」へいってきた!

2010年09月30日 | 展覧会


乳幼児も楽しめるという展覧会 「こどものにわ」 。ついに息子も美術館デビュー! と思っていたけど、あいにくタイミング悪く、パパ1人で東京都現代美術館まで行ってきました。(それにしてもココは遠い。埼玉から行くにはそれなりの覚悟がいります。)


大巻伸嗣(タイトル不明)

子供サイズへと変身するガリバートンネル(from ドラえもん)
ちなみに我が家では、ハイハイする息子をハイハイで追っかける遊びがブームです。

大巻伸嗣「ECHOES - INFINITY」



時間(体験)と共に、作品が変容する仕組みが面白い。けど、花がほとんど消えてて残念。綺麗なお花畑も見たかったな…

出田郷「reflections」


柔らかい床を歩くと、反射した光がキラキラ。この仕組みは、建築でもさりげなく使ってみたい!
 
展示を見終えて、移動距離や情報量的に1才1ヶ月の息子にはまだちょっと早かったかな。
個人的には、乳児や子供が溢れている美術館なんて初めてで、可愛くて、面白かったです!
 

「SD Review 2010」レポート

2010年09月27日 | 展覧会
会社の昼休みを使って SD Review 2010 を見てきました。(会場が会社に近いと、ほんと便利!)

昨年と違って今年は住宅が多くて、見応えがある。
全体としては、外壁から(空も含めた)敷地境界線までの空間を使う案が多いなぁ、という印象。
これは、石上さんや藤本さんから来る最近の流行なのかな?



岩田章吾+祖父江司+田中徹+平田拓也+松本僚平「解体足場の家」



有山宙+松原慈「33年目の家」



葛川かおる+鹿田征歳「外・〈外〉・〈〈外〉〉」


中でも1つ飛び抜けて好きな作品は、
滑田崇志+滑田 光+芳賀沼整/はりゅうウッドスタジオの「土かまくらの家」。







「大地の上、土の下に住んでいる」という感覚は新しい。
熱のコントロールの仕組みや、空間もうまくまとまっているし、あと雨水を屋根の土で浄化できたりしたら良いな。建物の立ち方はこれでいいのか? とちょっと思ったけど、時が経つにつれ、建築も徐々に風景に飲み込まれていくであろう、と納得。
五十嵐太郎さんがTwitterで「今風ではない」と評していたのも興味深い。


最後に、気になったプレゼンテーションのコーナーです。


「気持ちよい空間」の原形を表したかのような、ステキなスケッチです。


写真的センスを持ったパース。このパースはなかなか描けないと思う。(見づらくてスミマセン)



個性的なヒトの姿図です。これもプレゼンテーションの表現の一部ですね。



iPadもプレゼンテーションツールとして使われ始めていました。(iPad風なやつだったけど…)

「SD Review 2009」のレポートはこちら。
  

「じぶんでつくる紙管こどもイス クリエーター50人からの贈りもの」展

2010年09月15日 | 展覧会

有楽町のATRIER MUJIで「じぶんでつくる紙管こどもイス クリエーター50人からの贈りもの」展をやっていたよ! 気になった作品はコレ。



深澤直人「寺子屋」



小林エリカ「きょうという日のためのイス」



谷尻 誠「はりねずみ」

クリエイター50人の作品はこちらから見られます。
 

DAVID ADJAYE「OUTPUT」デイヴィッド・アジャイ展

2010年08月20日 | 展覧会
赤坂での打合せ後、ちょっと早めに直帰できたので、展示をやっているさえ分からないまま、久しぶりのギャラリー間へ。(学生の頃は、ギャラ間での展覧会にはほぼすべて観に行っていたけど、18時に閉まってしまうので、社会人になってからはめったに行けないのです)



乃木坂駅に着いて、地下の出口を上がると展覧会のポスターが。DAVID ADJAYE …知らない建築家。展示の内容を知ってたら、わざわざ観に来なかっただろうからも、これもご縁。




(珍しく?)タンザニア出身の建築家デイヴィッド・アジャイ氏は、世界でもっとも注目を集める若手建築家の1人、との事。空間構成は力強く、光や素材を巧みに操り、まさに「現代建築家」といった作風。しかし、他の建築とは異なるオーラを放つ2つの作品が…



シャダ・パヴィリオン(1999、LONDON)住宅街の地域整備事業で造られた広場に設置されたシェルター。アーティストのヘナ・ナディームと共同で木漏れ日をデザインした。



スクリラ(2008、LONDON)ロンドンに建てられた仮設パビリオン。モチーフは人間の眼球。

伊東豊雄さん然り、パビリオン建築はアート・インスタレーション色が強く、創造的と言うより、むしろ刺激的。特に、シャダ・パヴィリオンのアイデアは学生の頃に3Dでスタディしたことがあったから、他人に実現されると複雑な気持ち…
屋根の厚さは、もっともっと限界まで薄くしたい所だけど、きっとこれが限界だったんだろうなぁ、と勝手に想像してみたりしながら駆け足で一周したら、閉館時間をちょっと過ぎた18時10分でした。


その後、21_21の佐藤雅彦ディレクション「“これも自分と認めざるをえない”展」へ。
ちょうど展覧会企画スタッフによるギャラリーツアーの時間だったので、参加してきました。展覧会の内容が良すぎて、もう1回観に行く予定。また改めて報告します!