「人生は風なんですよ」
誰よりも鋭くその風を感じ取って生きてきたのかもしれない。20数年前に大手放送局の放送作家としての職に見切りをつけあっさりと辞めている。身体的な事情があったと聞くが、その後の転身が腑に落ちない。正に転身、全く畑違いの世界へ飛び込んだのだ。「卓球」。ひょっとして有名選手だったのか。「やってはいましたが大したことはありません」。訊けば、大学に在学中「中国卓球」の研究をしていたという。その研究を元に指導をした高校が全国大会に出場するなど驚くべき実績を残している。
第二の人生に卓球を選ぶことに迷いはなかった。これまでの研究から理論的指導の確立をめざして訪中を重ね、その後の指導の実績もめざましく順天堂大学監督、習志野市卓球連盟会長などを務め、組織作りの礎を築くとともに中学、高校での指導も始めた。更に家庭婦人、社会人そして指導者の育成にも力を注ぎ、手がけた学校やチームが次々に全国大会出場などの結果を出してきた。
昨年４月には花見川区宇那谷町に設立されたＮＰＯ法人「日中友好卓球塾」の指導責任者に就任した。卓球の技術指導とともにこれまでの豊富な中国体験を生かし、友好交流団を組織、訪中や留学生援助、学校交流の橋渡しなど日中交流に大きく貢献している。同年８月には天津市第三中学校から「日中友好交流委託」も受けた。
この地球上には様々な風が渦巻く。内田さんが愛してやまない中国で起きた「反日」の強風は記憶に新しいところだが、彼の地の多くの友人知人からは嬉しい「火消し」活動の報告が届いた。卓球塾のホームページやブログ「風斎閑話」で綴られる天津でのホットな体験からは考えられない嵐。内田さんの卓球外交が生む新風が期待される。
文 やまもとみどり
誰よりも鋭くその風を感じ取って生きてきたのかもしれない。20数年前に大手放送局の放送作家としての職に見切りをつけあっさりと辞めている。身体的な事情があったと聞くが、その後の転身が腑に落ちない。正に転身、全く畑違いの世界へ飛び込んだのだ。「卓球」。ひょっとして有名選手だったのか。「やってはいましたが大したことはありません」。訊けば、大学に在学中「中国卓球」の研究をしていたという。その研究を元に指導をした高校が全国大会に出場するなど驚くべき実績を残している。
第二の人生に卓球を選ぶことに迷いはなかった。これまでの研究から理論的指導の確立をめざして訪中を重ね、その後の指導の実績もめざましく順天堂大学監督、習志野市卓球連盟会長などを務め、組織作りの礎を築くとともに中学、高校での指導も始めた。更に家庭婦人、社会人そして指導者の育成にも力を注ぎ、手がけた学校やチームが次々に全国大会出場などの結果を出してきた。
昨年４月には花見川区宇那谷町に設立されたＮＰＯ法人「日中友好卓球塾」の指導責任者に就任した。卓球の技術指導とともにこれまでの豊富な中国体験を生かし、友好交流団を組織、訪中や留学生援助、学校交流の橋渡しなど日中交流に大きく貢献している。同年８月には天津市第三中学校から「日中友好交流委託」も受けた。
この地球上には様々な風が渦巻く。内田さんが愛してやまない中国で起きた「反日」の強風は記憶に新しいところだが、彼の地の多くの友人知人からは嬉しい「火消し」活動の報告が届いた。卓球塾のホームページやブログ「風斎閑話」で綴られる天津でのホットな体験からは考えられない嵐。内田さんの卓球外交が生む新風が期待される。
文 やまもとみどり
