我人生旭石産

当社の概要は設立前からの話しで始まる 旭石産は砂利,砂 の販売が主体であり 其の商品は主にコンクリートに使用する 依って専門的知識が必要とされる 又コンクリートの販売に付いての知識も必要とされる 私は昭和45年12月12日 新潟県下越生コンクリート協会の忘年会に 理事とし出席し時の協会長高橋衛氏に現状の業界は各社赤字倒産間違い無い 此の不況を乗り切る為には全社合同で組合組織にする以外ないと話す 高橋氏は絶対無理で法的に駄目だと言う 私が持参した六法全書の独禁法第二十四条三項不況カルテルの項目を示し 顧問弁護士を雇い県に業界の不況を訴えて申請すれば良いと言った 当時は不況で激烈な競争で仕事がなければ休業状態で社員には給料を支払う其の分が赤字　多少損しても仕事をすれば其の多少分の損で　仕事がなければ全額損依って全社赤字の積み重ねの状態であったが　半年後の翌年七月一日に下越生コンクリート共同組合を設
立発足させ 各社赤字経営から黒字経営に切り変わった訳である　此の件で宇部生コン吉富常務から礼状が来る、設立当時から赤字赤字連続であった当社が初めて黒字になったのは貴殿のお陰であると礼状
私は都合あって退任し荒川石産(株)(赤字五千万円)の社長と成り旭石産と改名し 身内の借金を被り幾多の危難を掻いくぐり抜け其の業務を続行し波乱万丈の人生で死ぬ思いで現在の石産を創るに至ったが 私も年齢に勝てず米寿となり娘に全てを譲渡し現在は商売の アドバイスをし乍ら過ごしておる
米寿の呟き